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2010年11月

2010年11月30日 (火)

お買いもの中毒な私! (2009)

お買いもの中毒な私 園芸雑誌の編集者のレベッカ(アイラ・フィッシャー)は、ファッション雑誌への就職を夢見るのだがうまくいかない。そんな彼女のストレスの発散方法はブランド商品のお買い物だったが、ある日雑誌が休刊になって失業してしまう。こうなると、カードの支払いがこげつき、仕方なく金融雑誌への転職を試みるのだったが…

 ソフィー・キンセラの原作をジェリ・ブラッカイマーのプロデュースで映画化。ブランド大好き娘が、その特技を生かしたサクセスストーリーということで、「キューティー・ブロンド」なんかに近いストーリーなんだけど、主役のアイラ・フィッシャーがリース・ウィザースプーンほどは華がなくてちょっと減点かな。しかしこの映画、よく見ると買い物依存症という、人によっては笑えないテーマを扱っているところがある意味重いのが、ライトコメディとして見るには苦しいところ。主人公の相手役(ヒュー・ダンシー)とか、債権取り立て男とかももうちょっと活躍してほしかったかな。

 ジョン・グッドマンやジョン・リスゴーといった大物俳優が、気をつけて見てないと見逃すようなチョイ役で出ています。

P・J・ホーガン監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月28日 (日)

傷だらけの栄光 (1956)

傷だらけの栄光 ニューヨークのダウンタウンでボクサーの息子に生まれたロッキー・グラジアーノ(ポール・ニューマン)は、幼い頃から盗みを繰り返すどうしようもないワルに育つ。少年院から軍隊へ入るのだが、金に困ってボクシングジムの扉をたたく。そこで強烈な右と闘争本能を見いだされるのだったが…

 あの「ロッキー」の原案ともなった実在のボクサー、ロッキー・グラジアーノの半生を描いた伝記映画。日本人だとロッキーに加えて「あしたのジョー」もかぶりそうな、典型的なボクシング物語。不良&少年院から成り上がる、というのはボクサーのスタンダード、というわけではないんだろうけど、そのあたりの要素をぎゅっと凝縮したような映画。

 ロッキーの女房役のピア・アンジェリもどことなくエイドリアンを思わせていい感じである。もっとも彼女がどうしてロッキーとくっついたのかがミステリアスな感じだけど、彼女には彼の魅力を見抜く先見の明があったというところなんかな。

 無名時代のスティーヴ・マックィーンがちんぴら役で出ているほか、クレジットにはアンジェラ・カートライトの名前も。当時4歳ということで画面では発見できなかったけど、ひょっとしてロッキーの娘役?

ロバート・ワイズ監督。1956年アメリカ映画。

2010年11月26日 (金)

愛を読むひと (2008)

愛を読むひと 50年代のドイツ、体調を崩した少年マイケル(デヴィット・クロス/レイフ・ファインズ)は、年上の女性ハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられる。彼女の部屋で結ばれた2人は、つかの間の情事を重ねるのだがやがて疎遠になる。数年後、大学の法学部に通うマイケルがロール教授(ブルーノ・カンツ)に連れられて行った裁判所で出会ったのは、あのハンナだった…

 ベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説を映画化。レイフ・ファインズの回想として語られる物語。「おもいでの夏」や「個人教授」を思わせる初体験物語かと思いきや、舞台がドイツということもあってか話はナチス・ドイツの軍事裁判へと進んでいき、一気に水をぶっかけられたかのような展開へと突き進んでいく。

 ケイト・ウィンスレットっていい女優さんなんだけど、もうそんな年齢だったんかなぁという気がした。思えば「タイタニック」も10数年前の映画だもんな。こんな大人の役ができるようになってるのは、感慨深い。

スティーヴン・ダルドリー監督。2008年アメリカ=ドイツ合作。

2010年11月25日 (木)

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン (2009)

アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン かつて猟奇殺人犯をつかまえたことから、心に傷を負って警察をやめたクライン(ジョシュ・ハートネット)は今は私立探偵をやっている。ところが、大富豪の息子でボランティア活動から失踪したシタオ(木村拓哉)を見つける仕事を引き受けてフィリピンへ飛んだのだったが、他人の傷みを受け入れるシタオを追ううちにやがてとんでもない心の迷宮へと迷いこんでいく。

 ひさびさに見た、わけわからない系の猟奇映画。一時期は、デヴィッド・クローネンバーグあたりが好んで撮っていたテーマではないかと思うのだが、映画に本当に意味があるのかどうかも不明なのが始末が悪い。キリストの受難あたりもテーマにからんで、痛さは倍増していくのは、メル・ギブソンの作風も彷彿とさせるけど…何だかなぁ。

 キムタクは寡黙な役なので存在感とオーラのみ…のはずなんだけど、イ・ビョンホンに完全に喰われていた感じ。ジョシュ・ハートネットは線の細い雰囲気がいいです。

トラン・アン・ユン監督。2009年フランス映画。

2010年11月23日 (火)

ウルヴァリン X-MEN ZERO (2009)

ウルヴァリン X-MEN ZERO 戦闘的な超能力を持った少年ローガン(ヒュー・ジャックマン)は、兄のビクター(リーヴ・シュレイバー)と共にその持てる力を生かして戦場を転々とする。そんな2人を、チームXのリーダーのストライカー(ダニー・ヒューストン)はスカウトするのだが、その非人道的なやり方に嫌気が指したローガンはチームXを飛び出し、恋人ケイラ(リン・コリンズ)と静かな日々を送るのだったが…

 サイキック部隊を描いた人気シリーズ X-MENのビギニング編、というより、人気キャラクターのウルヴァリン誕生秘話を描いた作品。なるほど、記憶喪失で謎めいたウルヴァリンの過去がきっちりと明かされるし、恋人ケイラの存在などかなり余韻の残る作り込みである。前作を見ていても見てなくても、X-MENシリーズをもう一度見直したくなるように作られている。

 ウルヴァリンが、前作よりも歳をとって見えるのは愛嬌かな。逆に、つるつるの顔で登場するパトリック・スチュアートはかえって不気味だったぞ。世間を騒がせたスリーマイル島の原発事故には、ああいう隠されたドラマがあったのか(笑)。

ギャヴィン・フッド監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月22日 (月)

THE 4TH KIND フォース・カインド (2009)

フォース・カインド アラスカ州の町ノーム。心理学者のアビゲイル・タイラー博士(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は不眠症に悩む住民たちに催眠療法を行っていた。ところが、彼らが思い出したのは衝撃の事実だった… 実際の映像(とされるもの)とミラ・ジョヴォヴィッチによる再現映像を織りなして見せるセミ・ドキュメントスタイルのトンデモ映画。

 予備知識なく見ると、途中までは結構楽しめる。しかし事態が宇宙人によるもの、という部分への持って行き方がかなり強引で、こりゃ「ブレア・ウィッチ」と同じドキュメントスタイルを借りたトンデモ映画だというのに気がつくまでさほど時間はかからなかった。ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で作品にハクをつけているのがポイントかな。どちらかというと、「クローヴァーフィールド」あたりを見る心構えで楽しむ映画かも。

 それにしても、実際のアビゲイル・タイラーを演じる女優さん(もちろんノンクレジット)の、彼女自身が宇宙人かと思われるような雰囲気はなかなかのもの。ひょっとして、彼女をカメラテストしてこの企画が持ち上がったのではないだろうか。実際の映像と再現映像を画面分割で見せられるってのは新鮮なのだが、ミラ・ジョヴォヴィッチが綺麗すぎて、両方の画面がイメージの中で一致しないのが難点でしたが。

オラントゥンデ・オスサンミ監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月21日 (日)

チョコレート・ファイター (2008)

チョコレート・ファイター ヤクザのマサシ(阿部寛)はタイのマフィアのボスのナンバー8(ポンパット・ワチラバンジョン)の彼女であるジン(アマラー・シリボン)と恋に落ちる。マサシの帰国後、ジンはゼン(ジージャー・ヤーニン)という娘を産む。脳に障害のあるジンだったが、格闘技に驚異的な才能があり、幼なじみのムン(タポン・ポップワンディー)と共に母を助けるために借金の取り立てを行おうとするのだったが…

 「マッハ!!!!!!!!」のプラッチャヤー・ピンゲーオ監督作。という予備知識なしに見たんだけど、とめどもないカンフーシーンの嵐はブルース・リーの時代をそのまま引き継いだかのような内容である。映画の最後に挿入されるメイキングでもわかるけど、このジージャー・ヤーニンという女の子のアクションは本物らしく、とにかく一見の価値はあるものすごさ。ラスト近くのビルの外壁での戦いなんて、落ちるところまでワンショットで入っているけどあれはCGじゃないんだろうなと思ったらぞっとする。

 日本人として阿部寛が頑張っているし、冒頭いきなりの日本語に「あれ、吹き替えか?」と思わされたけど… このアクション撮影の中にほうりこまれた阿部寛って結構大変だったんじゃないかと同情いたします。タイって、借金の取り立てに行ったらいきなり乱闘がはじまる恐ろしい国…じゃないよね。なお「チョコレート・ファイター」というタイトルは、主人公のゼンが常にチョコレートを食べてることに由来する。

プラッチャヤー・ピンゲーオ監督。2008年タイ映画。

2010年11月19日 (金)

斬撃 ZANGEKI (2009)

斬激 ZANGEKI ウィルスの蔓延で、人々がほとんどゾンビ化した町が舞台。ゾンビから逃れた一握りの人々(タノアイ・リード、ジェナ・ハリソン)はとあるビルに逃げ込むのだが、そこは汚染が一番進んだ地域のど真ん中だった。同じビルに、一掃作戦のために乗り込んだ自警のゾンビハンターのタオ(スティーヴン・セガール)たち一団だったが、軍隊は同地域を空爆しようとカウントダウンしていた…

 セガール主演のゾンビ映画。いきなり内臓をむしゃむしゃ喰らうシーンにあっけに取られたが、印象に残るのは内臓シーンと刀を持ってゾンビ相手に暴れ回るセガールのシーンばかり。それはそれで、近年のセガール映画に比べれば面白くはあったのだが、他に何にも印象に残ってないってのが何だかなぁ。

 ちなみに、ゾンビの血をかぶっても感染はしないようです。焼肉とかホルモンとか生レバーとか食べながら見たら、たいへんおいしくいただけるかもしれないです。

リチャード・クルード監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月18日 (木)

ホワイトアウト (2009)

ホワイトアウト 南極に謎の輸送機が不時着してから数十年。アムンゼン・スコット基地では、唯一の連邦保安官としてキャリー・ステッコ(ケイト・ベッキンセール)は勤務していた。ところが、雪中で他殺と思われる死体が発見される。もうすぐ冬期で閉鎖される基地は、最終便が発つ日が迫ってきて…

 グレッグ・ルッカのグラフィックノベルを映画化。同名の邦画とはまったく関係がないので念のため。こちらは、南極を舞台にしたサスペンスで、アドベンチャーというよりも密室劇にしてしまったあたりが潔くて良かった。ただしストーリーは墜落事故を交えている割りにはスケールが広がらず、全体のストーリーで印象に残っているのはケイト・ベッキンセールの指だってのが何だかなあ…

 犯人に関しても、途中から「こいつやん!」と思った人間で大当たり。出演者は他に、ガブリエル・マクト、コロンバス・ショート、トム・スケリット他…

ドミニク・セナ監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月16日 (火)

ガンシャイ (2000)

ガンシャイ 麻薬取締局のおとり捜査官チャーリー(リーアム・ニーソン)は潜入捜査中に正体がばれて殺されかけてから、心に痛手を負う。集団セラピーへ通ったりいろいろと治療を試みたのだが、腹痛で入った病院で浣腸された看護婦ジュディ(サンドラ・ブロック)にやがて心を開くこととなり…

 アクションをからめたラブコメディなんだけど、そこに「スティング」風のどんでん返しの妙を加えた作品。主人公が意気投合してしまうオリバー・プラットがいい味をだしていてマルです。最近見なくなったサンドラ・ブロックですが、浣腸されることによって芽生える恋ってのが何だか間が抜けていてゆる~くて(笑)いいです。集団セラピーまでもが伏線だとは思わなかった。しかし、全体としてはゆる過ぎのアホ映画です。

エリック・ブレイクニー監督。2000年アメリカ映画。

2010年11月15日 (月)

ザ・スピリット (2008)

ザ・スピリット 一度は死にながらも、奇跡的な復活を遂げた刑事デニー(ガブリエル・マクト)は「ザ・スピリット」としてセントラル・シティの治安を守っている。彼のライバルであるオクトパス(サミュエル・L・ジャクソン)とは壮絶な乱闘を繰り広げるが、その部下のシルケン(スカーレット・ヨハンソン)が水中で手に入れた宝箱の片方を持ち去っていく。もう1個の宝箱を持つのは、デニーのかつての恋人サンド・サレフ(エヴァ・メンデス)だと知るのだったが…

 ウィル・アイズナーのアメコミをあのフランク・ミラーが映画化。「シン・シティ」をそのままパワーアップしたかのような内容だったけど、ストーリーに関しては面白いかというとかなり疑問。サミュエル・L・ジャクソンはかなり楽しそうにオクトパスを演じていたけど、スカーレット・ヨハンソンに関しては完全に消化不良…というより、もったいない扱い。エヴァ・メンデスだけがかなりツボにはまった役どころのように思えたけど。

フランク・ミラー監督。2008年アメリカ映画。

2010年11月13日 (土)

2012 (2009)

2012 地質学者のエイドリアンは、太陽の放出するニュートリノが原因で大規模な地殻変動が起こっていることに気がつく。その予測によると、2012年には世界が大災害に見舞われるらしい。各国首脳は、選ばれた人々と文化遺産を残すために動き始める。同じ頃、作家のジャクソン(ジョン・キューザック)は別れた妻から子供たちを引き取ってキャンプに向かっていた。そこで出会った怪しいDJのチャーリー(ウディ・ハレルソン)から、世界の滅亡を聞かされるのだったが…

 ディザスタームービー3本立て…というつもりではなかったんだけど、「バビロンA.D.」「ノウイング」、そしてこの「2012」と3本立て続けに見た。そして、ごちそうさまになった(笑)。映画の中とはいえ、こうたびたび世界も滅亡させられては、迷惑なことではないだろうか。

 それはともかく、スケール的にビジュアル的に一番見応えがあったのはこの「2012」であった。いかにもエメリッヒといった大風呂敷の広げ方で、かつての「日本沈没」の地球版と言ってもいいような内容である。ただしストーリー的に凝っているのは「ノウイング」であり、個人的に面白かったと思えるのは「バビロンA.D.」であったような気がする。単なる好みの問題かもしれないが。

 それにしても…方舟だったわけね。それならもっといっぱい作れたんじゃないかなぁ、と突っ込みたい。「ディープ・インパクト」で山の上へ逃げたら助かった…というのと同じノリかな。ジョン・キューザック一家の、車にせよ飛行機にせよどんどこどんどこ逃げる様子は正に映画ならではの危機一髪の連続なんだけど、普通だったら死んでるだろってこれまた突っ込みたくて仕方なくなったぞ。

 タイトルが「2012」で制作年が「2009」なので、この映画の賞味期限は3年かな?

ローランド・エメリッヒ監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月12日 (金)

ノウイング (2009)

ノウイング 1950年代のアメリカの小学校。タイムカプセルに入れる紙に絵を描く授業で、数字の羅列をびっしり書いた少女がいた。50年後、掘り起こされた紙は少年ケイレブ(チャンドラー・カンタベリー)の手に渡る。その父で宇宙物理学者のジョン(ニコラス・ケイジ)は、描かれた数字が世界の大災害の起こった日と被害者の人数と一致していることを知って驚愕する。しかし紙には、まだ起こっていない未来の日付も記されていた…

 最近の出演作の「バンコック・デンジャラス」や「ゴーストライダー」あたりでは、ちょっとB級路線に落ち込んでいるんじゃないかと心配したニコラス・ケイジだけど、ひさびさにハリウッドらしい大作+謎解きの面白い映画に出演していてほっとさせられた作品。基本的にディザスタームービーなんだろうけど、いい具合に謎解きがからんでいて、ラストは父子の思いにほろりとさせられて、いろいろと贅沢に詰め込まれていて見応えたっぷりの映画である。

 あんな数字の羅列、どうやって解読するんだろうかって思ってたら、単に日付の羅列だったというのはすごく単純だけど面白い。しかも犠牲者の人数と、GPSの座標というおまけつき。つまりこれらの数字を理解するってことは、人間の言葉を理解するのと同義ってわけですね。すごくご都合主義な気がしたんだけど、考えてみたら宇宙人が人間の言葉を理解してたってことだって納得です。

 話があそこまで広がって行くってのも、まったく予測がつかずにあっけにとられたぞ。飛行機事故や地下鉄事故で助かった人もいたけど… 何かむなしいな。

アレックス・プロヤス監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月11日 (木)

バビロンA.D. (2008)

バビロンA.D. 戦争で世界が荒廃した近未来。傭兵のトーロップ(ヴィン・ディーゼル)はマフィアのボスのゴルスキー(ジュラール・ドパルデュー)から、謎の少女オーロラ(メラニー・ティエリー)と侍女のシスター・レベッカ(ミシェル・ヨー)をモンゴルからアメリカまで届ける仕事を引き受ける。アメリカから追放されていたトーロップは、祖国に戻ってやり直すチャンスと引き受けるのだったが…

 ストーリーから言うと「トランスポーター」のヴィン・ディーゼル版といったところで、積荷は少女だというあたりも「トランスポーター3」を思わせる。しかし、単なるアクションかと思えば、少女の特殊能力に加えて、カルト教団がからんできたあたりからぐちゃぐちゃとした展開になり、教祖様としてシャーロット・ランプリングが出てきたあたりにはぶっとんだ。彼女って、確かにカルトのオーラがある!! 逆にジェラール・ドパルデューは最後のクレジットを見るまで彼だとわからなかったぞ。

 と思ってたら話は一気にワープして、謎のラストへともつれこんでいくのである。謎が謎として残されてしまう最近のアメリカ映画としては珍しいパターンである。かつてのオカルト映画のように、キリスト教とかの知識がある程度ないと、感覚的に理解しにくい内容なのかもしれません。

 それにしても、オーロラの予知能力って一体何だったんだろう。彼女の生死と、トーロップの生死に関する部分はやっぱりわからない。アクション巨編ではあるんだけど、ひさびさに謎が謎を呼ぶ映画でありました。

マチュー・カソヴィッツ監督。2008年アメリカ=フランス=イギリス合作。

2010年11月 9日 (火)

ブレイド3 (2004)

ブレイド3 ヴァンパイア・ハンターのブレイド(ウェズリー・スナイプス)はいつものように襲い来る吸血鬼を始末していたが、そのうちのひとりが人間だったことからFBIに逮捕される羽目になる。相棒のウィスラー(クリス・クリストファーソン)と娘のアビゲイル(ジェシカ・ビール)、そして仲間のハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)の活躍により窮地を脱したブレイドだったが、かつてドラキュラと呼ばれたヴァンパイアの始祖ドレイク(ドミニク・パーセル)が復活したことを知る。

 シリーズ最終作。前作のリーパーズってのもなかなか気色わるくて強敵だったんだけど、この手のシリーズのお約束としてさらに強い敵を用意しなければならなくなり、登場したのがあのドラキュラ伯爵である。マッチョな傭兵風ドラキュラというわけだが、リーパーズよりも強かったかといったらちょっと微妙な感じ。

 ブレイドが逮捕されたり、魅力的なジェシカ・ビールを起用したりとシリーズ最終作としての見せ場はいろいろ用意されていたように思うが、どうしても薄味って部分は払拭できなかった感じ。それから、3本通してみたらきっとどれがどれかわからなくなるような気もする。

デヴィッド・S・ゴイヤー監督。2004年アメリカ映画。

2010年11月 8日 (月)

ブレイド2 (2002)

ブレイド2 前作から1年、混血のヴァンパイア・ハンターのブレイド(ウェズリー・スナイプス)のところに、宿敵のヴァンパイアのダマスキノス(トーマス・クレッチマン)の娘のニッサ(レオノア・バレラ)がやって来る。実はヴァンパイアさえ殺す最強の敵リーパーズの登場により、共同で戦おうと持ちかけてきたのだったが…

 1を見てからずいぶんと間が空いてからの2の観賞となったけど、ブレイドの相棒のウィスラー(クリス・クリストファーソン)救出のくだりだけがよくわからなかっただけで、あとはそれほど深いストーリーのつながりがなかったので抵抗なく見ることができた。最強の敵の登場というわけで、新型ウィルスに犯されたリーパーズ族ってのはなかなか印象的なクリーチャー。特に口がぱかっと割れるあたりは、かなりスプラッティーなビジュアルでダメな人はとことんダメかもしれない。

 ウェズリー・スナイプスは、ちょっとかっこつけ過ぎが鼻につく。クリス・クリストファーソンは70年代に活躍していた人だけど、最近よく見るね。なかなか渋いじいさんになったと思う。レオノア・バレラは凶暴だけど魅力的。ヴァンパイヤの解剖とか血のプールとか結構エグいシーンも多いんだけど、全体的に画面が暗いので印象が薄められてるってところ。

ギレルモ・デル・トロ監督。2002年アメリカ映画。

2010年11月 6日 (土)

サブウェイ123 激突 (2009)

サブウェイ123 激突 ニューヨークのペラム駅1時23分発の地下鉄が武装集団にハイジャックされる。地下鉄運行司令官のガーバー(デンゼル・ワシントン)は異常停止した地下鉄と連絡をとるが、ライダー(ジョン・トラヴォルタ)と名乗る犯人は市長(ジェームズ・ガンドルフィーニ)に1千万ドルの身代金を要求する。

 ジョン・ゴーディの原作をトニー・スコット監督で映画化、というよりは、70年代からの映画ファンだったら「サブウェイ・パニック」のリメイクだと言った方がわかりやすいだろう。あのウォルター・マッソーとロバート・ショウの行き詰まる対決を、デンゼル・ワシントンとジョン・トラヴォルタという2大俳優に置き換えた作品。おおまかなストーリーは同じだが、細かい味付けはまったくの別物となっている。地下鉄のジャックってのは当時は面白かったんだけど、今見るとかなり使い古されたストーリーかな、なんて思わなくもないが。

 前作でめちゃめちゃ印象に残っているのは、何と言ってもウォルター・マッソーがにゅっと出てくるラスト。同じ事をデンゼル・ワシントンがどう演じるのかなとちょっぴり期待したんだけど、ラストは全然違ってました。とはいっても、ミルクを買って帰るラストシーンは思わずしーんときた。名場面だと思う。

トニー・スコット監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月 5日 (金)

アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの (2009)

アイス・エイジ3 ティラノのおとしもの 氷河期に生きるナマケモノのシド(声:ジョン・レグイザモ)は大きな卵を3つ発見する。中から生まれたティラノの子供に、親と間違われて慕われるのだったが、本物のティラノの親が現れて3匹とシドを連れ去ってしまう。仲間のマンモスのマニー(レイ・ロマノ)とエリー(クイーン・ラティファ)夫婦はマタニティのまっただ中だったが、同じく仲間のサーベルタイガーのディエゴ(デニス・リアリー)と共にシドを救出する旅に出かける…

 人気CGアニメシリーズの第3弾。今回は地下に恐竜の生き残った世界があったということで、そこへの旅をスリリングに描く。映画館によっては3D上映もされていたということで、中盤以降の追いかけっこはかなりアトラクション的な要素が満載。まぁ元々このシリーズは、大迫力のカット割りが壮大なアトラクションを思わせてくれるような映画なわけですが。

 キャラクターに特に思い入れはないんだけど、マンモスの子供はなかなか可愛いしいいストーリーになってます。

カルロス・サルダーニャ監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月 4日 (木)

嫌われ松子の一生 (2006)

嫌われ松子の一生 東京に住む若者の川尻笙(瑛太)は、父(香川照之)に会ったことのないはずの叔母の松子(奥ノ矢佳奈・中谷美紀)が死んだので彼女のアパートを整理するようにたのまれる。ゴミだめのような部屋を整理しながら、彼は遺品から松子の一生を追いかける。それは学校の先生をしながらも、不良の洋一(伊勢谷友介)への対処が悪くて退職、おかしな男とつきあってソープ嬢になり、ついには殺人まで犯してしまう転落人生だった…

 山田宗樹の人気小説を中島哲也がポップなミュージカルとして映画化。豪華なゲスト出演者(木村カエラ、柴咲コウ、片平なぎさ、濱田マリ、土屋アンナ、他)を交えての、おもしろおかしい大作へと仕上げた作品である。ただし歌い踊るシーンと画面の色使いが独特であり、ギャグも異様な部分が多いので見る人によっては強烈な拒絶反応を示すのではないかと心配する。

 一言で言うと、中谷美紀のような美人でも生き方によっては幸せになれないという非常に深い内容(笑)である。彼女はとにかく雰囲気が読めない人の代表格であり、特に学校のシーンで顕著なんだけど判断が非常にまずくて裏目裏目に出る人である。それでここまで人生を踏み外してしまうってのは、やっぱ家族や友達といったまわりの人間がイマイチだったんだと思う。あまりにも極端なんで共感なんて全然できなかったんだけど、気がつくと松子という架空の女性をふと偲んでしまう。そんな映画となっている。

中島哲也監督。2006年日本映画。

2010年11月 2日 (火)

そんな彼なら捨てちゃえば? (2009)

そんな彼なら捨てちゃえば 恋愛に前向きなジジ(ジェニファー・グッドウィン)は、デートしたコナー(ケヴィン・コナリー)の電話を待つ日々。その友達のベス(ジェニファー・アニストン)は、同棲中の恋人ニール(ベン・アフレック)との関係に決着をつけようとしている。ジジのもうひとりの友達ジャニーン(ジェニファー・コネリー)は、夫ベン(ブラッドリー・クーパー)が浮気を白状して…

 数々の恋愛模様を、架空のインタビューなどを交えながら描く群像型ラブコメディ。この手の作品はウディ・アレンが元祖だと思うんだけど、最近ではセックス・アンド・ザ・シティの成功あんかもあって増えているなぁ…なんて思ってたら、脚本家が同じでありました。納得。

 共感する…というよりは、こんなカップル、いるかもしれない…と興味本位でストーリーを追っかけてしまいました。とにかくキャストが豪華で、スカーレット・ヨハンソンやドリュー・バリモア、男性陣ではクリス・クリストファーソンやジャスティン・ロングも出てます。デートムービーとして見るには、ちょっと上級者向け(笑)かな。

ケン・クワビス監督。2009年アメリカ映画。

2010年11月 1日 (月)

トランスポーター3 アンリミテッド (2008)

トランスポーター3 アンリミテッド 凄腕の運び屋フランク(ジェイソン・ステイサム)は、かつては断った仕事を無理矢理請け負わされてしまう。その内容は謎の女性ヴァレンティーナ(ナタリア・ルダコーワ)を指定場所へ連れて行くことなのだが、フランクと彼女の腕には車から20m以上離れると爆発するブレスレットがはめられてしまう。

 リュック・ベッソン製作・脚本の人気シリーズ第3作にして、今度は車から離れられなくなる仕掛け付き。それをあれよあれよと利用したラストのアクションシーンはなかなか練られていて面白いです。アイディアは「バトルランナー」や、ルトガー・ハウアーの出演作に似たようなものがあったような気がするけど、料理の仕方がよくできてます。面白い。

 もうひとつのポイントは、ヒロインのナタリア・ルダコーワをどう評価するかというあたりでしょうか。うなじに入った「安」というタトゥーだけで、何だか日本人的感覚では軽い女というレッテルを貼ってしまうような気がしなくもありません。彼女の女学生姿(写真のみ)は魅力的に思えるんだけどなぁ。

オリヴィエ・メガトン監督。2008年フランス映画。

2012年5月

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