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2016年6月

2016年6月29日 (水)

ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ (2009)

ヴィヨンの妻 大谷(浅野忠信)は著名な小説家だが、私生活では酒と女、そして金にだらしない自堕落な男。妻の佐知(松たか子)はじっと耐えていたが、ある日飲み屋の金をくすねて警察沙汰となる。佐知が飲み屋の主人(伊武雅刀)と交渉して彼女がこの店で働くことで丸くおさめる。美人の佐知は店で人気を集めるが、岡田(妻夫木聡)という少年に慕われたり昔好きだった弁護士の辻(堤真一)の来店に心奪われたりするが、大谷はホステスの秋子(広末涼子)と駆け落ちする…

 太宰治の原作を映画化。椿屋という飲み屋を舞台にした人間模様で、ひとくせもふたくせもあるキャラクターのオンパレードで飽きさせずに最後まで見せてくれた。でも見終わってあまり心に残ってないのは、これといって飛び抜けて魅力的なキャラクターがいなかったせいだと思う。強いて言えば松たか子は魅力的なのだが、これといった決め手がなくて好きというところまでは至らなかった。

 かつては若い女性がはまると言われていた太宰治だけど、よくわからなくて敬遠していた。歳をとったらわかるようになるのかなと勝手に考えていたんだけど、この歳になってもよくわからない。そんなものなんかな。

根岸吉太郎監督。2009年日本映画。

2016年6月28日 (火)

ヒックとドラゴン2 (2014)

ヒックとドラゴン2 前作から何年かあとのバイキングの村バーク。ヒック(声:ジェイ・バルシェル)とドラゴンのトゥースは村で平和に暮らし、今は仲間のアスティ(アメリカ・フェレーラ)と共に未知の大地を探している。ところがドラゴ(ジャイモン・フンスー)という男がバークを襲おうとしていることを知ったヒックは、父ストイック(ジェラルド・バトラー)に知らせるも、彼は戦争の準備をはじめようとするのだったが…

 スマッシュヒットを記録したドリームワークスのアニメ「ヒックとドラゴン」の続編。前作のコミカルな味付け(ドラゴン百科事典とか)やオタクな主人公が才能を発揮する意外性とかはちょっと薄められて、今回は襲い来る敵と戦うアクション編といった趣きに変わっている。しかしこの手の映画は多いだけに、ちょっと残念な感じがしないわけでもない。

 まぁこのシリーズは3部作と噂されているので、つなぎの映画と見れば良いのかもしれないけど、日本では劇場未公開だったってのが、何かシリーズに暗雲が立ちこめている気がしてならないぞ。

HOW TO TRAIN YOUR DRAGON 2
ディーン・デュボア監督。2014年アメリカ映画。

2016年6月27日 (月)

トカレフ (2014)

トカレフ ポール(ニコラス・ケイジ)は元ギャングだが、今は足を洗って妻ヴァネッサ(レイチェル・ニコルズ)とそりの合わない娘ケイトリン(オーブリー・ピープルズ)と平和に暮らしている。ところがある日、ケイトリンが何者かに誘拐され、ほどなく死体で見つかる。凶器がロシアの拳銃トカレフだと知ったポールは、かつてのロシアンマフィアを追って大暴れするのだったが…

 シュワちゃんの「コマンドー」に似た、娘奪回大暴れアクション映画。のはずだったが、この映画にはとんでもないどんでん返しが用意されている。というわけで、見方によっては何があっても冷静に行動せよ、反社会的行動はだめですよ、といった教訓的映画にも見える。

 とはいっても、踏み込みが中途半端なだけにフラストレーションだけが残ってしまった感じ。これでは、キレた役のピーター・ストーメアとか、刑事役で存在感を見せるダニー・グローヴァーとかの渋い脇役が可愛そうな感じだぞ。ニコちゃんの映画って、本当に波が多い。なお監督はスペイン出身の新鋭パコ・カベサス

TOKAREV
パコ・カベサス監督。2014年アメリカ=フランス合作。

2016年6月20日 (月)

ラリー・フリント (1996)

ラリー・フリント ストリップ・バーのオーナーだったラリー・フリント(ウディ・ハレルソン)は店を宣伝する新聞を作ってそれが当たり大もうけ。「ハスラー」という雑誌を創刊して一財産を築く。ストリッパーの妻アルシア(コーロニー・ラヴ)と結婚して順風満帆の人生のはずだったが、良識派に訴えられさらに狙撃事件まで起こり…

 有名なポルノ雑誌「ハスラー」の創業者をめぐる波瀾万丈のストーリー。アメリカン・ドリームの体現者にはこういう八方破れの人物が多く、話題には事欠かないはずだがこのラリー・フリントって男は八方破れというだけで思想も哲学もなく何か物足りない。何だかなぁと思いながら見ていると、気がつくと妻との転落型ラブストーリーに早変わり。見終わって、フリントが嫌いでない自分がいてびっくり…というどこかで見たかのような展開である。

 良識って何だろうか、表現の自由って何だろうか…なんて凡人が思いつくようなテーマを放置して、フリントは突っ走って突っ走って突っ走ったという感じで妙な爽快感を感じてしまった。彼に振り回される弁護士のエドワード・ノートンも良いね。

THE PEOPLE VS. LARRY FLYNT
ミロシュ・フォアマン監督。1996年アメリカ映画。

2016年6月16日 (木)

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅 (2013)

ネブラスカ モンタナの片田舎に住む老齢のウディ(ブルース・ダーン)は、宝くじで1等100万ドルが当たったという通知を受ける。そんなもの詐欺に決まっていると切り捨てる息子のデイヴィッド(ウィル・フォーテ)の言葉にも聞く耳を持たず、ネブラスカまで歩いてでも賞金を取りに行くという。根負けをした彼は親父に付き添ってネブラスカへの旅を決心するのだったが…

 かなりノスタルジックなムードを醸し出しているモノクロのロードムービー。80年代にこんな映画いっぱいあったなぁなんてこれまたノスタルジックな気分にひたりながら鑑賞したが、これが何とも心地よい良作である。何でだろう。

 どう見てもボケ老人であるウディに対しての、デイヴィッドの当たりがものすごくリアルで、あきらめて切り捨てているんだけど放置もできない微妙な立ち位置に加えて、彼の人柄の良さがじわっとにじみ出て見る者をほわっとした気分にしてくれるんだと思うんですね。ウディの生まれ故郷のエピソードも、登場人物がぎすぎすしているだけにこの二人の関係が際立ってくる。良い映画というよりも、好きな映画です。

NEBRASKA
アレクサンダー・ペイン監督。2013年アメリカ映画。

2016年6月11日 (土)

グリンチ (2000)

グリンチ フー村にみんなが楽しみにしていたクリスマスがやって来る。ところが、この村で唯一楽しくないのが、子供の頃にいじめられてから近くの山に隠れ住むグリンチ(ジム・キャリー)。そんな彼はクリスマスをめちゃめちゃにしてやろうとたくらんでいたが、彼のことを気にかける少女シンディ(テイラー・モムセン)が現れて…

 かなり前の映画なんだけど、未だにクリスマスシーズンになるとパッケージを見かけることが多い「グリンチ」を初見。あまり期待せずに見たんだけど、まぁあまり期待しなくて正解だったかなという内容(笑)。雰囲気は90年代に量産されたファンタジー映画そのもので、うまくいけば「シザーハンズ」みたいな名作に昇華したんだろうけど、私が見る限り完全にすべりこけてしまった怪作。日本人は大好きだけど意外とこだわりのないクリスマスがテーマ、そしてグリンチというキャラクターが日本では無名、さらに私がジム・キャリーのギャグが笑えないっていう三重苦が敗因だったかな。

 でも、このパッケージよく見るってことは、子供たちには受ける内容なのかな。架空の村ルー・フーってのは、いかにもミニチュアっぽくてポップで雰囲気は好きなんだけどなぁ。監督のロン・ハワードは関西人にとってはUSJの「バックドラフト」でおなじみなんだけど、こんな映画も撮るんだなってちょっと驚きがありました。

HOW THE GRINCH STOLE CHRISTMAS
ロン・ハワード監督。2000年アメリカ映画。

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