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2021年5月29日 (土)

ECLIPSEから14年ぶりのフルモデルチェンジ「TD307MK3」をご紹介!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

今回は、ECLIPSE「300」シリーズが14年ぶりのフルモデルチェンジ! 3世代目のモデル「TD-307MK3」が発売されましたので、ご紹介します。




■ ECLIPSE「300」シリーズの歴史

2003年発売の初代モデル
「307BK」
タイムドメイン理論を凝縮した6.5cmユニット搭載の画期的コンパクトスピーカー



2007年発売の2世代モデル
「TD307-MK2」
シリーズの血統を受け継ぐ、小型ハイエンド・スピーカー、音質もデザインも大幅に完成度が上がりました。



そして、今回3世代目として14年ぶりにフルモデルチェンジをして「TD-307MK3」が発売されました。


■ 以前のモデル「TD307-MK2」からの改良点

※ 低域再生・空間再現性の向上

振動板を従来モデルのパルプ(紙製)から上位モデルの「TD-508」と同じグラスファイバー製に変更。

パルプより軽く、剛性が高いため、振幅の大きい低域再生時にひずみが無く、透明感のある音を再生できる。
インパルス応答の収束性に優れており、空間再現性の向上を実現。




※ キャビネット容量のアップ

→→→→

スピーカー容量を約200CCアップ。直径で5mm、奥行きで8mm大きくなっています。低域の再現性アップ再生可能低域は100Hzから80Hzに改善されています。

直接置いて比較すると全体的に一回り大きく、上位モデルのように感じます。トータル的な音質改善は「空間再現性」「低域」「中域」「スピード感」「明瞭製」の全てで改善が聞き取れます。


※ 設置性の改善(角度調整のしやすさ向上)

六角レンチ1本で簡単に角度調整が出来るので、従来モデルより遥かに設置が楽になっています。

ご家庭でもシアターなどで天吊りされている方も多いと思います。BOSE無き今、店舗のBGMスピーカーとしても多く見かけるようになっている「ECLIPSE」。

BOSEから交換すると、透明感が増して美しいBGMサウンドにグレイドアップが出来ます(お勧めです)。

付属のスタンドがブラケットになっていて、天井吊、壁掛けに対応しています。
・棚置き場合の角度調整幅:-25°~30°・左右方向360°

・天井、壁面取付時の調整幅:25°~-90°・・左右方向360°



※ 使いやすさと美しさを配慮したデザインの改善



角度調整ネジ以外はすべてのネジが見えない様に設計されており設置後のデザイン性をアップ。直径7mm未満のケーブルはスタンド内に隠すことが可能で美しく設置出来ます。

MK2では露出してしまっていた背面のケーブルが隠せるようにプレートが追加されています。


■ ECLIPSEスピーカーの開発コンセプトは「無色透明」

オーディオ機器をカメラのレンズにたとえれば、それぞれが透明で元の色(音)を正確に再現するのが理想です。この「透明なレンズ」の状態を、音響工学的に置き換えると「インパルス応答がインパルスに近い」状態と言うことができます。


■ 音楽の波形はインパルスの集合体

インパルスとは音の最小単位です。 従来のオーディオ指標である周波数特性は、音響情報の一部にしか過ぎません。 しかし、インパルス応答には周波数特性や位相特性、時間情報など、ほぼ全ての音響情報が含まれています。

インパルスを「正確」に再現できれば、音楽の「正確」な再生も可能です。ECLIPSEのスピーカーはインパルス応答が早く、元の音に近い波形が描かれます。この波形は、空気の動きであり、試聴している人間の鼓膜(こまく)の動きでもあります!!


■ エッグシェル・コンストラクション



音の波形を乱す要因の一つである角形のボックスフォルムではなく、剛性が高く、同一半径面が存在しない卵形ラウンドフォルムを採用。内部定在波や、スピーカーボックス前面角で発生する回析効果を抑制でき、音の波形をより正確に再生できます。


■ オリジナルフルレンジ・スピーカーユニット



インパルスを正確に再現するため、小口径で軽量、かつ剛性が高く、適度な内部損失を持つ振動板を採用。併せて、強力な磁気回路を搭載し、大口径のスピーカーでは実現しづらい素速く正確なストロークを実現しています。

上位モデルと同じグラスファイバー製振動板の採用により、大幅に再現性が改善されています。


■ 振動カットと気密保持

より「正確な音」の再生を追求するため、エンクロージャー、スピーカーユニット、ディフュージョン・ステー、それぞれの接点に、振動をカットし、エンクロージャー内の気密確保に効果的な、特殊素材を採用しています。


■ ディフュージョン・ステー

スピーカーユニット自体の不要な振動がエンクロージャーに伝わるのを回避するため、スピーカーユニットを、5本の支柱を持つ「ディフュージョン・ステー」に取り付ける、独創の「仮想フローティング構造」を採用しています。




■ グランド・アンカー

スピーカーユニットの高速前後運動をしっかりと受け止める強固な足場として、ユニット後部に円錐形の錨(グランド・アンカー)を接続。スピーカーユニットの理想的な前後運動を実現します。


■ 角度調整機能

スピーカー部の角度を無段階に調整して、よりシビアにリスニングポイントを設定できます。環境に合わせて設置の自由度が広がり、より正確に、録音された空間情報を再現できます。


■ 正確に再生された音は、素速く立ち上がり、立ち下がります。

不要な響きを加えずにインパルスを正確に再現できれば、音は正確に、素速く立ち上がって立ち下がり、キレの良い「正確な波形」が再生できます。


■ アーティストの技が鮮明に聴こえてきます

音の立ち上がりと立ち下がりの素速さ、音程の正確さは、演奏家の力量がはっきりと表れるところです。ECLIPSEのスピーカーなら、1つひとつの音のキレの良さ、そして演奏表現力の幅の広さなど、名演奏の醍醐味を存分に味わうことができます。




■ 銘器の音色の素晴らしさがはっきりと聴き取れます。

空気がいっぱいに入ったバスケットボールを叩くと、表面素材が空気を弾く加速度により、パン!パン!とキレの良い音がしますよね。ストラディバリウスやスタインウェイなど、アーティストがこだわる銘器の張りのある音色も、楽器が空気を素速く弾けていることが大きな要因です。

つまり、スピーカーが素速く空気を動かし、止めて、素速い音の立ち上がりと立ち下がりを再生できなければ、銘器の音色の本当の素晴らしさを再生することはできないのです。


■ ECLIPSEはアーティストの想いを再生します

スピーカーの多くは、重低音や高音の伸びなど「周波数特性」に軸を置いています。しかし、真の「正確な音」を追求するには、音の立ち上がり・立ち下がりという「過渡特性」も重要なファクターととらえ、アーティストがこだわる演奏技術や音色の、よりリアルな再生に力を入れて、開発・改良に取り組んできました。

その結果、微細な音までクリアに聴こえる「明瞭性」、録音された位置情報まで描き出す「空間再現力」、キレの良い演奏のリズムを再現する「スピード感」を併せ持つ、ECLIPSEだけの「正確な音」の再生を実現。 アーティストが演奏に込めた熱い想いまでも再生することが可能になりました。

これこそが、ECLIPSEが世界トップクラスのミュージシャンやレコーディングエンジニア達から高評価を受けている最大の理由です。


■ 試聴してみました。



精密な箱庭サイズのハイファイ・サウンドの世界!!

タイムドメインスピーカーはインパルス応答の良さを追求し、生音のような素早い立ち上がりと、立下りが再現できるのが身上です。そのため、小径のフルレンジユニットを採用(TD-307MK3では6.5cm)しており、重低音再生や解像度の高い再生には課題がありました。

今回のモデルチェンジでは低域の再現性と明瞭な解像度を改善するために振動板に上位モデルと同じグラスファイバー製を採用しています。実際に音を聞いてみると、なるほど「MK2」とはクラスが異なる表現力が備わっていて、中々聴き応えのあるサウンドを奏でていました。

ECLIPSEはバスレフ型ながら、バスレフ型にありがちな低域の不要なダンピング音が少なく、かつ密閉型の詰まった感がない所が素晴らしいと思います。カタログスペックの数値以上に帯域幅は改善されていると感じました(再生周波数帯域:100Hz~25KHz→80Hz~25KHz)

今回の「MK3」化により、上位モデルに近づいて、よりコストパフォーマンスも上がっているのではないでしょうか。
(ichinose)

2021年5月22日 (土)

アイファイ・オーディオ「ZEN-DAC」のバージョンアップモデルが新発売!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

今回は、アイファイ・オーディオより、抜群のハイコストパフォーマンスで絶大な人気を誇る「ZEN-DAC」にスペシャルチューニングを施した『 ZEN-DAC-Signature(ゼン・ダック・シグネチャ) 』が発売されましたので、ご紹介いたします。



■ 今回大きく変わった点として「ZEN-DAC-Signature」ではヘッドホンアンプ回路を削除して純粋なUSB-DACとして設計!!

この回路のシンプル化によって、信号経路と重要部品の純度を大幅にアップさせる事に成功しております。現行の「ZEN-DAC」ですら、並外れた低価格でフルバランス回路設計の利点を導入していましたが、Signatureエディションでは、さらに強化されたトゥルー・ディファレンシャル・バランス・トポロジーによって極限と言えるほどのハイコストパフォーマンスを追求しています。

ノーマルの「ZEN-DAC」と「ZEN-CAN」を組み合わせている方も多かったと思いますが、同等クラスのヘッドホンアンプがダブってしまい、もったいないとの指摘が多くありました。今回は「ZEN-DAC」をUSB-DACに特化する事により、無駄が無くなり、その分シンプルな回路で贅沢に設計されています。


■ 回路のグレイドアップとして鍵となる表面実装回路部品がハイエンドグレードのものにアップグレードされています。


回路も洗練され、短くダイレクトな信号経路を確保して、最高に純粋な信号伝送を実現。これによって、サウンドの細部や表情がさらに向上しています。端子類は全て高品位な金メッキ接点を採用。


・ パナソニック製のOS-CON


非常に低いESR(等価直列抵抗)、優れたノイズ低減能力、周波数特性を実現。電解質が固形なので、OS-CONは長寿命であり、低温時のESRの変化もほとんどありません。


・ 東京コスモス電機(TOCOS製)のマルチトラック・ポテンショメーター


チャンネル・マッチング許容範囲が厳密なので、静かなリスニング・レベルでも(ポテンショメーターの下のポジションでも)最適なパフォーマンスを得ることができます。


・ ムラタ(muRata製)コントロール・タイプの低ESRハイQ多層キャパシター


ムラタの「ESR制御」は特別なもので、感動を覚えるほどのノイズ抑制能力を持ちます。


・ エルナー社(ELNA製)のSilmic IIキャパシターを使用


この新開発の誘電体(電解紙)の主要素材はシルク繊維で、アルミニウム電解キャパシターの材料としては考えられないものでしたが、シルク繊維を叩解してマニラ麻繊維と混抄することによって、ハイグレードな音楽用のアルミニウム電解キャパシターを生み出し、その結果、類を見ない優れた音響特性と優れたリニアリティーを実現。


■ トゥルー・ネイティブ

「ZEN-DAC-Signature」のデジタル・ステージは、数々の賞を獲得したZEN DACの「トゥルー・ネイティブ」アーキテクチュアを踏襲しており、これがPCM(32ビット/384kHzまで)、ネイティブDSD(DSD256まで)、DXDを「ビットパーフェクト」で処理します。もちろん、MQAにもレンダラーで対応しています。

入力オーディオ・データのサンプリングレートは、アルミニウム製のボリューム・コントロールの後ろにあるマルチカラーのLEDで表示されます。iFiがプログラムしたXMOSチップ(USB入力のデータを処理します)と、ジッターを除去したオーディオファイル・グレードのオシレーターによって、デジタル・オーディオ信号の受信、処理、アナログ変換が模範的に実行されます。


■ 魂を接続する


「USB B」入力はスーパースピードのUSB3.0に準拠するとともに、USB2.0とも互換性があります。エイシンクロナスなので、データ・レートは「ZEN-DAC-Signature」の専用オーディオ・クロック回路でレギュレーションされ、ソース機器からの精確でジッターのないデータ伝送を実現。ステレオ・ペアのRCAソケット(アンプへのシングルエンド接続用)とペンタコン4.4mm出力端子を装備しています。


このペンタコン4.4mm端子が、伝統的な大型のXLRコネクターを装備できないコンパクトな製品間でのバランス信号伝送を可能にしています。

バランス入力端子を備えたアンプやアクティブ・スピーカーに接続すると(4.4mmペンタコンまたは4.4mm→XLRケーブル経由でのステレオXLR入力)、「ZEN-DAC-Signature」のフルバランス回路設計の利点をフルに耳で聞くことができます。あなたの魂に語りかけてくるでしょう!!


■ 固定か可変かを選べます


「ZEN-DAC-Signature」の出力は「variable(可変)」と「fixed(固定)」を切り替えることができます。

「variable(可変)」を選択すると、ボリュームをコントロールできるので「ZEN-DAC-Signature」をプリアンプとして使い、パワーアンプにダイレクトに接続することができます。

「fixed(固定)」を選択すると、ボリューム・コントロール回路をバイパス、出力を4.2V(バランス)または2.1V(シングルエンド)に固定し、プリメインアンプ、アクティブ・スピーカーに接続することができます。




■ バーブラウン・トゥルー・ネイティブ・チップセットを使用


ファイル・フォーマットが変更されずにそのまま保持される「ビットパーフェクト」、録音時に使用されたフォーマットのままで、アーティストが意図した音楽をそのまま聴くことができます。

iFiは幅広い製品にバーブラウンを使用しています。そのナチュラルサウンドの「音楽性」と「トゥルー・ネイティブ」アーキテクチュアによって選定したものです。

iFiはバーブラウンのICに豊富な経験を持っているので、その能力を最大限に引き出す方法を知っています。

TEXAS-INSTRUMENTS(テキサス・インスツルメンツ製)低ノイズICによる、すばらしいユニティゲイン幅、超低ノイズ、超低歪み、高出力駆動能力、100dBを超えるコモンモード及び電源電圧変動除去比、最大出力電圧振幅帯域幅、高いスルーレートを実現。


■ フェムト秒精度のクロックとインテリジェント・メモリー・バッファ搭載


デジタル・ステージにはジッター除去テクノロジーが幅広く適用されており、これにはGMT(Global Master Timing)フェムト秒精度のクロックとインテリジェント・メモリー・バッファも含まれています。

ジッターの問題を解決するシステマティックなデジタル・ソリューションが搭載されています。


■ 「ZEN-CAN」もSignatureバージョンの「ZEN-CAN-Signature」が同時発売されています。


もちろん、こちらも同様のグレイドアップが果たされています(近日中にレポート予定)。

並外れたパフォーマンスと柔軟な対応性を驚異的な価格で実現したiFiの「ZEN-Sigシリーズ」はオーディオ史に残る作品に仕上がっています。
バランス接続でパワーアンプと組み合わせて、ハイエンドスピーカーを鳴らす事も出来るパフォーマンスを誇ります。
何とも夢の広がるシステムではないでしょうか!! 超お勧めの逸品です。
(ichinose)

2021年5月12日 (水)

【世界限定444ペア!】ダリのスピーカーRUBICON6の特別モデルが登場です!


みな様、こんにちは!
凄くご無沙汰となっております、とうふです。

さて、今回ご案内はダリのスピーカーRUBICON6の特別モデルです。

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ダリ
フロア型スピーカー(サテンブラック)【1本】
RUBICON6SE



フラッグシップモデル「EPICON」の技術を贅沢に採用し、ミドルクラスながらリッチで深みのある表現が魅力のスピーカーRUBICON。
※RUBICONシリーズへの"あさやん"の試聴感想はこちら

そのラインナップの中からトールボーイタイプのRUBICON6をベースに特別モデルならではのチューニングを施したのが今回ご案内の【RUBICON6SE】です。
モデルナンバーである"SE"はスペシャルエディションの意味と思われますが、本機に冠された名は"ブラックエディション"。
その名のとおり、
・落ち着いたサテンブラックの仕上げ ※通常のRUBICONのブラックカラーは艶のあるブラック
・特徴的なウッドファイバー・コーンのウーファーもブラック仕上げ
と全身がブラック仕様となっています。
外見はさらに「ゴールドのDALIロゴ」、「ゴールドのシリアルプレート」とポイントで黒に映える仕上げが施されているのもうれしいですね!

また、内面的には
・内部配線はDALI特別の銀線
・ネットワークコンデンサにドイツのムンドルフ社製コンデンサを採用
外見だけでなく内面的なチューニングを施しています
緻密さや艶感、音のレスポンスなどの違いが楽しめそうですね。

この特別な【RUBICON6SE】は世界限定444ペアで、そのうち50ペアが日本に輸入されます。
完全限定生産品ですので、ご検討の場合はお急ぎくださいませ!
それではいつもお買い得な「Joshin Web」でお待ちしております。

2021年5月 8日 (土)

TEACの高性能、多彩な機能が搭載されたマルチパーパスなおすすめモデル「UD-701N」をご紹介!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

今回、ご紹介する TEAC「UD-701N」は、幅444mmのReferenceシリーズ初のフルサイズボディを持った機器です。USB DAC、ネットワークプレーヤー、アナログプリアンプ、ヘッドホンアンプなど多彩な機能が搭載されたマルチパーパスモデルです。

その内容は一言では言い表せないほど盛りだくさんで、超が付くハイ・コストパフォーマンス・モデルとしておすすめいたします。




・・・「UD-701N」の主な内容を順次ご紹介していきましょう・・・

■ まずはこのクラスでは貴重なディスクリートDACが搭載されています!!



今回ご紹介の「UD-701N」はTEAC独自開発の「⊿ΣディスクリートDAC」が搭載されており、PCMデジタル信号はすべて11.2MHzのDSDデジタル信号にD/A変換され、SACDやDSDデジタル信号は、変換処理されることなくストレートにD/A変換されてアナログ信号変換されています。

ICにパッケージングされたDACだけでは不可能な大容量で高品位なパーツを多数採用することで、大幅な音質向上を実現しています。

・USB DAC、ネットワークプレーヤーとしてDSD22.5MHz、PCM 384kHz/32bitの再生が可能


※ ディスクリート(単機能素子)DACとは?

集積回路であるDAC素子だけの回路とは異なり、半導体Trや抵抗、コンデンサーのような単機能素子で構成されているDAC回路をディスクリートDACと呼びます。DSPやFPGA(フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ)で高速動作するデジタル信号処理用プロセッサー(IC回路)に、固定抵抗器などの単機能素子を組み合わせた回路もディスクリートDACと呼ばれています。

ディスクリートDACの回路設計には高度なスキルに加えて、素子類のコストが増大するため、通常は潤沢にコストを投入できるハイエンドモデルでしか採用する事が出来ません。ディスクリート回路が搭載されている代表的なブランドは海外製品では「dCS」「Chord」「EMM Labs」「Playback」といった超弩級モデル、日本製品では「Esoteric」「Maratnz」などが代表的ですね。


■ DAコンバーターからアナログ出力段までデュアルモノラル構成、フルバランス回路構成



・デュアルモノラル構成:左右独立に搭載されたトロイダルコアトランスによる電源回路、D/Aコンバーター部、アナログ出力段に至るまで一貫したデュアルモノーラル構成の贅沢な回路を採用。それぞれのチャンネルがモノーラルで完結する回路を2系統持つデュアルモノーラル構成はL/R信号によるお互いの干渉を防ぎ、音場感や立体感など豊かな音楽表現を実現します。

・フルバランス回路構成:L/Rそれぞれのアナログ出力信号をD/A変換後から最終出力段までフルバランス伝送することで、S/Nの向上やダイナミックレンジの拡大に大きく寄与。よりピュアな状態でハイレゾ音源の持つ空気感を余すことなく伝えます。


■ CDプレーヤーのデジタル出力にも対応したMQAフルデコーダー機能を搭載



・最小5マイクロ秒の精度でD/A変換された波形をコントロールするMQAデコーダーを搭載。
・急な音の立ち上がりなど音圧差が極端に大きな箇所で発生しやすい『 音の滲み 』を大幅に低減することで、人間の聴覚上、原音に近い再生音を得ることができます。
・フルデコーダーを搭載したことで、ファイルやネットワークの再生だけでなく、お手持ちのCDプレーヤーのデジタル出力「S/PDI」等を接続することでMQA CDの再生も可能です。
・独自のハイレゾアップコンバート回路「RDOT-NEO」による2xFs/4xFs/8xFsへ、最大12.2MHzのDSDあるいは384kHzのPCMにアップコンバートも可能。


■ 4つのデジタル入力とRCA/XLRの2系統のライン入力を装備したプリアンプ機能





アナログ入力はRCA/XLR各1系統、デジタル入力はUSB typeB/イーサネットを各1系統、Coaxial/Opticalを各2系統搭載。

また、USBフラッシュドライブ端子としてUSB2.0に対応するUSB typeAをフロントとリアに1系統ずつ装備、10MHzクロック入力のBNC端子も搭載します。


■ 左右・正負に独立した4回路構成の可変ゲインアンプ型ボリュームシステム「TEAC-QVCS」搭載



「TEAC-QVCS」による高解像度アナログプリアンプ回路をオーディオ信号経路上に最短で配置、スピーカー出力、ヘッドホン出力ともに0.5dB単位の非常に細かい音量調節が可能。


■ 独自の電流伝送強化型出力バッファー回路、進化した「TEAC-HCLD2」搭載



アナログ出力回路にとって重要な電流伝送能力を高める電流伝送強化型バッファーアンプ『 TEAC-HCLD 』(HCLD: High Current Line Driver) 回路をさらに改良した『 TEAC-HCLD 2 』回路を搭載。

電流伝送能力の高いダイヤモンドバッファーアンプをラインドライバーとして片チャンネルあたり正負2回路構成とし、バランス出力の場合はディファレンシャル(差動)、アンバランス出力の場合はパラレル(並列)で駆動。

電流供給能力を高めることで、音楽信号が持つダイナミズムを余さず伝えることが可能となります。


■ バランス/アクティブグランドが切替え可能な「4pinXLR」を備えたヘッドホンアンプ



左右正負に1回路ずつ、計4回路のダイヤモンドバッファを使用したヘッドホン専用のアンプを搭載することで、バランス駆動型のヘッドホンを接続可能としました。さらに、シングルエンドでの使用時でもこれらのアンプをパラレル駆動させることで通常のシングルエンド・ヘッドホンアンプよりも力強くドライブ。600Ωのハイインピーダンス型ヘッドホンをはじめ、様々なタイプのヘッドホンのポテンシャルを引き出すことが可能となります。

アクティブ・グランド方式は、バランス接続の原理でCOLD側をグランドに接続することでアンプ回路によって強制的にグランドをドライブして0Vに近づける駆動方式。

通常のグランドに落とすよりも理想的なグランドを得られるだけでなく、電源から来るハムノイズの影響を抑える効果に加え、ノイズフロアが下がることで静粛性が増し、アーティストの息遣いや音のテクスチャーをより間近に感じられる効果も期待できます。

フロントパネルには「4pinXLR」1系統のほか、「6.3mm」ステレオジャックも1系統搭載。


■ SBC/AAC/aptXのほか、aptX HD/LDAC/LHDCといった高音質コーデックにも対応したBluetoothレシーバー機能



ハイレゾ相当(96kHz/24bit)の音質でオーディオデータを通信できるLDAC、LHDCコーデックに加え、48kHz/24bitで通信が可能なQualcomm aptX HDにも対応。

もちろんAACやQualcomm aptX、SBCといった汎用性の高いコーデックにも対応しており、スマートホンやDAP (Digital Audio Player) から高音質ワイヤレス再生をカジュアルにお楽しみ頂けます。


■ OpenHome準拠



OpenHomeに対応しているので、汎用的なOpenHome対応のコントロールアプリを使って「UD-701N」をコントロールすることができます。

また、TEAC HR StreamerをはじめとするOpenHome対応のコントロールアプリを使って、相互に「UD-701N」上のプレイリストを管理できるオンデバイスプレイリストやギャップレス再生にも対応。

・Roon Readyにも対応(発売後アップデート予定)

■ Spotify Connect、Tidal、Qobuz、TuneIn(Internet Radio)に対応


■ 左右のアナログ信号用、ネットワークモジュール部、デジタル制御部にそれぞれ独立して4基のトロイダルコアトランスを搭載



アナログ信号用に左右独立で搭載した2基のトロイダルコアトランスのほかに、ネットワークモジュール部、デジタル制御部にもそれぞれ独立したトロイダルコアトランスを用意。

特にネットワークモジュール部の電源供給をリニア電源で強化したことで、高度な処理を必要とするネットワークモジュールに安定した電力を供給します。


■ 徹底した制振設計



振動の起きやすいトランスは底板から浮かせたフローティング構造を採用。放熱用のサイドフィンは、共振を排除するため、各フィンの長さも調整されています。

基板の固定ねじは最低限とし、さらに、底板とフットとの接合に遊びを持たせた新機構のティアックオリジナルピンポイントフットを採用したことで、音質に影響を与える振動を徹底してコントロール。


■ 主なスペック



実用最大出力はバランス接続時700mW+700mW(32Ω負荷時)、アンバランス接続時500mW+500mW(32Ω×1負荷時)。
適合負荷インピーダンスは16 - 600Ω。
周波数特性は5Hz~80kHz。
全高調波歪率は0.005%。
SN比は110dB。
サイズは444W×111H×334Dmm。
質量は11.8kg。
消費電力は40Wで、待機時は0.4W。

※試聴ができましたら改めてご報告致します



(ichinose)

2021年5月 3日 (月)

マッキントッシュの5代目となる復刻プリアンプ「C-22V」をご紹介

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。今回は、大切にされてきた「C22」の型番を受け継ぐ最新のマッキントッシュ真空管プリアンプ『 C22V 』をご紹介します。



『 C22V 』は、伝統の美しい鏡面仕上げステンレススチール製シャーシを採用し、グリーンに浮かび上がるマッキントッシュのイルミネーションロゴ、コントロールノブ、アルミニウム製エンドキャップを備えています。

レトロなブラックガラスとアルミニウム製のフロントパネルのデザインを持つ『 C22V 』は、1950年代から現在に至るまで、どの時代のマッキントッシュのホームオーディオシステムにもぴったりとフィットします。




■ McIntosh(マッキントッシュ)というメーカーについて

McIntoshは、Frank H.McIntosh「フランク・ホームズ・マッキントッシュ」によって、1949年(昭和24年)に米国ワシントンで創立されました。

その後、現在のニューヨーク州に本拠を移し、超有名なGordon J.Gow「ゴードン・ガウ」とSindney Corderman「シドニー・コーダーマン」がエンジニアとして加わったことで、今日まで72年にも及ぶ製品開発の基礎を作り上げました。

McIntoshの製品作りの考え方は、「音楽への愛情」を背景とし、その時々の最先端技術を実用的に精錬して、恒久的な信頼性と安全性を得ることにあります。そして、McIntoshのアンプは、その完全性と永続性を求めたオリジナリティ溢れたデザインが特徴となって、現在に至っています。

■ マッキントッシュの初代ステレオ・コントロールアンプ

マッキントッシュ初のステレオ・コントロールアンプが、管球式ステレオ・コントロールアンプ「C20」です。発売は1959年。位相切替、ラウドネス調整、低域トリム機能を装備しています。

前期型と後期型があり、音量ボリュームを絞ると電源がOFFになる点は共通していますが、前期型はフロントパネル及びトリムがアクリル仕様であり、後期型は、フロントパネルがガラス、トリムがアルミへと仕様変更されています。

1959年 / C20

■ C22の歴史

C22は度々復刻モデルとして復活しているマッキントッシュの人気モデルです。オリジナルは1962年に発売され、その後約10年間生産された真空管プリアンプで、マッキントッシュの地位を確立したモデルでもあります。

使用真空管は12AX7が6本。当時は真空管プリアンプにおいて、マランツモデル7と並んでトップモデルとして位置付けられ人気を二分しました。

1962年 / C22

■ オリジナルを踏襲しつつ、最新技術を投入

復刻版 真空管式プリアンプ「C22」こそ、McIntoshを代表するプリアンプであり、その無骨さとスタイリッシュさを兼ね備えたデザインは、非常に魅力的です。

ただ、今回の復刻版は単なる懐古趣味な製品ではなく、伝統的な設計思想は継承しつつも、最新技術や高品位パーツが随所に投入されており、ハイレゾを初めとした最新の高音質音源にも十分対応できます。それらに、McIntoshの魅力を加えて再現する、McIntoshならではの最新鋭機ともいえる製品です。

「C22」「MC75」、共に1960年代にリリースされた同社の歴史的銘機です。2012年には、日本でのみ100台限定モデルとして発売され、人気を博しました。

2012年 / C22

2014年 / C22


それが今回、レギュラーモデルとして再び登場したのは、誠に嬉しいことです。この最新バージョンの真空管プリアンプ『 C22V 』は、2019年にマッキントッシュ社70周年を記念して発売された、『 C70 』真空管プリアンプ直系の後継製品です。

2019年 / C70

新しい『 C22V 』は、大切にされてきた『 C22 』の型番と、その特徴であるガラスとアルミニウムのフロントパネルデザインを継承しています。フロントパネルのノブとロッカー・スイッチですべてのコントロール機能を操作し、ノブ周囲の赤く光るLEDドットが入力機器と音量レベルを表示します。

2021年 / C22V


『 C22V 』は、バランス入力を2系統、アンバランス入力を3系統、MCとMMフォノ入力を各1系統の合計7系統の入力を備えています。バランス出力とアンバランス出力をそれぞれ2ペアずつ装備しており、2台のパワーアンプに信号を送ることができます。

2021年 / C22V

『 C22V 』の『 V 』は、5代目の『 C22 』を意味し、レギュラーモデルとして製品化されました。『 C22V 』は、クラシカルな雰囲気をまとい真空管プリアンプとしてマッキントッシュのアイデンティティと言える時代を超越したスタイルを受け継いでいます。『 C22V 』は、12AT7真空管1本と12AX7A真空管5本を使用しており、プリアンプ上部のガラスパネルからその様子を見ることができます。

2021年 / C22V


バイパス可能なバスとトレブルのトーンコントロールはフロントパネルにあり、ロータリーノブで2dB単位で調整することができます。

また、フォノ入力のインピーダンスとキャパシタンスは、個別のロータリーノブで調整できます。音量設定に加えて、ボリュームノブを使って左右のオーディオチャンネルの相対的な音量バランスを調整することもできます(軽くノブを押すとバランス調整モードに切り替わります)。

1/4インチのヘッドフォンジャックは、High Driveヘッドフォンアンプを搭載しており、Headphone Crossfeed Director (HXDR)技術を採用しています。HXDは、通常はスピーカーからしか聞こえないサウンドステージの指向性成分を復元することで、ヘッドフォン出力にスピーカーリスニングのような前方定位のサウンドステージを実現していて中々面白いですよ。
(ichinose)

2021年1月27日 (水)

究極のハイエンド無帰還バランスプリアンプ・SOULNOTE『 P-3 』のご紹介

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

SOULNOTE「3rdステージモデル」のハイエンド機器の開発が凄い事になっています。

昨年発売されたSACDプレーヤー「S-3」はあらゆる点でまさに究極と言える内容を誇っており、我々を驚かせてくれました!

拘りまくった高級パーツ群、高精度で精密なシャーシ構造、超強力な電源回路と、細部に渡る入念な設計と膨大な物量を投入!

一切の妥協を排した設計で、その明快なコンセプトは、ある種の気持ちよさを感じさせるほど澄み渡ったものでした。

今回ご紹介する『 P-3 』はその「S-3」のコンセプトがそのまま継承された、究極のプリアンプ版となります。




■ ハイエンド無帰還バランスプリアンプ『 P-3 』

出力ラインアンプに「S-3」搭載のディスクリート無帰還バランス回路「Type-Rサーキット」をプリアンプ用にフルチューニングして採用。

「挿入することで逆に情報量やSN感が増加し、決して色付けすることなく、パワフルな駆動力を発揮し、そして有機的に音楽を楽しく奏でる」プリアンプとなっています。

実は、『 P-3 』が発売される少し前にSOULNOTEより連絡があり「凄いパーツが見つかったので、「S-3」をお買い上げのお客様のグレイドアップをしたい」との申し入れがありました。

『 P-3 』を開発中に見つけた新開発のリレー「RSR-2-12D」が今までの常識では考えられないほど素晴らしかったそうで、開発者の加藤さん曰く「音場はさらに広がり、澄み渡り、奥行き方向の定位が明確に、非常にパワフルでかつ繊細。小音量でも明瞭でかつ大音量でも全く煩くない。

まるで、最高級外部クロックを接続したのと同等かそれ以上の効果が認められました。」との事!


このリレーは、今までオーディオとしては全く注目されていなかったパーツでしたが、常識にとらわれない探究心から発見されたものだそうです。

水銀リレーに近い性能を発揮する、超低損失ガラス管封入リードリレーをベースにカスタマイズしたもので、かなり高価なパーツとなります。

そして何と、このアップグレードは既に「S-3」を購入されたすべてのお客様に無償にて対応と言う素晴らしい提案で、感動しました!! 送料も無料の神対応!!

もちろん当店で「S-3」を購入された全てのお客様が既にグレイドアップを完了されてお楽しみいただいております。信頼できるメーカーと思います。

プリアンプの重要性は私自身も痛感しております。強力なプリアンプをシステムに導入すると、システム全体が目覚めたように安定かつ躍動します。

出力インピーダンスを低く安定させる事が出来るため、総合的な仕事量(W)が大きくなりパワーアンプの動作を安定させる事が出来ます。

プリアンプの出力信号の規格(電圧)はCDなどのラインソース機器と変わりませんが、プリにより的確に増幅された出力信号により「動特性」が改善し、パワーアンプの負荷が軽くなるので、まるでパワーアンプのグレードが上がったような効果があります。

もちろん、『 P-3 』の場合は、単にパワーアンプのグレードが上がるだけではありません、微細な信号を専門に扱う究極のプリアンプが導入されることで、ピアニシモの情報量が増加、聴感上のSNの改善、スピード感や、サウンドの剛性感の改善など、音楽に込められた情報を余すことなく引き出してくれる感じです。



■ 細部に渡る究極の拘りと設計は細部に渡ります

固定抵抗切り替えボリュームの切り替えリレーに採用するRSR-2-12Dは、なんと『 P-3 』では一台あたり94個使用。考えうる最高の方式と最高の部品により、最高のボリュームが誕生しました。


抵抗には超超高精度ネイキッドフォイル抵抗を投入、温度特性に優れた人工衛星グレードの超高精度薄膜抵抗をベースに、モールドやディップによるダンプや癖を排除するためにネイキッド化したもので、こちらは一台あたり156個使用。0.5dBステップで144段階のボリュームを構成。


◎無帰還バランスアンプにType-R サーキットを採用。
出力ラインアンプには、「S-3」で鮮烈なるデビューをはたしたディスクリート無帰還バランス回路「Type-R サーキット」をプリアンプ用にフルチューニングして搭載。さらに、新開発の超高精度薄膜ネイキッド抵抗を投入。驚異的な情報量、SN感、ドライブ能力を発揮。

これはクルマの「R」(レーシング仕様)の様なチューニングカーと同様の発想で、最高級のレーシングカーは乗り心地とパワーを両立したスペシャルモデルの称号!


◎GND切り替え方式入力セレクター
プリアンプにおいて音質を劣化させる最大の要因の一つに、多数のソース機器を繋ぐことによるGNDループやノイズ混入の問題があります。

この問題を排除するために、選択していない機器をあたかもコネクターが抜かれた状態にすべく、信号側のみならずGNDも切り替える方式を採用。

またリレー接点による影響を避けるために、セレクターにもRSR-2-12Dを全面的に採用。


◎完全なるツインモノラル・コンストラクション
左右チャンネル用に、入出力端子基板、回路基板、電源回路、電源トランス、リレー駆動回路、リレー電源まで、全く同じものを2つ使用する「ツインモノラルコンストラクション」採用。

マイコン用電源もトランスを含め完全分離し、リレーのコントロール信号はフォトカプラーで完全に分離している。


◎GND フローティング
左右チャンネルとコントロール系に対して、セラミックスで絶縁された3つのシャーシを各自持たせることで、それぞれのGNDを完全にフローティングさせている。

これにより「音場が立体的に広がり、有機的な音楽再生が可能」とアピールする。


◎アナログ電源トランスには、片側280VAの大型未含侵トロイダルトランスを採用。
コントロール系トランスを含めトータル600VAという超大容量を実現。またマウント方向を基板と垂直にすることで、有害なリーケージフラックスの回路への飛び込みを防いでいる。


◎3点スパイク接地
3つの電源トランスベースにそれぞれ直結された3本のスパイクにより、トランスの有害な振動がシャーシに伝播する前に排除される構成となっています。

鋭利なスパイクにより設置面が心配な場合も、付属のスパイク受けボードが威力を発揮します(本体と同じ寸法:横幅x奥行)


※このボードはなかなか音が良いのでスパイク受けで対応する方も一度是非試してみてください。


◎セット温度に関して
一般的にトランジスタの温度が高いほど性能が上がり、音質も良くなる傾向にあります。

SOULNOTE製品は音質と安全性を最重視して回路電流を決めており、全て問題のない範囲で高めのトランジスタの温度設定となっているため一般的な製品より温度は高めですが異常ではありません。
ただし結構熱くなりますので設置場所の放熱には注意が必要です。狭いラックに押し込むのは避けてください。

(ichinose)

2021年1月14日 (木)

LUXMAN 創業95周年記念 純A級プリメインアンプ『 L-595A LIMITED 』徹底研究!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "あさやん" です。

今回は、ラックスマン 創業95周年記念で登場した、純A級プリメインアンプ『 L-595A LIMITED 』をご紹介します。

ラックスマンが誇る 半導体式アンプの銘機「L-570」を、その外観や音質イメージを30年の時を超えて現在に蘇らせたアニバーサルモデルです。




■ ラックスマンの歴史

ラックスマンの歴史はこのコーナーでも度々取り上げていますが、その歴史は実に95年にも及びます。

参考:ラックスマン(LUXMAN)製品を語る 「Vol.1」「Vol.2」「Vol.3

そんな95年の歴史の中で大ヒットしたプリメインアンプとしては、最初期の「SQ-5B(1962)」、続いて「SQ-38F(1968)」「SQ-505(1968)」「L-560(1985)」と続きました。

その後、1990年代を前に「アルパイン」と資本提携。「ALPINE/LUXMAN」と「LUXMAN」と言う“二足の草鞋”をはいたラックスマンにとっての不遇の時代が続いていました。

そんな中、その後のラックスマンの歴史を大きく変えるヒット作が登場するのです。それが1989年登場の 純A級プリメインアンプ「L-570」でした。

当時のバブル景気とあいまって、総重量30kg、定価35万円と高額ながら、各オーディオ誌で高評価を得て、世界最高のプリメインアンプとも称されたのです。

当時この「L-570」と英国ハーベスのブックシェルフスピーカー「HLコンパクト」の組み合わせは大人気となり、大ベストセラーとなったのです。


LUXMAN『 L-570 』

それでは、以下より『 L-595A LIMITED 』を詳しく見てまいりましょう。


(1) パネルデザインと外装

何と言っても印象的なのはそのデザインです。セレクターとボリュームノブだけのシンプルなデザインが主流の昨今ですが、確実にかつ直感的に入力切替が可能なダイレクト選択型のアルミヘアライン製角形入力スイッチ、大型のボリュームノブは、ほのかに照らされたLEDインジケーターとその周囲の大きなザクリによって容易に音量レベルが直読できます。

そしてこれも「L-570」同様、ヘアライン仕上げの前面パネルの下部に、黒のアルマイトパネルを使うことでツートンカラーとなり、見た目の高さを抑えることで精悍なデザインとなっています。この結果、当時より金属加工技術が大きく向上していることで、オリジナルの質感を遙かに超えることができたと言います。

さらにボンネットからサイドに至るコの字ケースは、同社のフラッグシップの真空管パワー「MQ-300」の化粧板や、真空管プリ「CL-1000」の木箱同様の、上質な13mm厚MDF素材・天然木の突き板にローズウッド色の光沢塗装を施したウッドキャビネットで囲まれており、所有欲をそそるハイエンド機ならではの高級感が漂います。


(2) 独自の増幅回路ODNFの最新最終進化形「ODNF-u」搭載

LUXMAN独自のODNFは1999年に同社カーオーディオアンプ「CM-2100」に初めて搭載。以来改良に改良を重ね磨き上げられてきました。この技術は、音楽成分はそのままに歪成分のみを検出し、それをフィードバックすることでS/Nに優れた躍動感溢れる瑞々しいサウンドを実現したのです。

そのODNFが第4世代の「ODNF Ver.4.0」となり完成の域に達したのですが、さらにもう一度見直しを入れ、歪検出アンプの出力をパラレル駆動とすることで、インピーダンスをさらに低く抑え、歪検出精度を極限まで向上させることができたのだとしています。


(3) 新LECUA(レキュア)1000

LECUA(Luxman Electric Controlled Ultimate Attenuatot)は、2003年発売の「C-70f」に初めて搭載されて以来、改良&進化を遂げてきた独自の音量調整機能です。ボリューム位置検出用の電流を流して、その変化量をマイコンが検出。リレーを介して異なる抵抗を配置した基板上のボリューム位置が示す抵抗値(抵抗が片ch直列に1dBステップと11dBステップの2本だけしか入らない)へ接続して音量調整を行う高純度なアナログボリュームです。

『 L-595A LIMITED』では、同社のフラッグシッププリ「C-900u」や最高峰プリメイン「L-509X」に採用されているアンプ回路一体型の「新LECUA1000」を搭載。微小音量域でのL/Rchのレベル偏差、音量ポジションでの音質差を極小にしています。ボリュームは0~87dBの88接点で細かく調整可能です。


(4) その他の主な特長

①プリの出力段に、同社トップエンドプリ「C-900u」と同等のディスクリートバッファー回路を搭載。音楽信号の純度が保て、パワーアンプ部への駆動力が向上し、音の立ち上がりやスケール感に寄与できたとしています。

②定格出力は3段ダーリントン3パラレルプッシュプル構成で純A級30W+30W(8Ω)、60W+60W(4Ω)を獲得。

③高レギュレーションの大型電源トランスとL/R独立80,000μFの大容量ブロックコンデンサーによるハイイナーシャ(高慣性)電源搭載。

④大型スピーカーリレーとSP端子までの低インピーダンス化で、ダンピングファクター370を実現。

⑤高級フォノイコライザー並のハイグレードなMM/MC対応のフォノイコライザー回路を内蔵。

⑥プリ部など小信号ブロックへの外来ノイズの飛び込みを遮断するためのシールドとして、銅メッキ綱板を装着。

⑦最も使用頻度の高いLINE1の端子には、真鍮の硬度と銅の導電率を併せ持つ高品質カッパーアロイRCA端子を採用。

⑧レッグ(脚)にはデリケートな音楽信号を不要な振動から守るため、ゲラデーション鋳鉄製を採用。


■ まとめ

以上のように『 L-595A LIMITED 』は、デザインこそ往年の「L-570」のイメージを継承はしていますが、単なる銘機の復刻ではなく、中味は最新のラックスマンの技術ノウハウを注入して、最新の純A級プリメインアンプとして完成させたのです。

ラックスマンの担当者曰く、既に試聴されたオーディオ評論家の評価は非常に高く、「これまでのラックスマンのプリメイン史上最高!」「同社のL-509Xとも全く違う瑞々しいサウンド!」「趣のあるデザインで、見た目を裏切らないサウンド!」「非常に魅力的な音で安すぎる!」などなど絶賛されたとのことです。

このデザインに惚れたオーディオファンや音楽ファンは勿論のこと、最新鋭&最高峰のプリメインアンプをお探しのオーディオファイルに自身をもってお勧めします。
(あさやん)

2021年1月12日 (火)

デノン創業110周年記念モデル「専用ヘッドシェル付きMC型カートリッジ:DL-A110」をご紹介

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。

今回は、デノン創業110周年記念の専用ヘッドシェル付きMC型カートリッジ「DL-A110」を取り上げます。

この「DL-A110」は、DENONのMC型カートリッジ「DL-103」の性能を100%引き出すことを目指して開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様として発売されています。


「○○○○」を聴かずしてカートリッジを語るべからず。

と言われるカートリッジは、DENON「DL-103」、ortofon「SPU」、SHURE「TYPE3」あたりで、カートリッジ界のBIG3と言ったところでしょうか。また、全て持っていた(持っている)方も多いのではないでしょうか。

ご存知のように、SHUREはヘッドホン屋さんに、ortofonの「SPU」は原器にこだわった設計ですが、何度もマイナーチェンジされています。

そんな中でも「DL-103」は1963年の発売以来、何と56年間一切モデルチェンジをしていないオリジナルモデルなんです。


■ DENONとは

デノンの源流は日本電気音響株式会社で、その後、日本電気音響(電音機に由来=デンオン)になりました。

デンオンは放送機器を製造、歴史的にNHKとは関係が深く、1963年にNHKがFMステレオ放送を開始するにあたり、そのレコード再生のためにNHKからオーダーされて「DL-103」が生まれました。その時点では会社は日本コロムビア(株)に。

海外では元々デノンと発音されていたそうですが、日本でデノンになったのは2001年株式会社デノン設立の頃でしょうか。

ちなみにレコードのクラシックレーベル部門では現在もDENON=デンオンとして販売されています。


■ DL-103とは

まず放送局用のレコードプレーヤーのMCカートリッジとしてNHKからのオーダーで1963年に開発されました。



忠実な再生を行うための音響的性能と安定度・信頼性など、放送機器として要求される厳しい仕様を満たすカートリッジとして、NHKの協力を得て開発したもの。

以降、国内のほとんどの放送局でDL-103が使用され、放送局用のスタンダードとなっています。

当時としてはかなりハードルの高い仕様で開発が進められた結果、現在まで生き残るに至る性能を獲得しているんですね・・素晴らしいです・・。

ortofonの「SPU」に対抗する国産カートリッジとして開発されたと言う噂も聞いたことがありますが・・定かではありません。

金属製ケースは共振で鳴くことがあるため、音質研究を繰り返した結果、色付きのない音にするためにABS樹脂が採用されたそうです。

当初はプロ市場のみの取扱いでしたが、闇流通などで高値取引などが発生して問題となった事もあり、また、自宅の再生システムでも使用したいというオーディオファンの声に応えてコンシューマー市場での発売が開始されたのが1970年の事。

そして現在に至るまで56年にわたって同じ仕様で製造されています。



DENONのカートリッジは2001年から始動している福島県にあるDENONの自社工場「白河オーディオワークス」において厳格な品質管理の下で一つ一つ手作業で作られています。

製造された「DL-103」は業務レベルの全数特性チェックをしてから出荷しており、不良品は全くと言えるほど発生しません。

数名の女性熟練工のみで生産されているため、度々長期欠品なども発生しますが、品質重視の姿勢が守られています。



「DL-103」の派生モデルは1974年「DL-103S」、1977年「DL-103D」、1985年「DL-103LC」、1986年「DL-103LC2」、1994年「DL-103R」と5種類発売されました。

限定モデルも、1982年「DL-103GOLD」、1989年「DL-103SL」、1990年「DL-103GL」、1991年「DL-103C1」、1993年「DL-103FL」、2010年「DL-A100」と、これまで6種類の限定モデルが発売されましたが、この間にもオリジナルの「DL-103」が途絶えることは一度もありませんでした。



■ 110周年記念モデル「DL-A110」とは



「DL-103」と、その開発当時に作られたDL-103専用ヘッドシェルを完全復元したのが「DL-A110」です。

1960年代の設計ながら、現在のCADを使っても難しいほどの完成度を誇るDL-103。

DL-103のカートリッジ本体はそのままに、持てる性能を100%引き出すことを目指して開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様となっています。

DL-103の専用ヘッドシェルは業務用としてしか流通しておらず、今回初めて民生用として復刻発売されています。オリジナルシェルはベージュ色。

カートリッジ本体のDL-103は変更はありません。

DL-103の性能を100%引き出すことを目指して開発された専用設計のヘッドシェルを組み合わせた特別仕様として発売されています。

実際に放送局ではどんな音で鳴っていたのかについて焦点を当てたのが「DL-A110」の開発の狙いです。


■ 110周年記念モデル特別仕様

◆110周年記念ロゴプレート付き収納革ケース&針先清掃用ブラシ付属



◆110周年記念モデル専用シェル、ブラック&グラファイト・シルバー



◆5年間の無償保証サービス (※針の磨耗や、お取り扱い中の不注意による針の破損等は保証の対象にはなりません。)


■ 110周年記念ヘッドシェルとは

素材は特殊な素材ではなく普通のプラスティックで基本的にDL-103のボディーと同じ素材です。



この形状、この素材が最もDL-103がDL-103らしく音を再生出来るとの事で、あえての形状、素材となっているそうです。

DL-103に最適な寸法および形状であるため、カートリッジを理想的な位置に確実に固定することができます。

付属のユニバーサル・アダプターを接続すれば標準的なアームに取り付け可能です。







樹脂製のヘッドシェルはわずか6gと軽量ながら、不要な振動を抑え、深みのある低音と繊細で透明感の高いサウンドを両立します。
シェル本体重量:6.0g(リード線含)、ユニバーサルアダプター重量:4.0g、総重量:18.5g





■ 試聴しました

自前のDL-103に市販のシェルを取り付けた音質と、「DL-A110」の音質を較べてみました。これでこのシェルの音質が、DL-A110の開発意図が感じられるのでは。



日ごろから「DL-103」は使っている、最もスタンダードな聴きなれたサウンドです。

放送用製品と言うとモニター的なウンドと思われるかもしれませんが、「DL-103」は決して無気的なサウンドではありません。

音の表現の豊かさ、エネルギー感、コントラストやエモーションの表現力も一級品です。

一度は使ってみる価値があります、この「DL-103」を基準として好みのカートリッジバリエーションを増やすのが確実で正解となります。

「DL-103」をベースに傾向の異なるカートリッジを揃える事によってお使いのシステムの音が大きく広がって、ますます楽しく音楽を聴くことが出来ます。


■ 「DL-A110」は「DL-103」と較べてどうでしょうか?



基本的には聴き馴染んだ良い音ですが、少し異なるのは、より色付けを感じさせないサウンドで、良い意味で何か部分的な誇張を感じさせないサウンドです。

軽量のシェルらしかぬ、スケールの大きさを感じさせるのは、この金属より固有の共振モードが少ない樹脂製の絶妙なバランスの効果かもしれません。

最新型のMCカートリッジとの共存は問題なく、聴く音楽によってまだまだ活躍できる実力を持っています(もちろんメインカートリッジとして使えます。)

樹脂製と言われてチープな感じと思われる方もいるかと思いますが、カートリッジに合わせて専用設計されており、しっかりと固定できる優れた構造で全く心配は要りません。

「DL-103」はどんなシェルをつけるかでやはり色付けを感じさせるので、純正として設計されている「DL-A110」はお勧めできますね。

もちろん、簡単に取り外せますので、針交換は通常の「DL-103」として申込できます。

※取り付けているネジは専用のものでネジ径が異なるためネジを交換することは出来ません。
※シェル内のスペースはミニマムなので太いリード線への交換は出来ませんのでご注意下さい。

(ichinose)

2021年1月10日 (日)

イーサネット対応「Ultra High Speed HDMIケーブル」登場!

こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
今回は、ホームシアターの必需品「HDMIケーブル」をご紹介します。ハイエンドオーディオのお客様でも、映画や音楽ライブが好きでホームシアターを楽しまれている方も多いと思います。

最近ではプロジェクターを使ったシアターよりも、大画面液晶や有機ELをお使いの方のほうが多くなってきたのではないでしょうか。


50インチ以下では直ぐに大きさに慣れてしまうようですが、60インチ以上であれば何時までも大画面を感じて楽しめるそうですよ。液晶や有機ELであれば部屋を暗くする必要も無いのでいつでも直ぐに楽しめるのはありがたいです。

ブラウン管のように体積を取りませんし、防磁スピーカーである必要もありませんので手軽に始められますね。


■ HDMIケーブルの規格について

今回のテーマのHDMIケーブルですが、規格は8Kがらみで混乱している方も多いようなので、整理して分かり易く解説いたします。

HDMIケーブルは既に多くの方がお使いだと思いますが、見た目は同じでも伝送性能は何種類もあって、古い規格のケーブルでは上位(新しい)規格の機器には適応できずに映像も音も機器本来の性能が発揮することはできません。でも、実際にお使いのHDMIケーブルがどの規格(時期)の製品か分からないですよね。

型番が分からないと判断は出来ません(型番が記入されているケーブルもあります)ので、使ってみる以外方法はありませんが、何時頃ご購入されたかでおおよその目安は判断できます。

HDMIケーブルの年号です。High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)の略号です。
  • 2002年12月【HDMI 1.0】 165MHz/4.95Gbps/3.96Gbps
  • 2004年5月【HDMI 1.1】 同上
  • 2005年8月【HDMI 1.2】 同上
  • 2005年12月【HDMI 1.2a】 同上
  • 2006年6月【HDMI 1.3】 340MHz/10.2Gbps/8.16Gbps
  • 2006年11月【HDMI 1.3a】 同上
  • 2009年5月【HDMI 1.4】 同上
  • 2010年3月【HDMI 1.4a】 同上
  • 2013年9月【HDMI 2.0】 600MHz/18Gbps/14.4Gbps
  • 2015年4月【HDMI 2.0a】 同上
  • 2016年3月【HDMI 2.0b】 同上
  • 2017年11月【HDMI 2.1】 1.2GHz/48Gbps/42.6Gbps
  • ※実際に製品として発売されるのは量産チップの開発などが必要なため規格発表の数年後となっています。

    HDMIケーブルが一般的に広く知れ渡ったのは、2006年にプレイステーション3で採用されてからです。
    テレビにHDMIが標準装備となったのは2007年以降なので、現在お使いのHDMIケーブルは古くても【HDMI1.2】と思われます。ご自分のテレビなどお使いの機器の購入時期を思い出せば大体はお分かりかと思います。

    2008年頃から高性能を売りとした高級HDMIケーブルも国内外のハイエンドブランドから多く発売されるようになりました、実際は発売当時【HDMI1.3】規格として発売されたケーブルでも【HDMI1.4】や【2.0】の機器にも使える製品もあります。

    ただし、新規格が発表されても対応試験が行われないため、適応表記はされておりません。メーカーや販売店に問い合わせしてもおそらく返答できないので、使ってみて判断するしかありませんのでご了承下さい。


    ※話はそれますが、4K/8K対応アンテナ機器について


    4Kデビューしたいと思っている方で、今使っている家のアンテナケーブルが使えるのか心配している方が多いと聞きます。4Kにも色々とありまして、「BS放送のNHK4K」や「無料配信の民放4K放送」であれば、よほど古かったり劣化しているケーブルでなければ、そのまま使える可能性があります。

    有料4Kテレビを観たい、CS放送を契約したい方、またはテレビを新しく購入したのでケーブル類も新しくしたい!と思われる方は、ぜひ交換してください。

    テレビにHDMI端子が装備されると、Panasonicのビエラリンクなど、各社から電源やリモコンの連動機能が発表されていましたが、当初は規格も曖昧な所があって「○○○リンク」と謳っている製品でも上手くリンクしないでイライラされた方も多かったのではないでしょうか。現在はHDMI-CEC規格により統一されたので、他ブランドの組み合わせでも、ほぼ連動してくれてストレス無く使うことが出来るようになっております。

    現在4Kテレビの出荷は620万台を超えています、全世帯の普及率はまだ約10%を超えたところですが、最近のお買い上げ状況を確認すると大画面テレビのほとんどは4Kテレビとなっており普及率も一気に上昇しているようです。

    4Kを楽しむには、HDMI2.0(プレミアムHDMI)以降(18Gbps)のHDMIケーブルが適応となっています。4KBS放送はもちろんですが、サブスク動画配信や、YouTube、ご自身で撮影したカメラやムービー画像の再生などでも活躍します。


    ※またまた話はそれますが、カメラ(スマホ含)の4Kテレビでの観覧について


    最近のカメラであれば、HDMI出力がHDMI-CECに対応しているモデルもありますので、テレビのリモコンで操作が出来てとても便利に観覧できます。現在のカメラの解像度は大変高く、普及モデルでも約1600万画素、高級モデルでは3000万画素超と、超高画質の撮影が出来ます。

    せっかく撮影した画像ですが、大画面で楽しんでいますか? 確かに2Kではイマイチでしたが、4Kであれば見違えるように超緻密詳細が堪能できます。カメラの有効画素数約1200万画素の場合、記録画像サイズは4000x3000(アスペクト比・4:3)あり、既に4Kの画像サイズ3840x2160(16:9)を超えており、プリントアウトとはまた違った大画面での楽しみがありますので、ぜひご家族で試してみてください。カメラのHDMI端子は(HDMIマイクロ/TYPE-D)

    ちなみに、iPhoneの場合、SE以降のカメラの解像度は1200万画素あります。(iPhone11以降は前面カメラも1200万)


    さて、HDMIケーブルでは、話題の8Kに対応した新規格の「HDMI-2.1」が国内外のケーブルブランドより、いよいよ販売され始めました。「2.0」から「2.1」なので、型番だけ見るとマイナーチェンジかと思われるかもしれませんが、この8K機器には今までのHDMIケーブルでは全く対応できません!伝送には「HDMI-2.0」のケーブルでも4本必要となります。

    2.0から2.1では情報量は4倍以上となっており、明らかに異なるスペックになっています(もっと番号を変えたほうが良かったように思いますが・・)

    HDMIの規格「HDMI-2.1」では「HDMI-2.0」から多くのスペックが大きく飛躍しております。
  • 解像度は4Kの4倍の画素数7680x4320ドットとなます。
  • データの送信速度の最大伝送レートは18Gbps→48Gbpsに。
  • 明るさの表現はHDR→ダイナミックHDRに対応。
  • カラースペース(色の表現できる範囲)約74.4%→99.9%に改善。
  • 色深度(グラデーション)16bitまで対応。
  • スレームレート(動きの早さ)8K/60fps(2倍速)、4K/120fps(4倍速)対応。



  • ご存知のように、8Kは既にNHKのBSで放送が始まっています、NHK紅白歌合戦の放送も決まっています。必ず観たいですよね。

    テレビ放送以外でも、5Gが普及すると動画配信で8Kが可能となりますし、次世代ゲーム機が8Kに対応してきますので、これから楽しみです。AVアンプにも既に8K対応(入出力端子)モデルが発売されておりますので注目です。(DENON「AVC-X6700H」「AVR-X4700H」)


    ■ 結論

    いよいよ本格普及が迫ってきた印象のあるHDMI 2.1ケーブル! 今後8Kのコンテンツが増えてきそうですので、これからHDMIケーブルをご購入される方は、8K対応の「HDMI-2.1」を購入される事をお勧めいたします。

    認定ケーブルとしては、国産ではエレコムが、海外ではオーディオクエスト、スープラ、インアクースティック、エイムなどから発売されています(2020年12月現在)
    (ichinose)

    2021年1月 8日 (金)

    極上の音楽体験を可能にする、ハーベス ブックシェルフ型スピーカーの最新モデル『 Super HL5 plus XD 』が登場!

    こんにちは、ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
    ハーベスの定番モデル「Super HL5」が大きく進化。XDシリーズの最新モデル「Super HL5 plus XD」となって発売されました。

    ハーベスの新しい風を感じさせるサウンドに注目です。今までのモデルとの違いや、試聴レポートをご紹介します。


    ハーベスは、1977年 BBCモニターの開発者の1人だった、ダッドリー・ハーウッド氏が独立したブランドであることはあまりにも有名ですね。

    日本で発売されたのは、1979年に発売された「MONITOR HL(TYPEⅢ)」が最初で、20cm乳白色のポリプロピレンウーファー+2.5cmシルクドームツイーターの構成でした。


    ■ ハーベスの従来モデルを振り返ってみます


    ハーベス『 MONITOR HL 』
    ※寸法:(W)325 x (H)640 x (D)300mm、重さ:13.5kg

    その後、TYPEⅣとなり、ウーファーの振動板はポリプロピレンからTPXコーン(ブラック)に変更されています。10年後の1987年に会社を愛弟子のアラン・ショーに譲ってからは民生用システムにも積極的に参入。

    そして、大きな転換となったのは、1988年発売の「HL5」で、遂に愛弟子のあのアラン・ショウが改良をしたスピーカーシステムが登場します。



    ハーベス『 HL5 』
    ※寸法:(W)325 x (H)640 x (D)310mm、重さ:17.0kg

    高域に2.5cm口径のアルミハードドーム型ツイーターが採用されていて大変驚いたのを覚えています。ハード系の振動板にもかかわらず繊細で優しく、上品なサウンドで、ボーカルや弦楽が美しく心地よいサウンドは見事に継承されていました。キャビネットやネットワークも全て含めて、非常にバランス良く整ったサウンドは高い完成度を誇っていました。

    楽器を組み上げるかのように、木材の特性を活かしつつ絶妙のダンピングによって振動を制御、キャビネットが呼吸するかのような、あたたかくナチュラルなパフォーマンスを引き出す繊細なエンクロージャーのチューニングは、ハーベスの真骨頂と言えます。

    余談ですが、同時期に発売された姉妹モデル「HARBETH HLCompact」(1988年)は爆発的な大ヒットを記録!! 実は我が家のリビングにも購入して、オーラデザインやアキュフェーズのアンプでその心地よい端正なサウンドを楽しんでいました。

    また、私の好きなアコースティック・バラード系のJAZZが何とも心地よく、ながらに聴き始めて何時しか引き込まれる魅力的なサウンドでした。サランネットがウレタン製でボロボロになり朽ちましたが、そのまま使うために布生地を購入して木枠で自作したのを思い出します。

    話を戻します。そして、スーパーツイーターが追加されて現在と同じ3ウェイ構成に変更されたのは、2004年に発売された「Super HL5」からとなります。



    ハーベス『 Super HL5 』
    ※寸法:(W)323x(H)635x(D)305mm、重さ:16.8kg

    スーパーツイーターユニットにはチタン・ダイアフラムを採用した2cmハードドーム型を採用、10kHz以上の高域を受け持たす事によって分解能や空気感の向上を図っています。前身の「HL5」と較べると圧倒的に高域に余裕が出て透明感や音場感が改善された事により、低域の表現力も改善されて、全帯域で見通しが改善されました。

    この後、スーパーツイーターが再注目となり、様々なユニットが発売されて大ブームとなるきっかけを作った製品でもありました。キャビネットは一見何も変わってないように見えますが、細部の質量やコンプライアンスが異なるチューニングが施されており、コンピューターによる振動解析も積極的に取り入れられており、不要共振のみを除去、大幅に進化を果たしています。

    2015年「Super HL5 plus」が発売、主な改良点は、ウーハーの振動版のポリプロピレンにアルミをブレンドし、中心から周辺に向け、ブレンド比率を変化させる特殊技術を導入。従来のハーベスの音は、アコースティック楽器や、ボーカルが自然で、端正な穏やかさが持ち味でしたが、そこに更に現代的な明るさが加わった印象となりました。

    そして遂に2020年11月、最新モデル「Super HL5 plus XD」が発売となりました。



    ハーベス『 Super HL5 plus XD 』
    ※寸法:(W)322x(H)635x(D)300mm、重量:15.8kg(初代モデルから基本的には変わっていませんね!)

    新たなコンセプトに基づく「XDシリーズ」は、これまでのラインナップをさらに新たな高みへと押し上げるべく、何年にも渡って進めてきたスピーカーのパフォーマンスに関する研究と、最新の技術的蓄積を、目の覚めるような分解能、心躍る鮮烈な音楽体験に結実させた、まったく新しい提案です。

    XDが意味するのは、「eXtended Definition(イクステンデドゥ デフィニション)」すなわち、幅広い変化による分解能、解像度の大幅な向上。スピーカーの挙動に関する最新の知見を鮮烈な音楽体験に結実させる、ハーベスからのまったく新しい意味が、この名称に込められています。

    あたたかく緻密なハーベスならではの音で世界を魅了してきた「Super HL5」も、XDシリーズのコンセプトに基づいて再定義され、「Super HL5 plus XD」として生まれ変わりました。理想とする水準とのズレを、膨大な作業量、忍耐力、時間により改善することで、外見はほとんど変わっていないにもかかわらず、そのサウンドは大きく改善されています。

    あたたかくウェル・バランスな「ハーベス・ハウス・サウンド」の音づくりで特に重視されているのは、リアルなリスニング・ルームでの「インルーム・レスポンス」。それは、「コンサート・ホールの音響をリスニング・ルームへ」という、ハーベスが常に意識してきたテーマでもあります。

    荘厳なオーケストラからアップテンポの楽曲まで柔軟に対応、音のディテールをつぶさに表現できるデリカシーを兼ねそなえ、 音楽の実像に迫るパフォーマンスが極められています。


    ■ 試聴しました

    基本的には伝統の「ハーベスサウンド」は継承されているのが前提での話となりますので予めご了承願います。今までの「HL5」シリーズは「HLコンパクト」や「HP3」とは少し異なり、往年のブリティッシュサウンドが色濃く残されており、良くも悪くもゆったりとした低域バランスが特徴となっていました。

    しかし、今度の「Super HL5 plus XD」は他のXDシリーズと完全に音調やバランスが整えられており、楽曲への対応力が大幅に広くなっています。まさにXDシリーズのトップモデルと言えるサウンドとなっています。

    かなりボリュームを上げても昔のモデルのように箱鳴りが気になったり、音が破綻しないことに驚きです。それにも増して、私的には小音量でも音痩せしないところが大変好印象でした。

    一言で言うと、従来のハーベスの良いところを残しつつ、現代テイストの再現性に見事に対応したと言える、さすがのサウンドといえます。

    ハーベスらしくどのジャンルも心地よく聴かせてくれますが、中でも弦楽器とボーカルの表現はやはり絶品で、思わず聴き入ってしまいます。

    今回のXDはネットワークが大幅に改善された事により、スピーカー端子がバイワイヤリングでは無く、シングルワイヤリングとなっています。これはネットワークにかなり自信が無いと出来ない事で、ハーベスが大幅に進化した証ではないでしょうか、非常に良い事だと思います。

    やはり、ハーベスは、ハーベスの特徴を活かすことが使いこなしのポイントなのではないでしょうか、なるべくシンプルにセッティングをして素直に鳴らすのがお勧めです。


    もちろんセッティングには、純正のスタンドがお勧めです、シンプル・スリムなデザインながら、無垢材の工芸品で、底板の響きを活かす専用設計です。
    (ichinose)

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