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2014年12月 2日 (火)

ギターをひこう/スペイン雑談集 (7)

Guitarra
 前回のセゴビアに引き続いて、クラシック・ギター編。クラシック・ギターをはじめる時にどんなギターを買えばいいかと質問されることがありますが、とりあえずちゃんと弾ける安いギターを買っておけばいいですよ、と答えるようにしています。安いという基準が難しいのですが、まあ1万円以下からあって数万円までのギターといったところでしょうか。Joshin webで扱っているギターだと、ぴったりあてはまりますね。

 本当は10~20万円のギターってのがアマチュアギタリストにとっては、価格と音色のバランスがいいんですが、ベテランの人にでもついて行ってもらわない限りどのギターが良いかなんて選べません。買ってから「しまった」と思ってもこの価格だと買い直すのは大変です。そして、安いギターでしばらく練習していると、必然的に音が物足りなくなって、もっといい音色のギターが欲しいな、なんて思うようになります。そう思った時がしっかりと耳も肥えてきていて買い時で、そのまま楽器店へ行くと数あるギターの中から自分の好みの音色やネックの太さ、弦の張り具合やブリッジの高さのギターが選べるという寸法です。こういうのって、他の楽器にも当てはまるかもしれません。

 クラシックギターはヨーロッパに行くとほとんどがスペイン製です。私が旅行中にはヨーロッパでMade in Spain以外のギターを見たことがありません。スペイン以外の国の人は、クラシックギターを造る気なんてはなっからないのかもしれません。しかし日本人は何でも国産するのが好きな民族なので、日本製のクラシックギターってのが世にあふれています。良いギターってのはほとんどが作者の名前で売られているので、本格的に選ぶ場合は個人名で売られているギターの中で評判の良いものを選ぶのもひとつの方法です。日本製とスペイン製でも音の傾向が違うので、ここらへんも選ぶポイントです。

 なんか…小物集のつもりではじめたんだけど、大物が混じってきたぞ…

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2014年11月13日 (木)

国旗型スピーカー/スペイン雑談集(1)

Esp_sp1
 しばらく忘れていた(?)のだが、oga.は実はスペインが大好きである。スペイン熱は冷めていたのだが、このところ日西交流400周年とかフラメンコブームとかいろいろあって、さらにちょっと前に放映していたNHK「テレビでスペイン語」のバルセロナ編を見ていたらぴたっとツボにはまったこともあって、マイブームはスペイン再燃なのである。

 そんなこんなで、いろいろとアンテナを張ってたら見つけた商品が写真のスペインの国旗型球形スピーカー、プリンストン Mini Buddy「スペイン」である。実はこれ、シリーズとして、ブラジルとかイングランドとかイタリアとか、いかにもサッカーが強そうな国をずらっとラインナップしていて、発売時期からしてもその筋を狙ったものと思われるもの。観戦時にカバンにぶらさげて、各国の応援グッズにといったところだろうか。
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 写真じゃわかりにくいんだけど、サイズは直径50mmぐらいと非常にコンパクト。にゅーっと伸びたミニプラグを、お持ちのオーディオプレイヤーにつなげば音が出るという仕組みである。ストラップも付いているので、ふだんはカバンにぶらさげておいて、音楽を聴きたい時にプレイヤーを差し込むというのが正しい使い方かもしれない。スピーカーだけあって、裏側は穴がいっぱい空いている。側面にもうひとつプラグ穴があいているけど、Mini Buddyを数珠つなぎにしてもちゃんと鳴るらしい。ステレオにはならないけど。
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 さらにこれ、アンプ内蔵だというのには驚かされる。流行のmini USBをつないで充電可能。さすがに大きな音を出すには向いてないけど、小さなボリュームだったらそれなりに繊細な音を出してくれるのは嬉しいところである。各国いっぱい買って万国旗のように並べたら楽しいのかもしれないけど、とりあえず筆者の机上にはスペイン・スピーカーが1個ころんと置かれている次第である。

(つづく…かもしれない)

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2014年3月15日 (土)

小さな部屋でこそ4Kテレビが最適

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 このところ、公私ともども4Kテレビを見る機会が多いのだが、やっぱり4Kの画面って美しいなって実感させられる。4Kの放送やパッケージソフトがあるわけではないんだけど、パネルの解像度が2倍になるだけでこの差が出るのは何でだろうって思う。やっぱり粒状感というかツブツブが見えないってことが大きいんじゃないか。各社搭載の超解像技術ってのは、恐らく隣のドットから計算して中間を作っているわけで、デジタル特有の画面のツブツブの呪縛から少しだけ解放される。それがツブツブが見えない遠目にも、映像の立体感とか空気感なんかに作用して結果として画質が良くなって見えるんだと思う。

 しかし、最近のフルハイビジョンのテレビのチューニング技術が上がってきているのも事実である。しっかりとチューニングされたフルハイのテレビは4Kに匹敵するぐらいのポテンシャルを見せてくれることもある。例えば上の写真は、左が4Kで右がフルハイなんだけど、意外とフルハイが健闘していて驚かされた。さらに画質を比較する以前に両者の色目がかなり違うのが写真からも見て取れると思うが、同様にコントラストやら明るさやらテレビには設定する項目が山のようにある。単純に比較するには、かなり惑わされる要素がいっぱいあるのは仕方ないことかもしれないが。

 いろんな画面を見てきて最近思うことは、やはり画面の大きさや距離というよりも、画面を見る時の画角が4Kを見る時の重要な要素であるということである。例えば20インチの画面でも、パソコンのように数十センチの至近距離で見るのであれば(画角が大きければ)小さな画面にフルハイや4Kの解像度ってのもありかなって思う。ドットが見えて、目に付く場合はさらに解像度を上げる値打ちがあるというわけだ。逆に80インチの液晶テレビであっても、ドットが見えないほど離れて見るのであれば(画角が小さければ)解像度を上げる必要性はない。

 というわけで、50インチぐらいのテレビを4~5メートル離れて見る場合にはフルハイも4Kもスペックほどには差がないんじゃないかという気がこのところしている。テレビを数メートル以内の至近距離でかぶりつきで見る、あるいは120インチを越えるプロジェクター画面あたりが、4Kの真骨頂じゃないかと思う次第である。小さな部屋でこそ、大画面の4Kが最適と言われるのはこのあたりが所以ではないだろうか。

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2014年3月10日 (月)

750インチ対160インチ ヘッドマウントディスプレイ雑感

HMD
 先週のテーマは4Kプロジェクターだったので、今回はヘッドマウント・ディスプレイ(SONY HMD-T3W)について書いてみようと思う。

 このヘッドマウント・ディスプレイ(以下HMD)のキャッチコピーは、750インチのバーチャル大画面が楽しめるということである。ただし距離は20m。映画館のスクリーンの大きさを実測したことはないのだが、おそらく映画館で真ん中あたりの席に座って見た画面を想定しているのだろう。確かにこのHMD-T3Wを装着するとそういう風に見える。ただし個人的な気持ちとしては、もう少し前の席に移動したいなってところだろうか。そう、HMDがさらに機能アップするのだったら、スクリーンまでの距離をズーム式にしてくれたらなって思う。光学的にズームが苦しいなら、オプションで接眼レンズが入れ替えられたらいいかもしれない。

HMD HMZ-T1、HMZ-T2ときてソニーのHMDは3世代にわたって体験してきたわけだが、今回はじめてプロジェクターと見比べることができた。私の一番の感心は、プロジェクターと比べてどうなのって部分だったんだけど、画角さえ合わせれば画面の大きさは同じに見えることがわかった。160インチのスクリーンであっても、HMDのバーチャルの画面であっても同じ大きさに見える。考えようによっては、160インチのスクリーンは20メートル離れた750インチにもなりうるのか? ん、何かが違うぞ。

 一言で言えば、空気感とでもいうのだろうか。プロジェクターで見る160インチは、スクリーンの前に実際に存在する空気とか空間のおかげなのか、実体感(っていうのかな?)みたいなものがある。HMDにはそれがない。やっぱバーチャルですって雰囲気がただよう。しかしそれは比べて見た時の話であって、HMDに没入するのであればそれはそれで大画面として楽しむことができる。一人で映画を見るなら、手軽だし省エネだしHMDはありだろうと思う。

 じゃ、プロジェクターに何を求めるかというと、先ほどの空気感や大きさの実在感と、あとは自分の好きな場所で見ることができる自由度じゃないかと思う。私みたいに大画面が好きな人は、スクリーンの近くに陣取って楽しめばいいわけだし、さもなくばスクリーンから離れて見れば良い。意外と健闘してくれるHMDなんだけど、やっぱ場所と予算が許せばプロジェクターを選んでしまうかなってところである。

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2014年3月 1日 (土)

160インチの愉しみ…ソニーの4Kプロジェクター雑感

4Kプロジェクター 唐突だけど、筆者は大画面が大好きである。どのくらい好きかというと、映画館では最前列の中央か百歩譲っても3列目以内ぐらいまでがベストポジションだと思っている。画面の端っこが見えないぐらいのほうが、映像に没入感があって好きである。

 というわけで今回のテーマの4Kプロジェクターである。4Kプロジェクターと4Kテレビとヘッドマウント・ディスプレイ(残念ながら4KのHMDは存在しない)を集めて大画面対決を行ったのは既報の通りだが、その時の雑感をいくつか書いてみようと思う。

 左の写真は、筆者が一番期待していたソニーの4Kプロジェクター VPL-VW500ESである。昔の3管式プロジェクターを一回り小さくしたかのようなサイズは存在感抜群。さらに宇宙戦艦ヤマトを思わせるデザインも迫力満点で、どんな画面を見せてくれるんだろうかと期待100%の押し出しを見せてくれた。
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 こちらは、最初に投影した画面である。右側の小さいのが、55インチの4Kテレビ。そして左の大きいのが、90インチで映した4Kプロジェクターである。確かに左の画面は大きいのだが、私の第一印象としては意外と普通のテレビとプロジェクターの差がない。それは液晶テレビが普通に55インチが売られているほど大型化したという影響もあるだろうし、用意した100インチ4:3のスクリーンが小さいこともあるだろう。もやもやっとしたものが残り、ここでこのレポートを終えてはいけないという思いが頭をもたげたというわけである。「壁に映そう」なんて思い立ったのはそんな時である。

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 AVやホームシアター系の雑誌やサイトによると、プロジェクターの映像を壁に映すというのは御法度。本来の性能を生かすことができないというのは鉄則のようである。しかし、十分に白い壁であれば、時と場合によればありなんじゃないか、と思わされたのが今回のレポートである。上の写真はアバウトではあるが、もうひとつ上の写真に映ったスクリーンの大きさとサイズ比較ができる大きさに並べてみた(天井に映像がはみ出してるのはご愛敬)。つまり、このくらいのとんでもない大きさ(実測で約160インチ)まで引き延ばして壁に映写してみたということである。かくして、フラットテレビでは絶対に味わうことのできない超絶の迫力を味わうことができた。参加者たちは、「場所さえ確保できればプロジェクターが最高」と口走るようになってしまったのである(笑)。

 普通のプロジェクターでも160インチぐらいは投影できるのだけど、4Kの場合で凄いのはその画素の緻密さだろう。プロジェクターに否定的な意見のひとつとして「どうしても画質がテレビに劣る…」というのがあるけど、少なくとも4Kの場合は従来のプロジェクターとは異次元のように思える。やはり4Kの本来の実力を発揮できるのは、このくらいまで引き延ばした場合じゃないかと思う次第なのである。

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2012年3月25日 (日)

ホームシアター再臨 インデックス(目次)

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 こつこつ続けたホームシアターの連載も、長期になったのでインデックス(目次)を作ることにしました。今とっても気になるのはソニーのヘッドマウントディスプレイと、同じくソニーの4kプロジェクターなんだけど、実は一番欲しいのはじっくりとスクリーンで映画が見られる時間かもしれません。

(1) ~プロローグ 2006/07/20
(2) ~準備工事 2006/07/27
(3) スクリーンの取り付け 2006/08/06
(4) 壁面にケーブルを通す 2006/08/13
(5) スピーカーを天吊りする 2006/08/20
(6) プロジェクターの購入 2006/08/30
(7) 遮光と照明にこだわる 2006/09/08
(8) 東芝 HD DVDレコーダーを借りる 2007/08/30
(9) HD DVDレコーダーで映画を見る 2007/09/07
(10) ついにBlu-rayレコーダーを購入!! 2009/12/31
(11) ハイビジョンで映画を見るには… 2010/01/05
(12) スターチャンネル・ハイビジョンをエアチェックする 2010/01/07
(13) LTHメディアは買いか? 2010/02/21
(14) 「アバター」をハイビジョンで見る 2011/02/25
(15) 古い映画「ミクロの決死圏」をハイビジョンで見る 2011/07/17

2011年11月20日 (日)

SONYのヘッドマウントディスプレイを試す(3) 大作映画つまみ見6連発

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 各方面で話題沸騰のソニーのヘッドマウントディスプレイ・HMZ-T1。連載最終回の今回は、筆者がバーチャル大画面で、これぞと思った大作映画・名作映画をつまみ見したレポートを書いてみようと思う。映画は映画館でと言うけれど、リバイバルも含めてすべての映画を映画館で見るのは難しいこと。せめて旧作をブルーレイで見る時も、なるべく映画館に近い雰囲気と臨場感で楽しみたいものです。

風と共に去りぬ風と共に去りぬ 1939年アメリカ映画
 クラシック映画の大作といえば、まず思い浮かぶのがこれ。ずいぶん久しぶりに見直してみたけど、画面が4/3のスタンダードだったというのには驚いた。仰々しく現れるタイトル文字に、あいまいな記憶ではこれはシネスコの横長画面とすり込まれていたんだけど(笑)。テクニカラーの映像は有機ELパネルとの相性はばっちりで、びっくりするほど鮮やかな画面を楽しむことができる。あとは4時間近い上映時間、おでこが耐えられるかってことかも…

西部開拓史西部開拓史 1962年アメリカ映画
 シネラマの代表作といえばこちら。なんせ3台のカメラで撮影して、横につなぎあわせたというアメリカ物量時代の産物である。面白いのは、真ん中がドラマパート、両サイドが風景といったふうに、画面の切れ目が鑑賞の邪魔にならないような構成になっているところ。
 HMDで見ると、上下に黒帯が入っているんだけど画面のSN比が高いせいか黒帯が見えず、画面が暗闇に浮き上がって見えるというところがすごい。やや横に細長い画面でもうちょっと大きなサイズで見たいと思うわけだけど、5分も見てたら画面に没入して何も気にならなくなってしまった。だだっ広い荒野のシーンとか機関車のシーンなど、テレビでは味わえない臨場感あり。

2001年宇宙の旅2001年宇宙の旅 1968年アメリカ映画
 こちらも大画面と言ったら外せない1本。パンフォーカスのレンズで撮った宇宙ステーションのシーンはあまりにも有名だが、これをHMDで見ると背中にぞんぞが走るぐらい美しいし、宇宙にぽっかり浮かんだスターチャイルドの浮遊感もひとりで見てるとちょっと気持ち悪くなったほど臨場感がすごい。

ニュー・シネマ・パラダイスニュー・シネマ・パラダイス 1989年イタリア・フランス合作
 元来はミニシアター系の映画なんだけど、それだけに劇場で見逃して「しまった」と思っている方は多いのではないだろうか。自宅でも映画館気分を味わえるHMDやプロジェクター向けの映画じゃないかと、筆者は勝手に思ってたりします。HMDだと石畳などの村の風景が美しく、シチリアの寒村にいる気分を満喫させてくれます。

タイタニックタイタニック 1997年アメリカ映画
 HMDで見ると、船の大きさや重量感がしっかりと感じられるのが素晴らしい。鑑賞に唯一問題があるとすれば、これも4時間近くある上映時間かも。もう14年も前の映画だってのに、ちょっと愕然(笑)。

20122012 2009年アメリカ映画
 最近のディザスター映画からは、2012年をチョイス。こういう作品は、HMDの疑似大画面とは相性ばっちりで、天変地異の中を逃げ回る主人公たちに感情移入できることうけあい。ハイ・コントラストの有機ELパネルだと、画面の細部の描き込みまでばっちり確認できる。

2011年11月13日 (日)

SONYのヘッドマウントディスプレイを試す(2) 3D映像はとっても自然

SONY HMZ-T1 前回はソニーの新ヘッドマウントディスプレイで見える映像の仮想サイズや、装着するめがね部分の重さなどについて書いたが、今回は唯一積み残していた3D映像に関するインプレッションを書いてみよう。

 ご存じのように、ヘッドマウントディスプレイ(以下 HMD)と3D映像というのは非常に相性が良い。以前から販売している、VuzixブランドのHMDもほとんどが3D対応となっているが、これは左右に完全独立した映像パネルを備えているというHMDの構造によるところが大きい。1枚の映像パネルで3D化しようというテレビやプロジェクターと違い、元々左右の独立した映像パネルを備えているからである。

Sony_hmd2  というわけで3D対応のブルーレイプレイヤーを用意できたので、さっそくHMZ-T1につないで鑑賞してみることとする。前回Panasonic Digaにつないだ時と同じく、接続はHDMIケーブル1本なので非常に簡単。何のトラブルもなく出画することができた。ソニーさんに用意していただいたサンプル映像は、アクション映画(スパイダーマン)、ミュージックビデオ、ゲームソフト(某有名レースゲーム)の3本。これを順番に鑑賞してみることにする。

 まずは映画である。3Dに切り替わっているはずであるが、元々映画の画面というのは2Dでも奥行き感があるので今見ている画面が2Dか3Dかわからないという感覚である。しかし画面が進むにつれて、強調された3Dが感じられるシーンと恐ろしく自然に見えるシーンが繰り返し見られる。「自然」という言葉がぴったり。これは我々がふだん世の中を見ている時に、これは3Dであるという意識をせずに見ているのと同じである。なぜだろう。

 いろいろ考えて思いついたのは、ソニーのHMDの3D映像は、点滅とか偏光レンズとか生身の目にとって不自然さを感じさせる要素がまったくないということ。たとえば映画館では左右で異なった方向の光をカットする偏光レンズをかけているわけだし、液晶のシャッターめがねだと不自然な点滅をもって今は3Dを見てるんだという気分になってしまってるわけだが、HMDだとそれがまったくない。偏光も点滅もなく、右目と左目の映像が別々に用意されたものを見ているだけなのだ。同時にこの映像だと、長時間見続けても疲れは少ないのではないかと思わされた。

 ミュージックビデオやゲーム映像になると、映像自身に非現実感が強いせいか3D感は映画よりも強調されている。特にレースゲームに出てくるスーパーカーの車の質感というのは素晴らしく、ゲーム好きというよりも車好きな方は一見の価値があるんじゃないかと思う。デモを見る限りは、PS3との相性は上々なのではないかという気がする。

 次回は最終回として、HMZ-T1で大作映画の数々を見たインプレッションを書いてみることにしよう(つづく)。

前回の記事はこちら
SONY ヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1の販売ページはこちら

2011年11月11日 (金)

SONYのヘッドマウントディスプレイを試す(1) 750インチの大画面は本当?

Hmd1 大人気で発表と共に、予約が殺到したソニーのヘッドマウントディスプレイ HMZ-T1の試作機がついに入荷したので、さっそく試してみた。20m先に750インチ相当の画面が出現するという、衝撃のスペックは果たして本当なのかを検証してみたい。

 実際に手にした HMZ-T1は、筆者が過去に手にしたヘッドマウントディスプレイ(以下HMD)のどれよりも大きい.一時期はやった、バーチャルリアリティのヘッドセットを思わせる。さらに別にプロセッサが必要なのと(写真の右側の黒い箱)、100V電源が必要なので出先での持ち歩いての利用は難しそうだ。車の中だと、インバーター電源を使えばかろうじて利用できるかもしれないが。

Hmd2  HMD-T1の入力は、HDMIのみという割り切りよう。ピン端子などのアナログ入力は一切ついていないので、ポータブルDVDなどをつなぐことはできない。今回は手持ちのブルーレイプレイヤー(Panasonic Diga)をつないで試してみることにした。

 レコーダーとソフトが3D対応であれば、3D画像も楽しむことができるのだが、今回はその環境はないので涙をのんだ。このあたりはいずれ追加でレポートしたいと思う。

Hmd3  ヘッドマウントユニットの重さは、約420g。手にしてみると、意外と重量がある。動作時には中央に青色のLEDが点灯するのが、サイバーな印象である。さすがに目立つデザインなので、これを電車の中など公衆の面前でかける勇気はない。

Hmd4  操作ボタンは、めがね部分の右下の位置に並んで配置されている。下から順番に電源ボタン、2つ横に並んでいるのはボリュームボタン、そしてGUIにあたるカーソルと決定ボタン。最初は戸惑ったが、ボタンはこれだけしかないので慣れると手探りですぐに操作できるようになる。

 ちなみに鼻当ての両側に並ぶスライドスイッチは、レンズの左右の幅を調整するもの。まずはこれをスライドさせて、スクリーンが正面に見えるように調整する。

Hmd5  鼻当てらしきものはいちおう存在するが、ここにはほとんど重量はかからない。ほとんどの重さは、おでこの位置にくるパッドが受け持つ。このパッドの位置はかなり重要で、これがぴたっとおでこに当たらないと、映像をクリアな状態で見ることができない。逆にいうと、フィッティングがぴったり決まるとものすごく美しい映像が眼前に広がる。

 なお、本機には視力の矯正機能はない。めがねをご利用の場合は、めがねをかけたままHMZ-T1を装着することとなる。レンズと目の間はそれなりに余裕があるので、無理に圧迫されるというような心配はなかった。

Hmd6  ヘッドホンも内蔵されている。こちらはサラウンドに対応するようだが、ヘッドホン自体は普通の耳掛け式のタイプを流用したかのように思える。前後と上下に位置調整が可能なので、本体をバンドで固定したあとに耳の位置に持ってくる。

 装着に関しては、後ろで止めるバンドが2本あり最初は戸惑ったが、一度装着が決まるとあとは手探りでカンタンに頭に脱着できるようになった。装着したままでもレンズの下から手元が見えるので、ちょっとしたリモコン操作ぐらいは可能。逆にこれが必要ない場合は、レンズの下にゴムのパーツを取り付けて視線を遮ることもできるようになっている。

Hmd7  それではさっそく、映像を見てみることにしよう。スイッチを入れると初期設定を求められ、ボタンを押すとトラブルなくレコーダーの映像を出画した。なるほど、今まで見たHMDの中では、画面サイズが一番大きい。750インチの画像に見えるのかといえば若干「?」の部分は残るが、少なくとも大きなリビングで80インチぐらいのプロジェクターを見ているかのような臨場感はある。しかも720pのフルハイではない映像にもかかわらず、有機ELパネルのおかげか恐ろしくコントラストが高くて美しい。

Hmd8  画像をチェックするために、片っ端から手持ちのハイビジョンの映画をつまみ見する。写真は某シネラマの大作映画だが、臨場感はなかなかのもので上下に黒帯が入っているにもかかわらず満足感がある。シネラマの映画館(もうないけど)の後ろの方の席に座ってみているかのような印象だ。映画好き・大画面好きの筆者としては、映画館の気分で楽しめるかどうかが一番の関心事だったのだが、大作映画を見ても遜色なく楽しむことができる。価格も手ごろだし、かなり気になる商品である。

 それでは最後に、HMZ-T1でよく言われる疑問について答えてみよう。

1.本当に20m離れた750インチの映像に見えるの?
   これは個人差があると思う。筆者の第一印象としては、数メートル離れた80インチぐらいのプロジェクター画面に近いように思えた。ただし映画館だと思えば、真ん中かちょっと後ろぐらいの席に座ってスクリーンを見たように感じることもできる。筆者は大画面好きなので、映画館ではかなり前の席(一番好きなのは最前列)に座る点から感じるギャップだろう。ただしHMDの画面は首を振ったら画面も付いてくるので、本当に画角の広い大画面だと左右の映像は視線移動だけで追うしかなく、気持ち悪くなるのかもしれない。

2.重たくない?
   それなりの重さはある。ただし、重さはほとんどおでこのパッドに当たるような重量バランスとなっているので、フィッティングさえしっかり行っておけば普通の姿勢をしている限りはあまり苦痛ではなかった。個人的には、2時間くらいの映画視聴に関しては大丈夫だった。確かに寝っ転がって見たら、さらに楽かもしれない。

 さらに映画ソフトを見ての感想を、次回の機会にご紹介しよう(つづく)。

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2011年7月17日 (日)

ホームシアター再臨 (15) 古い映画「ミクロの決死圏」をハイビジョンで見る

ミクロの決死圏
 時々、思い出したかのように見たくなる映画ってありませんか? 筆者もいろいろあるのですが、その中でもチャンピオン級なのがこの「ミクロの決死圏」。1966年の映画と封切り時には筆者はかろうじて生きていたけど封切りの記憶はまったくなし。しかし中学生ぐらいの時にテレビの洋画劇場で繰り返し放映されていて、これまた放映されるたびに見ていた映画です。
ミクロの決死圏
 ストーリーは、ソビエトから亡命してきた科学者の命を救うために、医者をミクロ化して潜航艇に乗せて内側から手術するというもの。ただし科学者は1時間しかなかったミクロ化のタイムリミットを延ばす方法を握っており、それを阻止するためにチームにスパイが潜入していて…というひねったもの。筋立てのおもしろさに加えて、幻想的な体内の潜行シーンは今見ても十分楽しめます。80年代にはメグ・ライアン主演でパロディ版が作られ、最近はローランド・エメリッヒ監督で再映画化が計画されているという噂もきくけど… たぶんこの66年版は超えられないような気がします。
ミクロの決死圏
 古い映画だけに、DVD版はあるけどブルーレイ化はされてない様子。ただしこちらもスターチャンネルHDでかつて放送されたので、これを録画しておけばハイビジョンで見ることが可能です。古い映画をスクリーン+ハイビジョンで見るってのは、絶対的な画像の美しさではなくて、映画が封切られた当時の映像が楽しめる、あるいは仮にリバイバル上映されたらどんな画質が楽しめるかってのがシミュレートできると、筆者は考えております。実際、120インチのスクリーン+ハイビジョンで見るミクロの決死圏はフィルムの粒子と思われる粒状間がとってもリアルで、今ではほとんど不可能な映画館でリバイバルで見ている気分が楽しめます。

 また、フィルムの巻ごとに画質が違うのがリアルに感じられるのもいいです。昔のフィルムの映画ってのは10分ぐらいが1巻になっていて、2台の映写機で交互に映写するのですが(切り替えタイミングには画面の端にマークが入ってます)、この巻ごとに保管状況が異なると、色目が変わってしまいます。ミクロの決死圏の場合は、保存状況が良くない巻が混じっていたりして(急に画質が落ちる)これもまたリアルです。古い映画こそ、ハイビジョンで見る価値があると筆者は思うのですがいかがでしょうか。

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