SONYのヘッドマウントディスプレイを試す(3) 大作映画つまみ見6連発

各方面で話題沸騰のソニーのヘッドマウントディスプレイ・HMZ-T1。連載最終回の今回は、筆者がバーチャル大画面で、これぞと思った大作映画・名作映画をつまみ見したレポートを書いてみようと思う。映画は映画館でと言うけれど、リバイバルも含めてすべての映画を映画館で見るのは難しいこと。せめて旧作をブルーレイで見る時も、なるべく映画館に近い雰囲気と臨場感で楽しみたいものです。
風と共に去りぬ 1939年アメリカ映画
クラシック映画の大作といえば、まず思い浮かぶのがこれ。ずいぶん久しぶりに見直してみたけど、画面が4/3のスタンダードだったというのには驚いた。仰々しく現れるタイトル文字に、あいまいな記憶ではこれはシネスコの横長画面とすり込まれていたんだけど(笑)。テクニカラーの映像は有機ELパネルとの相性はばっちりで、びっくりするほど鮮やかな画面を楽しむことができる。あとは4時間近い上映時間、おでこが耐えられるかってことかも…
西部開拓史 1962年アメリカ映画
シネラマの代表作といえばこちら。なんせ3台のカメラで撮影して、横につなぎあわせたというアメリカ物量時代の産物である。面白いのは、真ん中がドラマパート、両サイドが風景といったふうに、画面の切れ目が鑑賞の邪魔にならないような構成になっているところ。
HMDで見ると、上下に黒帯が入っているんだけど画面のSN比が高いせいか黒帯が見えず、画面が暗闇に浮き上がって見えるというところがすごい。やや横に細長い画面でもうちょっと大きなサイズで見たいと思うわけだけど、5分も見てたら画面に没入して何も気にならなくなってしまった。だだっ広い荒野のシーンとか機関車のシーンなど、テレビでは味わえない臨場感あり。
2001年宇宙の旅 1968年アメリカ映画
こちらも大画面と言ったら外せない1本。パンフォーカスのレンズで撮った宇宙ステーションのシーンはあまりにも有名だが、これをHMDで見ると背中にぞんぞが走るぐらい美しいし、宇宙にぽっかり浮かんだスターチャイルドの浮遊感もひとりで見てるとちょっと気持ち悪くなったほど臨場感がすごい。
ニュー・シネマ・パラダイス 1989年イタリア・フランス合作
元来はミニシアター系の映画なんだけど、それだけに劇場で見逃して「しまった」と思っている方は多いのではないだろうか。自宅でも映画館気分を味わえるHMDやプロジェクター向けの映画じゃないかと、筆者は勝手に思ってたりします。HMDだと石畳などの村の風景が美しく、シチリアの寒村にいる気分を満喫させてくれます。
タイタニック 1997年アメリカ映画
HMDで見ると、船の大きさや重量感がしっかりと感じられるのが素晴らしい。鑑賞に唯一問題があるとすれば、これも4時間近くある上映時間かも。もう14年も前の映画だってのに、ちょっと愕然(笑)。
2012 2009年アメリカ映画
最近のディザスター映画からは、2012年をチョイス。こういう作品は、HMDの疑似大画面とは相性ばっちりで、天変地異の中を逃げ回る主人公たちに感情移入できることうけあい。ハイ・コントラストの有機ELパネルだと、画面の細部の描き込みまでばっちり確認できる。

