ジャズ Feed

2021年2月24日 (水)

新世代天才ギタリスト、タッシュ・サルタナ、待望の2ndアルバムをリリース!


◆輸入盤はコチラ→『CD』『TRANSPARENT RED VINYL BOX SET(Tシャツ入り)』『OPAQUE YELLOW VINYL』『VINYL』
輸入盤に関して
※海外メーカー都合により、商品内容が急遽変更となる場合がございます。
※発売日は現地の発売日です。※日本語ブックレット等は付属しておりません。
※輸入盤のため、ケースやジャケットに若干の傷や汚れがある場合がございます。予めご了承下さい。


音楽ライフの中で、古き良き時代の音楽を聴くのもとても好きなのですが、それとは反対に雨後のタケノコのように次々と出てくる新世代のアーティストをチェックするのも結構楽しんでいます。
そこでまた新たな才能に出会ってしまいました。

“ジミヘン(ジミ・ヘンドリックス)”の再来と言われるギター小僧ならぬ、ギター女子、その名はタッシュ・サルタナ

ギターの才能もさることながら、全て自分で演奏し、メルボルンのストリートから這い上がってきた彼女。両腕のタトゥーがワイルド。

多くのコメントで引き合いに出されるのはジミヘンやサンタナ
2人ともギターの神様的存在なので、普通であれば彼等と比較するのも失礼かもしれません。
ところが彼女はジミヘンの再来と言わしめたほどの実力。
ということは絶対普通じゃないはず。

これはチェックするしかありません。
ということでいくつかの動画を観ましたが、音楽性がハード・ロックというより様々なジャンルがミックスされてJazzやR&Bにも似た深みと耳心地の良さが印象的。
まずは(ん?ジミヘンの再来?どこが?)って感じです。

ところがギター・ソロになると突然牙をむき出すかのように、その天才ぶりを発揮。
人を惹き付けるだけの本物感に溢れたギター・ソロ。
このギャップが衝撃的かつとてもクールです。

これは確かにジミヘンの再来と言われるほどの実力。。。
テクニックだけではなく、血の気の多さからほとばしるようなエネルギー値の高さ。
まだ20代なのですが4歳から弾いてるので既に20年前後のキャリアを重ねています。

こんな若い世代のギター・ヒーローみんな待ってたんじゃないかなとふと感じてしまいました。

男性より女性が逞しい時代なんでしょうね。

個人的には男性でも女性でもカッコイイものはカッコイイ。
一人のアーティストとしての自己表現のスタイルが確立されていて、 そこに自信が加わって自己主張となるのであればあとはウケるかどうか。
でもそこは2019年のサマソニに登場し、聴衆をぶちのめすほどのパフォーマンスで圧倒し、しっかりと爪あとを残して帰っていったみたいです。
とにかくこれからがとても楽しみです。

そんな彼女の2枚目にあたる新作がこのたびリリースされます!

人生丸く収まろうなんて全く考えてもいないであろう彼女のニュー・アルバム、これは聞き逃せないですよ。

タッシュ・サルタナ『テラ・フォーマ』は、
Joshin webにて予約受付中です!

2021年2月12日 (金)

追悼:チック・コリア

また一つ、巨星が堕ちました。
彼の名はチック・コリア

2月9日に類まれなるタイプのがんにより79歳で他界とのこと。

本当に残念でなりません。

チック・コリアは巨人マイルス・デイビスが1960年代後半、ジャズ界に電機楽器を導入し、それまでアコースティックが中心だった“JAZZ”そのものの可能性を広げようとしていたその変革期にマイルス・グループに参加し、その革命者の一人として偉大な功績を残しました。

その後もリターン・トゥ・フォーエバーというグループを自ら結成し、1970年代のフュージョン・ムーヴメントの中心人物の一人として活躍しました。
その頃彼が創った曲“スペイン”や“ラフェスタ”などは今でも数多くのアーティストがチャレンジするかのごとく演奏しています。
アコースティック・バンド、そしてエレクトリック・バンド。。。

常に前進を続けた彼のジャズ界における影響力は計り知れません。

50年を超えるキャリアの中で数々の名盤をこの世に送り出し、ジャズ・ピアノの巨匠の一人として多くのジャズ・ファンを魅了してきました。

その彼の業績に敬意を以っていくつかの名演をご紹介したいと思います。

2013年10月09日発売
『ビッチェズ・ブリュー +1 / マイルス・デイヴィス』

◆[SICP-30267/8]

マイルス・グループ卒業生のほとんどはマイルスの元で多くの名演を残しています。
チック・コリアもその一人。
このアルバムは当時、ジャズ界にとって相当な衝撃だったことでしょうね。
1969年にリリース。マイルスの元に馳せ参じた若手アーティストによる新しいものを生み出そうとする意欲溢れたなアルバム。
“スパニッシュ・キー”が特にオススメです。

2019年05月22日発売
『LIVE / チック・コリア・アコースティックバンド』

◆[UCCJ-3040/1]

名手ジョン・パティトゥッチとデイヴ・ウェックルと共に一世を風靡したアコースティック・バンドの再結成ライヴ。
この三人のインター・プレイはやはり“見事”で聴いているうちに時の経つのを忘れてしまいます。

2020年08月28日発売
『プレイズ / チック・コリア』

◆[UCCO-8036/7]

晩年2018年のソロ・ライヴ2枚組。いったい彼の頭の中はどうなっているんだろうというくらい変幻自在に鍵盤の上を踊る彼の指が目を閉じると浮かんできます。
モーツァルトからモンクジョビンスティーヴィー・ワンダー、そして自身まで、偉大な作曲家の系譜を探求する、音楽全般を楽しめるソロ・ライヴ作品。

今回は3枚だけのご紹介となりますが、これからも未発表の音源が発掘されていくでしょうね。

前にブログでも書きましたが、日本での公演期間中、休憩時間にドラムを叩いていたチック・コリア
自分の視線に気づいたのか、こちらを見てニヤっと笑ったいたずらっ子のような笑顔が脳裏に甦ります。

天国でマイルスをはじめたくさんの先人といつまでもセッションを繰り広げてほしいですね。
ご冥福をお祈りいたします。合掌。

2021年2月11日 (木)

2021年を代表するスターになるという呼び声が高いジョン・バティステ


◆輸入盤はこちら→『CD』『LP』
輸入盤に関して
※海外メーカー都合により、商品内容が急遽変更となる場合がございます。
※発売日は現地の発売日です。※日本語ブックレット等は付属しておりません。
※輸入盤のため、ケースやジャケットに若干の傷や汚れがある場合がございます。予めご了承下さい。


ジョン・バティステというアーティストをご存知でしょうか。
今やブラック・ミュージックの中心にいるといっても過言ではないのかもしれません。

簡単にプロフィールをご紹介すると

シンガー・ソング・ライター、ピアニスト、バンド・リーダー、作曲家、音楽プロデューサー、俳優など様々な肩書を持つ現在33歳。
このバティステ一家がとにかく凄くてニューオリンズを拠点にしているちまたでは有名な音楽一家です。

ジョン・バティステはそのうような環境で幼い頃からニューオリンズの文化の中で育ち、あの音楽の名門ジュリアード音楽院を卒業しています。

クラシックも学びウイントン・マルサリスカサンドラ・ウィルソンロイ・ハーグローブ等数々のスターと共演しています。

このように才能でなく、人脈にも恵まれた彼は一言で言えば“無敵”になりつつあるということなのでしょうね。happy01

もともとはジャズ・ピアニストだったそうですが、音楽界のみなならず、その個性的な風貌からファッション業界でも引っ張りだこ状態なのです。

ポロ・ラルフローレン・ブラックレーベル、ケイト・スペード、バーニーズ・ニューヨークなど数多くのファッション・ブランドの広告キャンペーンに起用されており、2020年のコーチの秋冬コレクションではブランド・アイコンに抜擢されています。

動画サイトで少しだけ彼のミュージック・ビデオを拝見しましたが、ヒップ・ホップでもなく、ジャズ寄りのR&Bでかつダンサブル。
ジャンルを特定できない、ブラック・ミューッジックとしか言いようが無い、とにかくカッコイイ音楽なんです。

でも洋楽ファンなら抑えておきたいアーティスト。
知ってて損はしないでしょうね。

そんな彼が自信のターニング・ポイントになると自負しているアルバムがリリースされます。

パンデミックにより、不安定な世界を鼓舞するアンセムとしてのパワーとオーラを秘めているこのアルバム。

このアルバムによって今年の音楽シーンの中心に躍り出て、2021年を代表するスターになります。

ぜひお聞き逃しなく!

ジョン・バティステ『ウィー・アー』は、
Joshin webにて予約受付中です!

2021年2月 6日 (土)

JAZZ名盤中の名盤『KIND OF BLUE』がクリア・ヴァイナルで登場!



JAZZを好む人が必ずといっていいほど一度は耳にするのがこちらのアルバム「KIND OF BLUE」。
1959年に発売され、ジャズ・ファン以外にも愛され続け、全世界でなんと1000万枚を超える売上を記録しているモンスター・アルバムです。

マイルス・デイビスをリーダーに、今ではジャズ・ジャイアンツと言われているジョン・コルトレーン、そしてビル・エヴァンスが参加し、モダン・ジャズの頂点を極めた最高傑作です。

チャーリー・パーカーの再来と言われたキャノンボール・アダレイウィントン・ケリーも参加しています。

全員が素晴らしい演奏をしているのは事実ですが、このアルバムの魅力はなんといっても“空気感”ではないでしょうか。

マイルスとビル・エヴァンスはクラシック音楽を好んで聴いていたこともあり、アルバム全体と通じて漂っているクラシックのような空気感が本当にクールです。

ベースのポール・チェンバースとジミー・コブによって作り出される独特の深みのあるグルーヴ感。
あたかも水面に小石を投げた時に広がる波紋のように静かに繰り広げられるその様は日本の水墨画のように渋味があります。

神懸り的な歴史的瞬間を見事にとらえた、空前絶後の音楽生成の奇跡がここにくっきりと刻印されています。

この空気感が出ているアルバムを他で探すのは非常に困難です。
それだけこのアルバムにおいて本当に奇跡的に収められた空気感なのでしょうね。

1曲目の“So What”からこの上なく上品かつ静謐に曲が進行していくのですが、個人的に特に好きなのは3曲目の“Blue In Green”と5曲目の“Flamenco Sketches”です。
2曲ともビル・エヴァンスの力によるところが大きいのですが、JAZZを超える“何か”がそこにはあります。

このアルバムの魅力を語ると止まらないので今回はこれぐらいにしておきますが、このたびこのアルバムがこのたびクリア・ヴァイナルで発売されました。
正直言ってこのアルバムこそ、アナログ盤で聴くべきアルバムだと思います。

静かに針が置かれ、あのイントロが流れるまでのわずかなひと時、そして静かに流れ出すピアノとベースのイントロを“全集中”で聴く。

心の奥底からリラックスできるまさに極上の時間です。

MILES DAVIS『KIND OF BLUE (CLEAR VINYL)』は、
Joshin webにて好評発売中です。

2021年1月31日 (日)

多彩なゲストを迎えた、小林香織のデビュー15周年アルバム


NOW and FOREVER/小林香織
2021年2月10日発売予定


日本の女性サックス奏者の第一人者である、小林香織さんがデビュー15周年を迎え、待望の最新アルバム「NOW and FOREVER」を発表。もうすぐ発売となります。
今作では近年親交の深い鈴木茂&ハックルバックを2曲でゲストに迎え、上質なシティ・ポップ・インストで魅せてくれますnote
書き下ろしの新曲とライブで人気のオリジナル曲の新アレンジ版も収録し、全曲新録音ながら新旧楽曲を織り交ぜたベストな選曲となっているので、往年のファンはもちろん、YouTubeなどの動画サイトなどで知った新たなファンにも楽しめる内容となっています。
バックを務めるのはレギュラーバンドのKaori Kobayashi Bandをはじめ、Incognitoの元メンバーのTony Remy(g)やUKのベーシストNick Cohenらが参加。またヴォーカリストkaraokeもフィーチャーするなど、最新のソウル・ジャズ・サウンドで新境地に挑む、更に進化する小林香織さんを堪能できる1枚ですhappy01

【収録曲】
1. Opening[NOW and FOREVER]
2. Kyle
3. Mermaid
4. Romantic Rain
5. Seaside Memories(with 鈴木茂&ハックルバック)
6. Solar(with 鈴木茂&ハックルバック)
7. Airflow
8. Shooting Star / 流れ星
9. Black Sapphire
10. Back Street
11. bloom
12. New School Etude(feat. Natalie Oliveri)
13. I Raise My Hands up(feat. Sian Kelly)


【初回限定盤】 KICJ-90846 ¥5,000+tax

初回限定盤には、Blu-rayだけの為に行った貴重なハックルバックとの未公開スタジオ・レコーディング・ライブ、鈴木茂との対談インタビュー、新曲「Romantic Rain」(Short ver.)ミュージックビデオを収録。


【通常盤】KICJ-846 ¥3,000+tax

ご注文おまちしております!wink

2021年1月30日 (土)

2月発売ジャズのオススメ作品

2月発売の新譜の中からスタッフオススメのジャズ作品をご紹介!

『NOW and FOREVER(初回限定盤)』
小林香織
(2021年2月10日発売 KICJ-90846)

日本の女性サックス奏者の第一人者である、小林香織のデビュー15周年記念最新アルバム。今作では近年親交の深い鈴木茂&ハックルバックを2曲でゲストに迎え、上質なシティ・ポップ・インストで魅せてくれます。書き下ろしの新曲とライブで人気のオリジナル曲の新アレンジ版も収録。



『ヒューマン』 シャイ・マエストロ
(2021年2月3日発売 UCCE-1187)

イスラエル・ジャズ・シーンのなかで今最も注目を浴びた存在であり、巨匠キース・ジャレットからも賞賛される33歳のジャズ・ピアニスト、シャイ・マエストロの2年ぶりの作品が完成。同世代のアメリカ人トランぺッター、フィリップ・ディザックを加えたカルテット作品。オリジナルをメインに美しく、時にはダイナミックな演奏を展開。



『JAPAN 1987 【輸入盤】』
MILES DAVIS
(2021年2月12日発売予定 IACD-10522)

モダン・ジャズ・シーンの帝王、マイルス・デイヴィス。ジャズ・フェスティヴァル<ライヴ・アンダー・ザ・スカイ>に1987年2度目の出演をした際のパフォーマンスが待望のCD化!若いメンバーとのプレイは帝王マイルス・デイヴィスをより刺激し、テンションの高い強烈なプレイを導き出す。



『JAPAN 1979 【輸入盤】』 CHICK COREA
(2021年2月12日発売予定 IACD-10523)

チック・コリアがアル・ディ・メオラ、トニー・ウィリアムス、そしてバニー・ブルネルという強力な3人のミュージシャンと共に一夜限りのスーパー・バンドを結成して出演した1979年の<ライヴ・アンダー・ザ・スカイ>でのパフォーマンスが遂にCDとしてリリース!壮絶かつ緻密そして躍動的なリズム・セクションが織りなすパフォーマンスは圧巻!



『LEVERKUSEN 1997 [CD+DVD] 【輸入盤】』
ALLAN HOLDSWORTH
(2021年2月19日発売予定 IACD-10528)

アラン・ホールズワース・オフィシャル・ライヴ・アーカイヴ・シリーズ第4弾。ステージで展開するパフォーマンスはアラン・ホールズワースならではのテンションが高く、スリリングな内容でファンの期待に十分に応える素晴らしいもの。ドイツの大都市の一つであるレーヴァークーゼンでのコンサートの模様を収録したCD+DVDのアーカイヴ。



『ライヴ』
R+R=NOW
(2021年2月26日発売予定 UCCQ-1132)

賛美か、脱帽か―。ジャズのリアルを追い求める72分間。結成こそが奇跡。 ロバート・グラスパーが集めた現代ジャズの頂点に立つアーティストによるドリーム・グループ。圧巻のライヴ盤をリリース!スリリングで臨場感あふれるダイナミックな演奏はスタジオ盤とは全く異なり、ジャズ・アーティストの真骨頂である“ライヴ”感を堪能できる内容。


ご注文お待ちしております!happy01

2021年1月24日 (日)

JAZZ名盤紹介:元祖歌姫、ビリー・ホリデイの最高傑作『奇妙な果実』



今どきの若者に
“ビリーといえば?”
と聴くとビリー・アイリッシュと答える人が多いでしょう。

ところが、もしも20世紀最高のシンガーの一人、ビリー・ホリデイと答える人がいたならば、間違いなくお酒でも飲みながら語り合いたいところです。

一般的にはビリー・ホリデイは悲劇のヒロイン的なイメージが強いのが現実です。

それもそのはず、ここではあまり詳しく書きませんが、母の手一つで育てられながら10代で自らの身を削って生活をし、18歳でシンガーとしてデビュー。

とある夜、ルイス・アレンという男性が持ち込んだ曲が彼女の存在感を決定的なものにするのですが、その曲こそがタイトル曲にもなっている“奇妙な果実”です。

奇妙な果実とはアメリカ南部で頻繁に起こっていた黒人を認めない反人種差別な歌なのですが、これが彼女の代表曲となりました。
この歌は彼女亡き後も多くの黒人シンガーに歌い継がれています。

彼女は晩年まで多くの人種差別や失恋経験から、酒とドラッグに溺れてしまい、44歳と若さでこの世を去る事になります。

これらの暗いイメージからビリー・ホリデイを避ける人も少なくありません。

でも個人的に思うのはこれらの暗い出来事が彼女の“本質”ではないということです。

1930年代(ビリー・ホリデイが20代の頃)に発表された彼女の歌はとてつもなく素晴らしいのです。

ただひたすら唄うことへの喜び、唄うことによって自分の存在意義を見出そうとしているかのような彼女の歌は心に響きます。
全ての歌が彼女の独特かつ豊かなな表現力よって彼女だけの歌となります。

20代とは思えない色気と深み、そしてあどけない少女のような表現力が共存している数少ないシンガーである事は事実。

21世紀になってはいますが、未だに彼女を超えるシンガーは出てきていないという人も少なくありません。

それだけに彼女のこの時期の歌は未だに我々を魅了し続けています。

晩年には全盛期の声も出ず、やつれた感じが否めませんが(晩年のアルバムもまた違った魅力で個人的には大好きです)、それでも唄い続けた彼女の姿勢にはまるで“唄うことこそ全て”という正真正銘の

“歌姫”

の姿を感じる事ができます。

本アルバムは若きビリー・ホリデイの数々の名曲を一枚にまとめたアルバムですが(当時はLPが無かったのです)、1曲目に“奇妙な果実”がきているために、最初はびっくりするほど重い印象になります。
なのでオススメとしては、最初は2曲目から聴いてみてください。
このアルバムが楽しそうに歌う若き日の麗しいビリー・ホリデイの歌を堪能できる彼女の最高傑作であることは間違いありません。

聴けば聴くほど惹き込まれる彼女の歌の魅力、是非感じ取ってください。

ビリー・ホリデイ『奇妙な果実』は、
Joshin webにて好評発売中です。

2021年1月17日 (日)

JAZZ名盤紹介:崩しの美学『セロニアス・モンク・トリオ』



これまで数多くのピアニストと呼ばれる方々の作品を聴いてきましたが、セロニアス・モンクほどの奇才はなかなかおりません。

独特の間の取り方と破壊力のある不協和音、ビ・バップ全盛期から活躍しながらも彼の音数は極めて少ない。
たくさんのアルバムを出してはいますが、だいたい曲は同じような感じ。
ピアノを弾きながら時折唄い出したり、踊り出したりもしていたそうですよ。

かのデューク・エリントンをリスペクトし、巨人バド・パウエルに影響を与えたとはいえ、セロニアス・モンクの世界感は独特過ぎて最初は違和感ばかりでした。

下手なのか上手いのか、それが最初に与えられたインパクトでした。
最初はミスっているようにしか聴こえないんですよ(笑)

“クセがすごい”ピアニストNo.1なのではないでしょうか。bleah

音楽はこうじゃないと、といった既成概念をいとも簡単にぶち壊してくれます。

でも彼は後世に残る名曲“ラウンド・ミッドナイト”を作曲しています。
もちろんちゃんと弾くこともできたそうです。
マイルス・デイビスと喧嘩しているかのような(マイルスは自叙伝で喧嘩ではなかったとは説明しています)セッションも有名で、ジャズ・シーンではたびたび名前が出てくるジャズ・ジャイアンツの一人です。

そんな彼のピアノも聴くに従って、次第に虜になり、やがて彼の不協和音が恋しくなり、定期的に聞きたくなっていきます。

ちゃんと弾けるのに敢えて崩すという“崩しの美学”というべきでしょうか。
人は基本的に自分を良く見せようとするものですが、彼の場合は違います。
一度ハマるとこの違和感を期待してまだかまだかとワクワクしている自分がいます。

彼の作品でお気に入りはたくさんありますが、まずこのアルバムが挙がります。

これは彼のアルバムの中でもまだ聞きやすい方なのでモンク初心者にはオススメです。
でもトリオながら中身が濃いので何度聴いても面白いアルバムです。

特に3曲目と4-7曲目で共演しているドラムのアート・ブレイキーとの相性が抜群です。

モンクは個性が強いせいか、合わせようとしないのか、相性の良い悪いがはっきりしています。

他にも本作には登場しませんが、サックスのソニー・ロリンズジョン・コルトレーンとも相性が良かったみたいです。

ともあれ、まずは軽めのピアノ・トリオで耳を慣らしてからそれらのアルバムにも手を伸ばしていただきたいところですね。

『セロニアス・モンク・トリオ』は、
Joshin webにて好評発売中です。

2021年1月12日 (火)

JAZZ名盤紹介:マイルス・デイビス『フォア&モア』



このアルバムと出会ったのは確か大学生活の後半、ジャズの勉強するつもりでアルバム100枚を聴こうとしていた頃でした。

1940年代に勃興したビ・バップ革命の中心にいたチャーリー・パーカーを知ることで即興演奏の面白さに気づき、やがてはその弟子にあたる マイルス・デイビスの音楽を耳にするのですが、マイルスはその即興バトルに限界を感じ、テーマに様式美を加えた“ハード・バップ”と呼ばれるスタイルを確立していきました。

マイルスは1960年代に入り、当時10代だったドラム少年のトニー・ウィリアムスと出会うのですが、このトニー・ウィリアムスがとにかくマイルスだけでなく、当時のジャズ・シーン、そして自分にとっても様々な概念を覆すほどの衝撃波だったのです。

それまでのマックス・ローチアート・ブレイキーのドラムのスタイルとは全く違うトニー・ウィリアムスのスタイルは、リズム・キープではなく、本人曰く“パルスを送り続ける”というスタイルで、他のメンバーを煽りまくり、それはかつてないほどスリリングでした。

車の運転中に大音量で聴くと、どんどんのめりこむように意識を持っていかれて、運転していることを忘れるほど危険な演奏です。

1964年2月ニューヨークのリンカーン・センターでのライブ録音なのですが、全曲収録ではなく、演奏を“静”と“動”で分け、“静”の曲は別のアルバム『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』に収録されております。
そして本作は“動”の方を中心とした曲で構成されたアルバムなので次々と繰り広げられる斬新なスタイルのインター・プレイが特徴です。

30代のマイルスや20歳前後のハービー・ハンコックロン・カーターが最年少のトニーに煽られ、みんなで新しいモノを作り出そうという意欲がひしひしと伝わります。

ただサックスのジョージ・コールマンだけが、保守的にハード・バップのスタイルを一人のん気に貫いています。happy01
でも逆にそれがこのアルバムを聴き易くしているのは間違いありません。

でもこのジョージ・コールマン、残念ながら10代のトニー・ウィリアムスに古臭い、ダサい等と苛められ、すぐに脱退したそうです。coldsweats01
そしてモンスター、ウェイン・ショーターの加入によって“黄金のクインテット”が誕生するのですが、その誕生前夜的な位置づけとなる本作。

特に1曲目の超高速“ソー・ホワット”から2曲目“ウォーキン”へ怒涛の如く繰り広げられる展開が聴きどころ。
ある意味ハード・ロックよりハードですよ。happy01
じっくり腰を据えて、全集中かつ、できるだけ大音量で浴びるように聴いていただきたい一枚です。

マイルス・デイビス『フォア&モア』は、
Joshin webにて好評発売中です。

2021年1月 9日 (土)

顔ぶれだけで壮絶なインター・プレイが想像できます。


輸入盤に関して
※輸入盤のため、ケースやジャケットに若干の傷や汚れがある場合がございます。予めご了承下さい。


チック・コリアといえばジャズ・フュージョン界を代表するピアノの名手でアルバムによってはクラシックも演奏するジャズ・ジャイアンツの一人です。

昔の話ですが、とある場所で誰かがドラムを叩いているの音が聞こえてきて、それがやたら上手かったので誰だろうと思い、見に行ったらチック・コリアだった(笑)という経験があります。
要はこの方、何でもできるんですよね、きっと。

そんなチック・コリアがかつて日本のジャズ・フュージョン界を盛り上げた真夏の一大イベント『ライヴ・アンダー・ザ・スカイ』に出演した1979年、一夜限りのスーパー・バンドのステージが披露されました。

チック・コリア(kbds)
トニー・ウィリアムス(ds)
アル・ディ・メオラ(g)
バニー・ブルネル(b)

というメンバーです。
この顔ぶれだけで物凄いインター・プレイが繰り広げられたのは容易に想像できます。

アル・ディ・メオラは元祖“ギター侍”(失礼しました!)のような空気を纏い、一見絡みにくそうな空気が出ているのですが、スパニッシュなスタイルを得意とする天才ジャズ・ギタリスト。

そしてトニー・ウィリアムスは60年代前期のマイルス・デイヴィス・クインテットに10代で参加し、それまでのジャズ・ドラミングのスタイルを一新するほどの天才ぶりを発揮しています。
演奏中はいつも周りのメンバーあおりまくってどんどん白熱化させていくようなスリリングなドラム・プレイが大好きです。

チック・コリアアル・ディ・メオラが組んだらやはりリターン・トゥ・フォーエバーつながりで、期待通り名曲“スペイン”を演奏したでしょうが、ここにトニー・ウィリアムスのドラムがどう絡むのか、個人的にはかなり興味津々です。

まだ聴いていないのであくまでも想像ですが、最初から最後までがっつり集中して聴いてみると、かなりカロリーを消費するほど濃い内容なのでしょうね。

それぐらい聴き応えのあるアルバム。
早く発売日がやって来ないかなとワクワクする毎日です。

CHICK COREA『JAPAN 1979 【輸入盤】』は、
Joshin webにて予約受付中です!

Joshin webショップ

  • Joshin webショップ 家電・PC・ホビーの大型専門店