火天の城 (2010)
宮大工の岡部又右衛門(西田敏行)は、織田信長(椎名桔平)の気まぐれからか安土城の築城を依頼される。その構想は、当時最大の7層の天守閣と中央に吹き抜けがあるという壮大なものだった。岡部は妻の田鶴(大竹しのぶ)と娘の凜(福田沙紀)に支えられて建築の準備を進めるのだったが…
山本兼一の原作を映画化。幻の城である安土城の誕生秘話を描いた物語。当時の匠であったろう岡部と、風雲児信長がいい感じでからんで大変面白いストーリー展開となっている。彼を支える妻(大竹しのぶが好演)とか、宮大工たちの人間模様が良い。木曽に屋台骨となる杉の木をもらいに行くエピソードも見応えがある。蛇石が暴れるエピソードは、後半の見せ場だったんだろうけど思ったよりも唐突で軽く感じた。
この映画は、歴史は切り口を変えて見ると面白いという好例だったと思う。築城3年で焼失したとされる安土城だけど、史実をぐちゃっと曲げることで有名な東映大型時代劇だけに、もっと奇想天外なラストを期待してしまったかな。
田中光敏監督。2010年日本映画。

