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2011年6月

2011年6月28日 (火)

プリンターインクをネットで購入する

Ink
 以前に蛍光灯をネットで買うことを書いたが、プリンターインクもネット購入向けの商品ではないかと思っている。というのも、プリンターインクは非常に種類が多いので、間違って買ってしまっては大変。しかも最近は色ごとにカートリッジが分かれているので、ばらばらに買おうと思ったらどの色だったかわからなくなったりもする。いざ買って帰ったらその色は満タンで、足りないのは隣の色だったなんて笑えない状況に陥ったこともあったりする。

 というわけで、ネット購入である。その場合ほとんどがパソコンの前に座っているので、ちょっと手を伸ばせばプリンターの型番とか、どの色が足りないかとかが一目瞭然である。買い間違える可能性が少ない。さらに「お気に入り」に自分のプリンターインクを全色登録しておけば、色はともかく買い間違える心配がない。

 最近は写真をよく印刷しているので、インクが減るのが早いような気がする。写真用紙もネット購入向けだと筆者は思っているのだが、この件は別の機会に…

プリンターインクの販売ページはこちら

2011年6月27日 (月)

レポゼッション・メン (2010)

レポゼッション・メン アメリカが経済崩壊した近未来が舞台。ユニオン社の人工臓器で人々は延命することができるようになったものの、高額な故にひとたびローンがこげつくと回収人ことレポ・メンが臓器を取り返しにやって来る。そのレポマンのレミー(ジュード・ロウ)とジェイク(フォレスト・ウィテカー)はいつもどおりに回収業務を行っていたが、家族の反対で仕事を営業に変えるように上司のフランク(リーヴ・シュレイバー)にたのみに行くのだったが…

 エリック・ガルシアの原作を映画化したスプラッター未来SF。いわゆるローン地獄を描いたストーリーなんだけど、借金のカタに持って行かれるのが自分の臓器で、しかも否応なく生きたまま切り刻んで持って行かれてしまうんだからこれはたまったもんではありません。以前に保険調査官の非道を描いた映画がありましたが、これも似たようなテーマで、もうけるためなら何でもありという資本主義の歪みを描いた作品です。といっても、このアクション&スプラッタ描写はそういう高尚なことを考える余地がありません。

 出演の3人(ジュード・ロウ、フォレスト・ウィテカー、リーヴ・シュレイバー)がそれぞれくせ者でいいですね。アリシー・ブラガのラテンの魅力も結構好きかも。しかしラスト近くの切り刻みながら臓器回収シーンは痛かったぞ。いつもいい人のフォレスト・ウィテカーだけど、今回だけは微妙。できれば夢のまま終わらせてあげたかったところ。まぁ改心したとはいえ、レポマンが主人公では無理かな。

REPO MEN
ミゲル・サボチニク監督。2010年アメリカ映画。

2011年6月26日 (日)

戦慄迷宮 (2009)

戦慄迷宮 10年前、閉鎖したお化け屋敷に肝試しで入った仲良しの少年少女(柳楽優弥、蓮佛美沙子、前田愛、他)だったが、そのうちのひとりのユキが螺旋階段から転落する。それから10年、再びお化け屋敷での事故が起こり…

 富士急ハイランドの人気アトラクションのお化け屋敷を、清水崇監督で映画化。劇場では3D公開だったそうだが、今回は2Dで鑑賞。そのせいか、怖さは10分の1ぐらい縮小されてるんじゃないかなぁなんて想像される内容である。見るならやっぱり、大画面+3Dでないと正当な評価は難しいかも。

 内容はホラーというよりもファンタジーに近く、いわゆる「ファンタズム」みたいな不条理なワールドをえんえんと繰り返してみせられるといった感じ。それはそれでカルト好きにはおもしろいんだけど、呪怨ほど怖くはなく、カルトとしても煮え切らずどっちつかずに終わってしまった。

 あの柳楽優弥がホラー初挑戦ってことだったんだけど、彼ってもっと演技うまかったんじゃなかったかってこれまた首をひねることしきり。向いてないのかな。終わってみて印象に残ったのは、赤い螺旋階段だけってのも寂しいぞ。

清水崇監督。2009年日本映画。

2011年6月22日 (水)

恍惚の人 (1973)

恍惚の人 立花茂造(森繁久彌)は妻を失ってからボケが進み、ついには息子信利(田村高廣)の嫁の昭子(高峯秀子)しかわからなくなる。突然奇声を発して飛び出して行ったり、夜寝ずに暴れたりと、介護する昭子の疲労は極限に達するのだったが…

 有吉佐和子のベストセラー小説を、豊田四郎監督がモノクロで映画化。筆者の母がこの小説も映画も見ていて、排泄物を畳になすりつけるという描写を聞かされていて結構頭の中に残っていたんだけど、ついに映像を見ることができたといった感じ。もっともこういった認知症に取り組んだ映画としてはパイオニア的存在であり、後の「花いちもんめ」や「ふるさと」などを見ている身としてはあまりにも話がストレートでひねりがなく、正直物足りなかった部分はある。

 しかし正攻法で描いているだけに、肝心なところで微妙に逃げている息子の信利とか、意外に健闘している孫の敏(市川泉)とか、今時の若者(当時)でありながら意外と常識人でおじいちゃんに優しいカップル(伊藤高、篠ヒロコ)とか、いろんな人物がしっかりと見えてきたのは良かったと思う。おせっかいおばさんの乙羽信子も、印象的なキャラ。

 悪戦苦闘の末に、鳥かごを前に呆然と涙を流す高峰秀子って心に残る。

豊田四郎監督。1973年日本映画。

2011年6月21日 (火)

裸で御免なさい (1956)

裸で御免なさい 匿名でベストセラー作家になったアグネス(ブリジット・バルドー)は実はお堅い将軍の娘。しかしこの件で父と仲違えをしたアグネスは、バルザック博物館で働く兄ユベール(ダリー・コール)を頼って家出する。道中の列車内で、新聞記者でプレイボーイのダニエル(ダニエル・ジェラン)と知り合いになったアグネスだったが…

 ブリジット・バルドーの初期のライトコメディで、ロジェ・ヴァディムが脚本。というよりも、刺激的なタイトルで私が子供の頃にはよくテレビの深夜放送で流れていたモノクロ映画である。なぜ裸かというと、金に困ったアグネスがストリップのコンテストに出場するシチュエーションから来ているのだけど、残念ながらブリジット・バルドーの露出はほとんどなし。そういう目的で見るなら、昨今のVシネマでも見ていた方がよっぽどましであろう(笑)。

 吹き替えで見たほうが楽しめそうなレトロ感たっぷりのコメディなんだけど、この頃のブリジット・バルドーってのは本当に可愛くて目の保養といった感じ。何であんなプレイボーイとくっついてしまってハッピーエンドなのかと、理解に苦しむストーリーではあるが。

EN EFFEUILLANT LA MARGUERITE
マルク・アレグレ監督。1956年フランス映画。

2011年6月20日 (月)

セイント (1997)

セイント 幼少時の孤児院での事故がトラウマとなっているサイモン(ヴァル・キルマー)は、今は名前を隠して強奪のプロとして名を上げている。ところがロシアのエネルギー危機を救うという低温核融合の技術を、(エリザベス・シュー)から盗む仕事を引き受けたまではよかったのだったが…

 トマス・モアなどいくつもの聖人の偽名を持つ怪盗セイントの活躍を描いた、テレビシリーズ(ロジャー・ムーアが主演してたらしい)の映画化。ヴァル・キルマーの変装が見物で、くたびれた親父から掃除のおばちゃんまで楽しそうに演じている。とはいっても、設定では彼は幼少時の事故から心に傷を負っているはずなんだけど、そんなことは映画を見ているうちに忘れてしまった。

 しかしヴァル・キルマーって今見直すと、かなり濃い顔立ちで何に変装しても実はばれてしまってるんじゃないかって思ってしまいます。恋する乙女を演じるエリザベス・シューも博士っぽくなくてミスマッチで可愛くていい。最近あまり見なくなったのが気になる女優さんです。ところで、悪人はロシアの石油を全部自宅の地下に隠していたってどういうこと? 彼は秘密の地下石油コンビナートの上に住んでいたのか?

THE SAINT
フィリップ・ノイス監督。1997年アメリカ映画。

2011年6月18日 (土)

エルム街の悪夢 (2010)

エルム街の悪夢 エルム街の高校生ディーン(ケラン・ラッツ)は夢に出てくるかぎ爪を持った男フレディ(ジャッキー・アール・ヘイリー)に悩まされる。そして、ついに夢の中で襲われるのと同時に自分の首をかっ切って死んでしまう。同じ夢に悩まされるナンシー(ルーニー・マーラー)、クリス(ケイティ・キャシディ)、クエンティン(カイル・ガルナー)、ジェシー(トーマス・デッカー)たち同級生は、眠るとフレディに襲われるということを悟るのだったが…

 ウェス・クレイヴン監督の有名なホラーシリーズをマイケル・ベイがリメイク映画化。「13日の金曜日」もそうだったけど、何で今更再映画化なんて気がするのは正直なところ。あの頃から比べたら技術も進歩しているんだけど、前作が記憶の彼方に行っちゃってるだけに何が違うのかがさっぱりわからない。もっともフレディという男の生い立ちがしっかり描写されているので、13日の金曜日よりはストーリーの完成度は高いような気がしたが。

A NIGHTMARE ON ELM STREET
サミュエル・ベイヤー監督。2010年アメリカ映画。

2011年6月15日 (水)

ショコラ (2000)

ショコラ フランスのある村に流れ着いて来たヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と娘のアヌーク(ヴィクトワール・テヴィソル)はチョコレートショップをオープンする。彼女のチョコの不思議な魅力に取り付かれたアルマンド(ジュディ・デンチ)やジョゼフィーヌ(レナ・オリン)らは店で憩うようになるのだが、保守的な村の上に宗教上の断食の時期だっただけに村長のレノ伯爵(アルフレッド・モリーナ)はおもしろくない。やがて、ルー(ジョニー・デップ)をはじめとする船に乗ったジプシーの一団がこの村に流れ着く…

 フランスの美しい村を舞台にした物語。封建的な村で、因習と戦うという図式は、最近見た「マルタのやさしい刺繍」と同じテーマですね。ただしこちらは流れ者が主人公というのが違うのですが、すっかり魅力的なおばさんになったジュリエット・ビノシュの存在感が抜群で、非常に心地よく見ていられる癒やし系の映画となっています。

 そういえば、途中でああなってしまう重鎮?ジュディ・デンチも「マルタ~」で同じ役回りの女性がおりました。中年と子供ばっかり出てくるってのも同じ。ジョニー・デップは中盤から登場だけど、完全にスパイス扱いでいい場面だけさらっていった感じ。

 映画自体は因習とどう付き合って生きるか、なんてのがテーマなのかもしれないけど、この村みたいに忍耐することが目的になっちゃダメですね。ところでクレジットに懐かしのレスリー・キャロンが出てくるんだけどどこに登場したんだろう?

CHOCOLAT
ラッセ・ハルストレム監督。2000年アメリカ映画。

2011年6月14日 (火)

ポリス・ストーリー3 (1992)

ポリス・ストーリー3 香港警察のチェン(ジャッキー・チェン)は、麻薬王チャイバ(ケン・ツァン)を捕らえるための危険な潜入捜査に志願する。中国の杭州へ渡り、労働刑務所から、チャイバの弟分のパンサー(ユン・ワー)を脱獄させて、中国警察のヤン(ミシェル・ヨー)と一味にもぐりこんだのまでは良かったのだったが…

 ジャッキー・チェンの代表するスーパーアクションシリーズの第3作。今回は中国本土へ渡り、カーチェイスや市街戦、そしてヘリコプターによるアクションを交えて本来のスケールに戻ったのが売り。さらに出演者も後にボンドガールとなったミシェル・ヨーを加え、恋人役のマギー・チャンもストーリーの重要な部分にからむなど見応えたっぷりに作られている。

 元気のよかったころの香港映画ってやっぱりすごかったんだなぁって再確認。ジャッキーもミシェル・ヨーも文字通り体を張ってがんばってます。

POLICE STORY III : SUPER COP
スタンリー・トン監督。1992年香港映画。

2011年6月13日 (月)

ポリス・ストーリー2 九龍の眼 (1988)

ポリス・ストーリー2 香港でショッピングセンターの爆破事件が発生。犯人グループは、大企業相手に身代金の支払いを要求してくる。凄腕だが器物損壊でお騒がせのチェン刑事(ジャッキー・チェン)は交通課に配属になっていたが、この犯人グループを捕まえるために、恋人のメイ(マギー・チャン)と休暇を取ろうとしていたところを呼び戻されるのだったが…

 実はこのシリーズは「1」だけしか見てなかったことを思い出し、改めて2以降を鑑賞。なら1もおさらいしとけよなって言われそうだけど、あの村を破壊するシーンが冒頭でフラッシュバックされて「ああ、あれか」と思い出したらそれ以上の知識は不要でした。シンプルな筋立てなので、迷うところはありません。

 しかし、爆弾犯を相手にしながらも肝心のアクションはかなりトーンダウンといったところ。特にラストを廃工場に持って行ったところが、「西部警察」なんかを思い出してちょっとしらけてしまった。敵もイマイチ強いのがいない(あばあばギャグをかましているのはいたが)のも残念。ジャッキーとマギーのかけあいは面白いのに、かなり惜しいです。

THE POLICE STORY II
ジャッキー・チェン監督。1988年香港映画。

2011年6月12日 (日)

ジャージの二人 (2008)

ジャージの二人 32歳、無職の息子(堺雅人)と52歳のカメラマンの父(鮎川誠)が避暑に山荘へやって来る。古着のジャージを着て気ままに過ごす二人だったが、息子は妻(水野美紀)とうまくいってなかった。1年後、再び山荘を訪ねた二人だったが、今度は娘の花子(田中あさみ)もやって来て…

 シーナ&ロケッツの鮎川誠主演のゆるゆるドラマ。別荘生活というと聞こえがいいけど、昭和に取り残されたかのような山荘のスローライフをひたすらゆるゆると描く。個人的にはこういう父子関係がなかっただけに、ちょっぴりうらやましいんだけど鬱陶しくないんだろうかといろんな思いが頭によぎる。しかし、すねに傷持つ親子ってのはこういうシンパシーがつながってるんかなとも思う。なんせ、親はロッカー(笑)じゃなくて、カメラマンだもんな。

 携帯電話のアンテナのエピソードとか、ジャージに書いてある小学校の名前とか(親戚に先生でもいたのか?)、面白いエピソードがゆるゆるとつながっているので飽きずに最後まで見ることができた。花ちゃんは登場時には何者かと思ったんだけど、これがまた家族に見えないところが成功なのか失敗なのかわかんないな。涼しい以外に何にも取りえがない別送ってのは、うちの田舎といっしょ。もっともこういう良質の人間関係があるってのは、山荘のメリットとして箇条書きにできないもんだけどね。

中村義洋監督。2008年日本映画。

2011年6月10日 (金)

アリス・イン・ワンダーランド (2010)

アリス・イン・ワンダーランド 19歳になったアリス(ミア・ワシコウスカ)は、貴族の男性からプロポーズされる。返事に困ってその場を去ったアリスは穴に落ち、かつて夢に見たワンダーランドへ。マッドハッター(ジョニー・デップ)と白の女王(アン・ハサウェイ)は、彼女こそが赤の女王(ヘレナ・ボナム・カーター)と怪物ジャバウォッキー(クリストファー・リー)と対決しうる救世主だと歓迎するのだったが…

 「Dr.パルナサスの鏡」と続けてみたんだけど、やっぱりティム・バートンとテリー・ギリアムの世界はあきらかに違う。ティムの方が万人受けというか気軽に見られる雰囲気なんだけど、ある種の軽さがただよう。これがハリウッド的なんかな。  アリスの話自体が荒唐無稽なもんで、どれだけ原作に忠実かわからないんだけど、とりとめもなくて思ったほど感情移入できなかったのが残念なところ。ヘレナ・ボナム・カーターを顔の具以外は原型を残さずいじっちゃった赤の女王とか、なんとも不気味な双子とか、病的に白いアン・ハサウェイとかキャラクターの立て方は秀逸で印象に残るんだけど、ストーリーの方が頭に残らないってのは致命的かな。

 そういや、主演のアリス(新人)も微妙な感じで、個人的好みでは子役の方のアリスの方が可愛かったかな。主人公が意外と苦労していて、インスタント・ファンタジー(最近私が作った造語)みたいになってないのは良かったと思うぞ。

ALICE IN WONDERLAND
ティム・バートン監督。2010年アメリカ映画。

2011年6月 7日 (火)

Dr.パルナサスの鏡 (2009)

Dr.パルナサスの鏡 パルナサス博士(クリストファー・プラマー)は娘のヴァレンティナ(リリー・コール)やこびとのパーシー(ヴァーン・トロイヤー)を引き連れて、心の中が見える不思議な鏡の見世物を行う旅芸人。旅の途中で、橋に吊されているトニー(ヒース・レジャー)を助けて仲間に引き入れる。実は博士は悪魔のニック(トム・ウェイツ)と取引をしていて、永遠の若さとひきかえに娘の16歳の誕生日に、彼女を悪魔に引き渡すことになっていたのだが…

 撮影中にヒース・レジャーが亡くなって、鏡の中のトニーをジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルが演じて完成させたといういわくつきの作品。実はそういう事情は知らずに見たものだから、あれ、何でジョニー・デップ? う、今度はジュード・ロウじゃんって大混乱してしまった。やっぱ映画を見る前には最低限の予備知識はあった方がいいかも。

 映画自体も、ティム・バートンの映画かと思って途中まで見てしまったんだけど(ジョニー・デップも出てるし)何かが違う。作風変わったなと思いつつ最後のクレジットでテリー・ギリアムだとわかって疑問が氷解した私は大馬鹿者です。でもこういう悪夢のぐちゃぐちゃワールドはテリー・ギリアムの方が本家だという認識があります。最近彼の映画をとんと見てなかったもんで、すっかり忘れ去ってしまってましたが。

 ストーリーも映像にぴったりの悪魔と取引ものですが、不思議少女のリリー・コールの魅力によるところが大きい映画です。彼女が可愛いと思えるかどうか、あるいは守ろうという気になるかどうかが評価の分かれ目かな。私は結構、リリー・コールという名前が頭にすりこまれてしまいましたが。

THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS
テリー・ギリアム監督。2009年イギリス=カナダ合作。

2011年6月 6日 (月)

新・平家物語 (1955)

新・平家物語 平安時代末期、西海の海賊征伐から帰った平忠盛(大矢市次郎)とその息子清盛(市川雷蔵)だったが、貴族や公家の対応は冷たく馬を売って祝宴を開く始末。その後清盛は、自分たちをかばってくれた藤原時信(石黒達也)を訪ね、その娘の時子(久我美子)にひかれる。そして、市場で商人の伴卜(進藤英太郎)から自分の出生の秘密をきいて愕然とするのだったが…

 市川雷蔵の出世作、そして溝口健二の末期の作にあたる「新、平家物語」を初見。新・平家物語といえば、子供の時に見た大河ドラマの印象がものすごく強いんだけど、記憶に残っているのは平家が落ち武者になって西へ西へと逃げていくエピソードと、清盛が亡くなるシーンがメイン。この初期の平家の物語ってのは、まったく別物という気がいたしました。

 評価の高い「ミゾグチ」は芸術映画という先入観が強いんだけど、これを見る限り「クロサワ」と同じく娯楽大作といった趣。特にモブシーンなんかはなかなかスペクタクルしていて、大作映画だったんだなぁと思わせてくれます。合戦のシーンがないのもミソで、清盛が弓を射るだけで比叡山の僧兵たちが逃げていくシーンなんかは、意外と史実に忠実なんじゃないだろうかと思わせてくれます。

 しかし、これだけで終わってしまうのはさすがにもったいない。清盛が「暗いのぉ」と言いながら没するシーンまで見せてもらいたいもんです。

溝口健二監督。1955年日本映画。

2011年6月 5日 (日)

『宇宙戦艦ヤマト』のプラモデルを作ってみた

U_yamato 中学生の息子が誕生日のプレゼントに、「宇宙戦艦ヤマト」のプラモデルを欲しがったので1/500ヤマトを購入。あれ、こいつヤマトのテレビとか見たことないはずなのに、どうしてかと思ったら単に見た目がかっこいいからだと言う。ミリタリーのプラモデルを作るのと同じ感覚ってことだろうか。かくいう親の私も、ヤマトは映画版を1回見たっきりでよくは知らない。親子共通のテレビ番組で盛り上がる、なんてよく言うけど、親も子もろくに見てないキャラクターである(笑)。

 とはいっても、これだけ大きなプラモデルは息子も作ったことがなく、いろいろと私にきいてきた。ガンプラなどもそうなのだが、この1/500ヤマトはスナップオンになっていて接着剤がなくても組み立てることができる。さらに塗装をしなくてもそれなりに見えるように工夫されていて、レベルに合わせて楽しめるという配慮がされている。接着剤や塗料で部屋にものすごいシンナーの臭いが立ちこめる、ということにならないので、子供が作っていても安心していられるのがいいです。

 それでもいくつかアドバイスをしたのが、安くはないプラモデルなのでニッパーやカッターを使って部品の切り取りやはめ合わせは丁寧に行うこと。一気に作らずに、ゆっくりじっくり丁寧に作ること。塗装に関しては無塗装でもよかろうと何も言わなかったのだが、ガンプラを作ったことのある友達にきいてきたのか、知らない間にマジックを使ってスミ入れをしていた。ところどころはみ出してたり、お世辞にもきれいな仕上がりとは言えないんだけど、工夫して楽しむってのは大事だなぁと思います。

 というわけで、作ったりほったらかしたりを繰り返してやっとこさこの中間試験明けに出来上がったのが写真の宇宙戦艦ヤマト。今は彼の部屋に、パッケージの中に入っていた宇宙の図を背景に大事にディスプレイされています。

宇宙戦艦ヤマトのプラモデルはこちら
大人が楽しむ模型特集はこちら

2011年6月 3日 (金)

パーフェクト・ゲッタウェイ (2009)

Tbr20221d 新婚旅行でハワイにやってきたクリフ(スティーヴ・ザーン)とシドニー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、トレッキングをしながら人里離れたビーチを目指す。ところが、カップルを狙った猟奇殺人が起こったというニュースが入り、二人はケイル(クリス・ヘムズワース)とクレオ(マーリー・シェルトン)というカップルと行動を共にするのだったが…

 犯人捜し型のサスペンス。ハワイといえども密林の中では結構密室に近く、はらはら・どきどき感はなかなかのもの。3組のカップルの中から誰が犯人だ…というのがストーリーの全てなんだけど、昔から言うこういう犯人捜しものの定番という結末にちょっとだけがっかり。まぁ、6人しかいないわけだからその中で犯人なんて、意外性を持たせるのは難しいとは思うんだけど。

 主人公のザーンの見せ方が秀逸で良かった。こいつ大丈夫かと思わせるたよりなさが、ひっくり返る瞬間が秀逸。ミラ・ジョヴォヴィッチに至っては、美女にかかわらずラスト近くの表情がこれまた彼女の醍醐味ですね。ハワイといっても結局はアメリカなんだから、あんまり人のいないところには足を踏み入れるべきではない、なんて思わされてしまいました。

 そうそう、「パーフェクト・ワールド」と「ゲッタウェイ」を足したようなタイトルは、B級っぽくてかなり損していると思うぞ。

A PERFECT GETAWAY
デヴィッド・トゥーヒー監督。2009年アメリカ映画。

2011年6月 2日 (木)

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 (2010)

パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 高校生のパーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)は、母親のサリー(キャサリン・キーナー)とさえない義理の父との3人暮らし。ところがある日友人のグローバー(ブランドン・T・ジャクソン)やブルナー先生(ピアース・ブロスナン)はクリーチャーで、自らもギリシャ神話の神ポセイドン(ケヴィン・マクキッド)の息子だと知る。さらにポセイドンとゼウス(ショーン・ビーン)やハデス(スティーヴ・クーガン)の兄弟喧嘩に巻き込まれ、ゼウスの稲妻を奪った疑いをかけられるのだったが…

 ギリシャ神話を現代に持ってきたファンタジーで、かなりのライト感覚で作られた映画。よって主人公の巻き込まれ方も非常に軽く、突然すごい能力を発揮してしまう高校生パーシー。訓練学校なんてものは存在してるんだけど、これも突然剣を渡されてチャン・チャン・バラ・バラ。うーむ。

 すべてがゲーム感覚でとんとんと進んでいくのがどうにも納得できなかったんだけど、それが今風のファンタジーだといえばそれまでなのか。クリス・コロンバス監督だけに、初期のハリポタシリーズが連想させられるけど、こちらの方が数段軽いです。

 ただし出てくる俳優は妙に豪華で、ピアース・ボロスナンのケイロンとか、ユマ・サーマンのメデゥーサなんて凄いキャスティングだと思うぞ。特にユマ・サーマンの首はインパクト大で、これは「学校の階段」の岸田今日子のろくろ首(どんなたとえや!)に匹敵する恐ろしさだと思うのであった。

PERCY JACKSON AND THE OLYMPIANS: THE LIGHTNING THIEF
クリス・コロンバス監督。2010年アメリカ映画。

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