« 2011年6月 | メイン | 2011年8月 »

2011年7月

2011年7月30日 (土)

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 (2010)

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争 脱毛クリームの中に落ちてとんでもないご面相となったキティ・ガロア(声:ベット・ミドラー)は、人間たちとそのペットの犬たちに復讐しようと、犬を狂わせる電波の発信を企てる。これを阻止しようと立ち上がったのが、元警察犬のディッグス(ジェームス・マースデン)、猫のキャサリン(クリスティナ・アップルゲイト)、ハトのシェイマス(カット・ウィリアムズ)だったが…

 犬と猫が裏で超ハイテク文明を持っているという、あのおバカ映画「キャッツ&ドッグス」の10年ぶりの続編。さすがに10年も経過するとストーリーなんて何にも覚えてないんだよなぁ。でも何の問題もなく見られたのは、これがおばか映画たる所以かも。

 初期の007を思わせるタイトルクレジットはにんまりさせられたんだけど、以降の犬と猫のかけあいはどうにも的を外して見るのがしんどくなってくることうけあい。それでもいろんな映画のパロディが詰め込んであるのは、映画好きにはお楽しみかな。別に地球がどっちの肉球に落ちようと知ったことじゃないけど、まぁワンワン・コミュニケーションをたぐればこの映画と似たり寄ったりのことを話し合ってるのかもしれないという気がしてきました。

CATS & DOGS: THE REVENGE OF KITTY GALORE
ブラッド・ペイトン監督。2010年アメリカ映画。

2011年7月29日 (金)

運命のボタン (2009)

運命のボタン アーサー(ジェームズ・マースデン)とノーマ(キャメロン・ディアス)夫婦宅の玄関に、謎の箱が届けられる。中には小さなボックスとひとつのボタンが付いていた。その日の夕方にやって来たスチュワード(フランク・ランジェラ)という男は、ボタンを押すと100万ドルが手に入るが、どこかでひとりの人間が死ぬという。悩んだ末にノーマはボタンを押すのだったが…

 キャメロン・ディアス主演だけにラブコメが入った人間ドラマかと思いきや、なかなかシリアスな展開で面食らってしまった。しかも運命のボタンは背景がどんどん広がっていって、気がついたら宇宙人がらみのSFになっていたり、ストーリーが連鎖していたり、カルトな味付けが何ともいえない余韻を残す。

 ボタンを押してお金が手に入るって単純な物語ではないところがミソ。夫婦の息子がああいう境遇に陥るってのはどう説明したらいいんだろうかとか、どうしてもすっきりしない部分が残ります。スチュワードは単なる従業員であって、あくまでも天使でもないところがミソかな。

THE BOX
リチャード・ケリー監督。2009年アメリカ映画。

2011年7月28日 (木)

ソルト (2010)

ソルト 北朝鮮にスパイとして捕らえられて拷問され、人質交換で上司ウィンター(リーヴ・シュレイバー)に引き取られたソルト(アンジェリーナ・ジョリー)。しかし彼女はロシアのスパイだという嫌疑がかけられ、逃亡したソルトはロシア大統領の命を狙うのだったが…

 話がころころ、ころころと転がっていく2重3重スパイ映画。何でロシア大統領を、何でアメリカ大統領をって風に流れがどんどん変わっていくのがミソ。そこは一本調子な007では見られない、かつて量産された2重スパイ映画の醍醐味であり、さらに「ニキータ」を思わせる恋愛的スパイスを加えたのが良かったのだろう。個人的には最後の最後まで楽しめた秀作である。

 まぁこれ以上書くと、ネタばらしをしそうなのでやめときます。頭を真っ白にして、予備知識なしで見た方が楽しめる映画。

SALT
フィリップ・ノイス監督。2010年アメリカ映画。

2011年7月26日 (火)

カサンドラ・クロス (1976)

カサンドラ・クロス ジュネーブの国際保健機関が襲撃され、危険な細菌をあびたテロリストが大陸横断列車に逃げ込む。事件を重く見たアメリカのマッケンジー大佐(バート・ランカスター)は、列車ごとポーランドの隔離施設へ運び入れようと画策する。列車の乗客であるチェンバレン医師(リチャード・ハリス)をはじめ、別れた妻のジェニファー(ソフィア・ローレン)や、その他の乗客たち(エヴァ・ガードナー、マーティン・シーン、O・J・シンプソン、アン・ターケル、レイモンド・ラブロック他)は異常に気がつき脱出を試みるのだったが…

 「タワーリング・インフェルノ」と同じ頃に公開されたパニック映画だけど、こちらはヨーロッパ製だけにひと味違うのが見どころあり。何たってひとりで悪役を引き受ける(笑)バート・ランカスターの白塗りっぽい顔が不気味で雰囲気満点である。当時のオールスターキャストで固めていて、ソフィア・ローレンがヨーロッパの雰囲気をかもし出しているのもいいね。

 リチャード・ハリスがアクションがんばってるのが拾いもの。これって、先頭車両(1等?)は結局切り捨てちゃってるんですね。「タイタニック」と逆のパターンなんだなと、今更ながらに気がついた。

THE CASSANDRA CROSSING
ジョージ・P・コスマトス監督。1976年イタリア=イギリス合作。

2011年7月25日 (月)

セックス・アンド・ザ・シティ2 (2010)

セックス・アンド・ザ・シティ2 2回目の結婚記念日を迎えたミスター・ビッグ(クリス・ノース)とキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)だったがプレゼントを交わすも気持ちはすれ違い気味。友人のシャーロット(クリスティン・デイヴィス)は子育てに疲れ、ミランダ(シンシア・ニクソン)は家庭と仕事の両立に悩んでいた。そんなとき、唯一独身で元気なサマンサ(キム・キャトラル)が映画プロデューサーのコネで4人でのアブダビ旅行を持ちかけるのだったが…

 テレビシリーズの映画化第2弾。たぶんテレビでは全員独身だったんだろうけど、今や独身はサマンサだけ。というわけで、海外へいってはじけようというストーリーになっているけど、本当にそれっだけのお話。結婚して何年かして疲れた人たちの共感を呼ぶストーリーにしたかったんだろうけど、2時間半はかなり退屈な時間でありました。

 まぁ見るべきものはゴージャスな雰囲気ぐらいかな。ライザ・ミネリが実名で出て歌い踊ったり、なぜかペネロペ・クルスが登場したりとはっと思わせることも多かったけど、肝心のゴージャスなホテルとか彼女たちのファッションとかはおもしろいなと思いつつも気持ちは空回りするばかり。ニューヨーカーの本音なんかもしれないけど、彼女たちの言動・行動がどうにもしっくりこないってのが正直な気持ちかもしれません。

SEX AND THE CITY 2
マイケル・パトリック・キング監督。2010年アメリカ映画。

2011年7月24日 (日)

続・荒野の七人 (1966)

続・荒野の七人 前作で村の娘と結ばれて農民に戻ったチコ(ジュリアン・マテオス)だったが、村は無法者のロルカ(エミリオ・フェルナンデス)の一味に襲撃され、チコは村の男たちと誘拐されてしまう。知らせを受けたクリス(ユル・ブリンナー)とヴィン(ロバート・フラー)は、救出のために再び7人のガンマン(ウォーレン・オーツ、クロード・エイキンス他)を集めて救出に向かうのだったが…

 有名な「荒野の七人」の続編。これを見るために、実は前作もおさらいしたんだけど、主人公たちは絶体絶命の状態から悪人のおなさけで釈放され、それでも再び戻っていって悪人をやっつけちゃったストーリーがとっても違和感を感じる。悪人も、村人の食いぶちを残してやったり冬は山中で厳しい生活をおくったりと憎みきれない。

 同じ事は、本作のロルカにもいえるようで、息子との葛藤がお話のベースにあるあたりにどうにも憎みきれないというのが困ったところ。なおキャストはユル・ブリンナー以外は一新されていて、ヴィン(前作ではスティーヴ・マックィーン)やチコは別の俳優さんが演じているというあたりが違和感ばりばり。

 シリーズはあと2本あるらしいけど、これまたメンバー入れ替えでかなりのB級作品だという噂を聞く。機会があれば見てみたいものだけど… シリーズを通してテーマ音楽が同じだというのが、せめてもの救いかな。

RETURN OF THE SEVEN
バート・ケネディ監督。1966年アメリカ映画。

2011年7月22日 (金)

プリンス・オブ・ペルシャ 時間の砂 (2010)

P1_g5582728w 古代ペルシャの王は、市場で勇敢な少年ダスタン(ジェイク・ギレンホール)を第3子として養子にとる。若い勇者に成長したダスタンは、兄たちと共に聖なる都アラムートを征服して王女タミーナ(ジェマ・アータートン)を人質とするのだが、叔父のニザム(ベン・キングスレー)の陰謀に陥れられて…

 ジェリー・ブラッカイマー製作のディズニー・アドベンチャーといえば「パイレーツ・オブ・カリビアン」が有名だが、こちらも負けず劣らずのスケールの大きなアドベンチャー大作。しかしそのスケールの大きさの割に意外と盛り上がらなかったのは何でだろう。時間を戻す砂と短剣、といったギミックもおもしろいんだけど、やっぱりキャラクターの魅力がカリビアンよりは一段下だったってところかなぁ。

 それにしても、カリビアンと同じくみんな目の周り真っ黒のメイクは笑えます。「バグダッドの盗賊」(もちろんダグラス・フェアバンクス版ね)を思わせる、城壁を飛んだりはねたりのアクションは結構好きです。

PRINCE OF PERSIA: THE SANDS OF TIME
マイク・ニューウェル監督。2010年アメリカ映画。

2011年7月21日 (木)

オーシャンズ (2009)

オーシャンズ 嵐の大海原からはじまって、海中を舞う魚たちやアザラシ、ホッキョクグマ、鯨やイルカなどの生態をえんえんと綴ったドキュメンタリー。監督・ナレーションはジャック・ペランで、スクリーンにも彼自身が登場する。

 いかにもフランス流ドキュメンタリーって感じで、何ヶ月も何年もかけて撮ったかのような映像が説明もなしにぽんぽんと登場する。何も知らなければ「きれい」「すごい」とかいったひととおりの感想だけで終わってしまいそう。たまたま、ある日本のバラエティ番組でこの映画の追っかけみたいな撮影をやっていて、その映像を撮るのがどれだけすごいかが語られたんだけど、知らなければ知らないでツーと過ぎてしまいそうなもったいなさ、ある意味贅沢さである。

 ジャック・ペランがスクリーンに登場するのもおもしろかった。男の子と一緒なんだけど、あれは彼の子供か孫なんだろうか。そして後半に執拗に繰り返される、クジラやイルカやサメの漁。この部分は作り物(ロボットなどを使用)であることが明記されてはいるんだけど、前半の労作のドキュメンタリーにこんなシーンを加えたら作品全体の質はがくんと落ちるってもの。人間は食べるために殺さなければいけないという永遠のテーマに踏み込んだというのだったら納得もできるけど、どう見ても興味本位に事実を描いているとしか思えない展開である。もう少し、考えてほしかったかな。

OCEANS
ジャック・ペラン、ジャック・クルーゾー監督。2009年フランス映画。

2011年7月19日 (火)

噂のモーガン夫妻 (2009)

噂のモーガン夫妻 不動産屋のメリル・モーガン(サラ・ジェシカ・パーカー)と、弁護士のポール・モーガン(ヒュー・グラント)は離婚寸前のカップル。何とか復縁したいポールはメリルを食事に誘うのだったが、その帰りに殺人事件の目撃者になってしまう。証人保護プログラムでマンハッタンを後にした二人は、ワイオミングの片田舎でクレイ(サム・エリオット)とエマ(メアリー・スティーンバージェン)の世話になることになったのだが…

 夫の浮気が原因で離婚寸前の夫婦が主人公なんだけど、その浮気の原因が不妊治療という、笑うに笑えない何ともありがちで微妙なシチュエーションがナイスである。で、夫婦の再生がテーマかと思いきや、舞台は思いっきりど田舎に移ってカルチャーギャップものになるところがまた楽しい。都会育ちの人って、ワイルドな田舎へ放り込まれるほど、生命力(?)が弱くて何ともなさけない状況になっちゃうわけですよね。これも見る人によっては笑えないかも。

 ひきつり笑いを繰り返しながらも、サム・エリオットが最後にびしっと決めてくれるところがかっこいい。田舎好きな筆者にとっては、たまらなくいい映画だったってことを付け加えておこう。

DID YOU HEAR ABOUT THE MORGANS?
マーク・ローレンス監督。2009年アメリカ映画。

2011年7月18日 (月)

ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション (2009)

ユニバーサル・ソルジャー リジェネレーション ロシア首相の子供たちが過激派のトポフ(ザハリーバハロフ)に誘拐される事件が発生。犯人はNGUと呼ばれる新型のユニバーサル・ソルジャー(ユニソル)を操っていた。これに対抗するために、かつてのユニソルであったリュック(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)たちがアメリカから呼び出されたのだったが、その前にかつてのライバルのアンドリュー(ドルフ・ラングレン)が立ちふさがる。

 過激派が首相の子供を盾にチェルノブイリ原発に立てこもるという、とんでもないストーリーである。事故や自然災害に加えて、原発は運転するならテロリストにも備えておかなくちゃいけないという、この映画は海外では当たり前とも思える警鐘なのかも。

 もっとも映画のできは散々で、唯一見られるのはヴァン・ダムとドルフ・ラングレンの何年かぶりの共演って部分でしょう。しかも双方、かなり老けてしまっていて、時間の流れというものを切々と感じさせるところが憎い。なお監督のジョン・ハイアムズはあのピーター・ハイアムズの息子らしく、お父さんも撮影監督として参加してます。

UNIVERSAL SOLDIER : REGENERATION
ジョン・ハイアムズ監督。2009年アメリカ映画。

2011年7月17日 (日)

ホームシアター再臨 (15) 古い映画「ミクロの決死圏」をハイビジョンで見る

ミクロの決死圏
 時々、思い出したかのように見たくなる映画ってありませんか? 筆者もいろいろあるのですが、その中でもチャンピオン級なのがこの「ミクロの決死圏」。1966年の映画と封切り時には筆者はかろうじて生きていたけど封切りの記憶はまったくなし。しかし中学生ぐらいの時にテレビの洋画劇場で繰り返し放映されていて、これまた放映されるたびに見ていた映画です。
ミクロの決死圏
 ストーリーは、ソビエトから亡命してきた科学者の命を救うために、医者をミクロ化して潜航艇に乗せて内側から手術するというもの。ただし科学者は1時間しかなかったミクロ化のタイムリミットを延ばす方法を握っており、それを阻止するためにチームにスパイが潜入していて…というひねったもの。筋立てのおもしろさに加えて、幻想的な体内の潜行シーンは今見ても十分楽しめます。80年代にはメグ・ライアン主演でパロディ版が作られ、最近はローランド・エメリッヒ監督で再映画化が計画されているという噂もきくけど… たぶんこの66年版は超えられないような気がします。
ミクロの決死圏
 古い映画だけに、DVD版はあるけどブルーレイ化はされてない様子。ただしこちらもスターチャンネルHDでかつて放送されたので、これを録画しておけばハイビジョンで見ることが可能です。古い映画をスクリーン+ハイビジョンで見るってのは、絶対的な画像の美しさではなくて、映画が封切られた当時の映像が楽しめる、あるいは仮にリバイバル上映されたらどんな画質が楽しめるかってのがシミュレートできると、筆者は考えております。実際、120インチのスクリーン+ハイビジョンで見るミクロの決死圏はフィルムの粒子と思われる粒状間がとってもリアルで、今ではほとんど不可能な映画館でリバイバルで見ている気分が楽しめます。

 また、フィルムの巻ごとに画質が違うのがリアルに感じられるのもいいです。昔のフィルムの映画ってのは10分ぐらいが1巻になっていて、2台の映写機で交互に映写するのですが(切り替えタイミングには画面の端にマークが入ってます)、この巻ごとに保管状況が異なると、色目が変わってしまいます。ミクロの決死圏の場合は、保存状況が良くない巻が混じっていたりして(急に画質が落ちる)これもまたリアルです。古い映画こそ、ハイビジョンで見る価値があると筆者は思うのですがいかがでしょうか。

前回の記事を読む
目次を見る
DVD「ミクロの決死圏」の販売ページはこちら
プロジェクターの販売ページはこちら
ブルーレイメディアの販売ページはこちら

2011年7月14日 (木)

ユニバーサル・ソルジャー ザ・リターン (1999)

Blu29201 前作から7年。リュック(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)は娘を得たが妻を失い、新型ユニバーサル・ソルジャー(通称ユニソル)の開発に携わっていた。ところがメインコンピューターのセスが反乱を起こし、自らを新型ユニソル(マイケル・ジェイ・ホワイト)の頭脳に埋め込んで人類に宣戦布告する…

 娘を育てるリュック、なぜか失った愛妻(肺がんかも?)と涙腺を刺激しそうな設定をいろいろ用意しながら、それが全然生かされていないストーリーは何なんだろう。またコンピューターの反乱という今となっては古典的なメインストーリーが用意されているけど、残念ながらこのセスってキャラはちまちまとした戦いを繰り広げるだけで妙に頭が悪い。これじゃ世界征服なんかできないんじゃない(その気もないかもしれないが)?

 ともかく「ユニソル」なんてかわいらしい愛称が付いたところでアウトだったのかも。続編として、ジャン・クロード・ヴァン・ダムが降りなかったところがせめてもの救いかな。

UNIVERSAL SOLDIER : THE RETURN
ミック・ロジャース監督。1999年アメリカ映画。

2011年7月13日 (水)

ユニバーサル・ソルジャー (1992)

ユニバーサル・ソルジャー ベトナム戦争で錯乱して虐殺をはじめた米兵スコット(ドルフ・ラングレン)を止めようとしたリュック(ジャン・クロード・ヴァン・ダム)だったが、同士討ちになる。それから25年後、ある極秘実験で肉体を強化された上で蘇生させられた二人だったが、失われたはずの記憶が戻り、リュックはテレビレポーターのヴェロニカ(アリー・ウォーカー)と共に逃走することになるのだったが…

 封切り時に見て、最低最悪の映画だと話題になった作品。カロルコがターミネーターでもうけた金を全部突っ込んでコケたとか、オライオン倒産の原因になった映画だとかいろいろ言われていたような気がするけど本当かな(未確認情報)。どっちにしてもおかしな映画だというのは確かで、久しぶりに再見してみたけど(続編が見たかったから、本編を思い出したかった)、ターミネーターを期待して見ちゃだめだけど、ヴァン・ダムやラングレン主演のB級アクション映画だと思って見たら及第点。

 肉体的に強靱だという意外に、ソルジャーたちに秘密兵器も得意技もないあたりが決定打。まぁ二人の空手チャンピオンの対決が拝めるのだから、良しとしようかって感じ。大作ずっこけ映画を得意とするローランド・エメリッヒの長編デビュー作らしい。ヒロインのアリー・ウォーカーは嫌いではないんだけど煙草ばっかり吸っているところがうっとうしい。

UNIVERSAL SOLDIER
ローランド・エメリッヒ監督。1992年アメリカ映画。

2011年7月11日 (月)

ジョン・レノンの僕の戦争 (1967)

ジョン・レノンの僕の戦争 第2次大戦のヨーロッパ戦線に出兵した兵士たち(マイケル・クロフォード、ジョン・レノン、ロイ・キニア)。戦場にクリケット場を作れだの、理不尽な命令に翻弄されながらも、いかにして戦ったかをコメディタッチで描いた映画。

 タイトルにジョン・レノンが入っているけど、彼は完全な脇役どころか牛乳を盗んで追いかけ回されるようなすっとぼけたキャラクターとして登場。主人公のマイケル・クロフォードもどこか足りないキャラクターで、笑えないギャグを連発する。こりゃ、何なんだろう。

 ビートルズ映画でおなじみのリチャード・レスター監督作なんだけど、ビートルズ映画もひょっとして音楽部分を全部抜いてしまったらこういう映画になっちゃうんじゃないかと思ってしまいました。シュールなんだけど笑えない。ジョン・レノンも後に「イマジン」を作る人とは思えない。それだけに一見の価値がある映画なのかもしれないが。劇場未公開。

HOW I WON THE WAR
リチャード・レスター監督。1967年イギリス映画。

2011年7月10日 (日)

インセプション (2010)

インセプション 他人の夢に忍び込んで情報を盗み出すスペシャリストのコブ(レオナルド・ディカプリオ)。ある事件から妻モル(マリオン・コティヤール)を亡くし、自身も指名手配されているコブは、すべてを精算するために新しい仕事を世界的エネルギー企業の責任者サイトウ(渡辺謙)から引き受ける。それは、エネルギーで世界制覇を狙うライバル企業の次期社長ロバート(キリアン・マーフィー)の夢に忍び込み、ある考えを植え付けるインセプションと呼ばれる危険な仕事だった…

 プロのチームで他人の夢に忍び込みコトを働くという、とんでもないアイディアをぐわっとふくらませた映画。いわゆる「世界観」ものであり、その世界観をどれだけの観客にわからせるかで半分ぐらい勝負は決まりそうな映画なんだけど、これってうまく処理されてるけどやっぱり半分ぐらいの観客は置いてけぼりにされそうな気がするぞ。

 というわけで、自分が理解しているのか置いてけぼりにされたのかさえもわからずに感想を書いているわけだが、少なくとも夢を設計するという部分と、4階層になった夢(夢の中の夢の中の夢の中の夢、ですな)とそれぞれの時間の流れる早さが違うという設定はおもしろかった。それをサスペンスフルにまとめてしまうあたりは、監督の力量を感じます。

 マリオン・コティヤールはさすがフランスのトップ女優だけに、どんどんいい女にグレードアップしていくような気がします。渡辺謙もこんな映画にこんな役で出るようになるなんて、本当にがんばってますね。しかも独特のオーラを出しまくりだし。調合士ユスフことディリープ・ラオ(インド系?「スペル」に出てた)や、相棒のジョセフ・ゴードン・レヴィットなんかも味があって印象に残ります。もうひとりのヒロインであるエレン・ページが「ジュノ」の主演女優だということは、だいぶ後で気がつきました(笑)。

INCEPTION
クリストファー・ノーラン監督。2010年アメリカ映画。

2011年7月 7日 (木)

ジェニファーズ・ボディ (2009)

ジェニファーズ・ボディ 美人で派手好きなジェニファー(ミーガン・フォックス)と地味なアニータ(アマンダ・セイフライド)は仲良しの女子高生。アニータにはチップ(ジョニー・シモンズ)というボーイフレンドがいる。ある日町のダンスパーティにローショルダーというバンドがやって来るが、彼らは実は悪魔信仰があり、ジェニファーは儀式のいけにえとなってしまう。戻ってきたジェニファーには悪魔がとりつき、回りの人間を食い殺していくのだったが…

 学園ホラー映画だけど、半端じゃないスプラッタ表現はなかなかのもの。タイトルがジェニファーの体とあるように、セクシー表現もちりばめられているんだけどそこはVシネマレベルである。トランスフォーマーシリーズで人気が出たミーガン・フォックス目当てに見るのであれば、まぁまぁ妥当な映画でしょう。

 個人的にはめがねで丸顔のアマンダ・セイフライドの方が好みかも。どこかで見た顔かと思ったら、「マンマ・ミーア」の彼女だった。「マンマ・ミーア」では思ったほど華がないなぁなんて思ったんだけど、彼女はこういった地味目な役柄の方が似合っているのかも。

 しかし、オープニングの刑務所のシーンとか、ラストの襲撃シーンとかは彼女のただものでなさを感じさせてくれます。あ、何かアマンダ・セイフライドの事ばっかり書いてしまった。

JENNIFER'S BODY
カリン・クサマ監督。2009年アメリカ映画。

2011年7月 6日 (水)

アイアンマン2 (2010)

アイアンマン2 自らアイアンマンであることを明かしたトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)だったが、リアクターの副作用によって体が蝕まれて、自暴自棄な日々を送る。同じ頃、トニーの父に恨みを持つウィップラッシュ(ミッキー・ローク)は公道レース開催中のモナコでパワードスーツを着て暴れてトニーに宣戦布告。トニーは新しい秘書(スカーレット・ヨハンソン)を雇い、社長をポッツ(グウィネス・パルトロゥ)に譲るのだったが…

 コミックが原作のシリーズ第2作。いろいろとおかずを積み上げたけどぐちゃぐちゃの寄せ鍋状態になっちゃったって感じで、肝心の美女2人もかなりもったいない扱いである。もっともラスト近くのスカーレット・ヨハンソンの暴れっぷりは一見の価値があるけど、本筋に食い込んでいるのかといえば微妙な感じである。

 うらぶれた親父役で本領を発揮するミッキー・ロークが本作では拾いものではあったが、彼もどう見ても逆恨み親父である上に同情の余地が少ないのがつらいところ。同情といえば、この武器産業を全面的に肯定する映画の雰囲気が苦手…というのが最大の敗因かなぁ。武器の新製品を見て歓声を上げる観客というのが、どうにも理解できないです。

IRON MAN 2
ジョン・ファヴロー監督。2010年アメリカ映画。

2011年7月 4日 (月)

あの日、欲望の大地で (2008)

あの日、欲望の大地で レストランに勤めるシルヴィア(シャーリーズ・セロン)は、同僚のコックと不倫中。そこへやってきた謎の男性と少女マリア(テッサ・イア)に心を動かされる。一方、トレーラーハウスで密会する主婦ジーナ(キム・ベイシンガー)とニック(ヨアキム・デ・アルメイダ)は不意に上がった火の手で命を落とす。残された2家族は激しく憎み合うのだったが…

 ほぼ3つのストーリーが徐々に1本にまとまっていく、パズルみたいな映画。最後のピースがパチンとはまった時が快感ですね。これだけややこしそうな話を時間軸までずらして構成しているのに、ごちゃごちゃにならないのは構成のうまさだと思う。ネタバレになるのであまり多くは書けないけど、シルヴィアの生きてきた歴史、そしてサンティアゴの生きてきた歴史が心に響きます。いい映画だと思う。

 どこかしら「21グラム」や「バベル」に作風が似てるな、と思ったら、同作品の脚本家の初監督作品らしい。なるほど、なるほど。ただし唯一難点を言えば、現在と幼少時代を別の俳優が演じているので、そのイメージが違うのが、パズルがぱちんとはまる邪魔をしたってことかな。

THE BURNING PLAIN
ギジェルモ・アリアガ監督。2008年アメリカ映画。

2011年7月 3日 (日)

山猫 (1963)

山猫 1860年代のイタリアはシチリア。島を統治していた貴族サリーナ公爵(バート・ランカスター)だったが、統一運動の革命の波に揺れる。ところが彼の甥のタンクレディ(アラン・ドロン)は革命軍に身を投じた上に、従兄弟のアンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)に言い寄る。彼のように流れにまかせた生き方ができないサリーナ公爵は苦悩するのだったが…

 ジュゼッペ・トマージ・ディ・ランベドゥーサの原作による重厚なる貴族映画。よく監督のルキノ・ヴィスコンティが貴族出身であることが取り上げられる、雰囲気勝負みたいな貴族映画なのだが、貴族に興味のない身にとってはストーリーはかなり退屈である。強いて言えば好みのクラウディア・カルディナーレを楽しもうかとも思ったんだけど、美しいけど近づけないという高嶺の花を見事に演じたといった感じ。これが貴族が貴族たる所以なのか?

 ところでバート・ランカスターってアメリカの俳優さんですよね。なぜにこの頃は、ヨーロッパ映画にシチリア貴族の役で出てたんだろう? 彼自身がイタリア系なのかな。

IL GATTOPARDO
ルキノ・ヴィスコンティ監督。1963年イタリア=フランス合作。

2012年5月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

リンク

  • Joshin ネットショッピング
    Joshin
    ネットショッピング